EJE THELIN 「SO FAR」

 「匠の市」に行ってきました、半年に一度のお楽しみですね、北鎌倉の風情を味わい、寛いだ気分にさせてくれる、今唯一の心のオアシス。

 仕事は相変わらず楽しいけれど、ストレスが溜まらないかと問われれば、まぁ、やっぱり溜まるんだな。身体が、特に腰の状態が良くならない最近はちょいと辛いことも沢山あります。

 そんな時に「匠の市」にブラッと出かけるだけでなんだかホッとするんだなぁ、、、今回はほとんど写真が撮れなかった、でも楽しかったんですよ、ジャズ・トロンボーンのライヴを浄智寺の書院で聴いたり、いつも円覚寺参道にお店を出されている「鎌倉ベルズ」の大将とお話して干支の土鈴を買ったりね。

 今空前の不景気でしょ?生活に追われっぱなしで「人生こんなんでホントに良いんだろうか、、、」なんて考えません?私は大いに考えちゃうなぁ、、、だって実生活の大抵の事って結局頑張っても報われない事ばかりなんですもん、、、まぁ、それでも頑張らにゃならんのですが、、、

 そんなテンパッた時にこの「匠の市」との繋がりというかね、気持ちのリセットが出来る場所が、少なくとも半年に一度、自分にはある!っという事を感謝せねばならんよね。

 今日は温故知新、と言ってもかなりレア盤なんですけどね、、、メデタイ初CD化!EJE THELIN 「SO FAR」、微妙なバランス感がある隠れた名盤ですね。Eje_thelin_so_far

 微妙なバランス感って何?っていうと要はハード・バップとモードのアイノコですな。こういう演奏は1960年代に当然多い訳ですが、私にとってはとてもスリリングなんです。既成のルールに新しい感性を取り入れて行く時の、云わばサナギのような状態かな。この状態が最も火花が散る、演奏に生々しさがあるように感じてしまうんです。完成から成熟を迎えると次に起こるのは何でしょう?そう、惰性とかマンネリですね。

 っで本作、モーダルに煽るリズム陣をバックにEJEが結構控え目に唄う、テナーのULF ANDERSSONは完全にモード思考、1曲目のタイトル曲の奔るドラムに単純かつモード独特のメロディを奏でるベース、突っかかるようなトロンボーンとテナーのユニゾン、何というか、無機質なところもあり、それでいてシャープな演奏。そうかと思うと2曲目LAMENTのふくよかな寛ぎ感、3曲目FASTのストレートな疾走感、、、まだ手探りな感じなんだけど、とても本気って感じが伝わって来ませんか?こういうのが大好きです!

 EJEに関しては実は次のAT THE GERMAN JAZZ FESTIVALが最もエキサイティングなんですが、本作の存在が過程を教えてくれるという意味でもとても重要ですな。

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EDDIE HIGGINS 「HAUNTED HEART」

 先日古巣のレコ屋に顔を出して時間を潰していたら、いきなり女の人から声を掛けられましてね、何だろうと振り向くと現役時代に買ってくれてたお客様でした。大得意ってわけではなくて、たま~に来てはおしゃべりしてくれる気さくな人。それでも「こんなのないかしら、、、」とか言いながら買い物それ自体を楽しんでくれる素敵な人でね、顔を見るなり「あ~~~!どうも、どうも御無沙汰してます!」っとなりました。

 何年ぶりなんだろ、5、6年ぶりなんじゃなかろうか、、、有難いよねぇ、、、顔を覚えていて下さるなんてさ、相変わらずの調子で楽しげに話しかけてくれるので思わず1枚紹介して売ってしまいましたよ。「あら、悪いわねぇ、もう仕事じゃないのに時間取らせちゃって、、、でもあの頃は楽しかったわよねぇ、、、」何て言われちゃったらコチラも嬉しくなっちゃうじゃないですか、喜んでコレかな、アレかな、、、なんて考えつつ選ばせてもらいましたよ。楽しい時間、私の方が有難うと言いたいさ~~~!

 ちょっとベタな作品いっていい?久々に聴くなぁ、、、、EDDIE HIGGINS 「HAUNTED HEART」、ロマンティックで居心地が良くなる作品だな。改めて聴いてもそれは変わりませんわ、、、Eddie_higgins_haunted_heart

 本作は1997年、11月21日のリリース。アレから約12年か、、、月日の移ろいは早いものです、、、

 本作こそ、エディ旋風が巻き起こる切っ掛けですね、凄かったんだから、当時!現場でさ、幾ら発注掛けても追いつかない、っていう経験をさせてもらった作品の一つですよ。

 レコ屋の店頭演奏って大抵、J-POP中心の売れ筋ばかりでしょ?時にはガシャガシャ煩いだけで、お店に落ち着いた雰囲気が作れない事って多いんですよ、売れ筋なんだから売れ売れっ!てさ、馬鹿の一つ覚えみたいにね、、、

 だからさ、ピーク・タイム過ぎて、御客様の来店傾向を時間別に考えて店頭演奏を考えたらどうなの?って思ってね、徹底的にこの作品を裏で(っていうのは前と、後ろの二か所で店頭演奏は被らないように流す事のできる構造のお店だったからなんですがね。)流しまくった訳ですよ、そしたらお客様のリアクションが物凄い訳だ!

 「今流してるの一体何?!」という質問がガンガン飛んでくる、、、「ハイこちらです!!」って見せてあげると何も言わずに皆カウンターに持っていくわけですよ、ジャケも良いからねぇ、、、そんなこんなで年末の発注が全く読めなかった作品だったわけです。ちょっと覚えてないけど60~80はとりあえず抱えたんじゃなかったかなぁ、ギリギリって事で、、、

 この当時のEDDIEさんは曲に入る過程がスンゲ~魅力的なのよ、語りかけてくるようなプレリュードでビビッ!と来てしまう、その後のアドリヴの麗しい歌いっぷりがピアノ・トリオの魅力を存分に味あわせてくれる!

 スタンダードのオンパレードでこれだけの素直な魅力に満ちている作品は昨今あまりないし、最近の作品からは感じ取れない、達観した名手の魅力っていうのも本作には詰っていると思います。

 どうも最近のヴィーナスのリリースの仕方がおかしいなぁ、と思っていたら、EDDIEさん、亡くなってしまったんですね、3年くらい前からEDDIEさんの扱い方が違っていたので、もしかしたら、、、と思っていたんですが、やっぱりなぁ、、、残念です。EDDIEさん、我々日本人だけには沢山の名演を残してくれました、R. I. P. どうも有り難う、、、

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TINGVALL TRIO 「VATTENSAGA」

 カミサンの趣味がなかなかイイ、カミサンが御朱印帳を円覚寺で買ったんですが、これで色々と寺社仏閣を訪ねて御朱印を書いてもらうのがとても楽しい!まぁ、サイン帳なんですがそのサインがすげーカッコいい!

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 凄く立派な字をやり直しがきかないワン・テイクで書くんだから大したモノですよ!っで、最近気がついた。お寺それぞれに御朱印帳ってものは売っていてそれが皆デザインが違う、御朱印を集めるのもいいけど、御朱印帳を集めるのも面白そう、、、建長寺の御朱印帳がこれまたカッコよかった!ただ物凄くお金が掛りそうで今はなるべく見ないようにしています。

 まぁ、ともかく、鎌倉の空気を吸いながらテクテクお寺廻りしてサインを貰う散歩ってなかなかイイでしょ?

 昨日チラッとユニオンさんを覗いたらTINGVALL TRIOの新作が出てました。あれま、いつ出たのかね、最近全然チェックしてないから完全に浦島太郎さんですよ。

 「VATTENSAGA」、本作で3枚目ですね、益々耽美な雰囲気になってきたように感じます。Tingvall_triovattensaga

 流麗で美しいですよね、私はこの手のシンッと静寂を感じる演奏は大好きです。ジャケットについても何時も瞬間の美を感じさせてくれてハッとさせられますが今回のジャケは正にど真ん中ですな。演奏のイメージにピッタリだと思います。

 只、インパクトはあまりありません、全体的なイメージ・バランスがイイというだけで期待以上の何かがあるかと問われれば否、でございます、まぁ、スルメみたいに良く噛んで味わうと旨味が出る作品とでも申しましょうか、、、

 彼らは1stが一番イイ!サウンドのイメージ・バランスは2nd、3rdと変わらないんですが、何でしょうね、、、勢いかな、、、スタイルが固まる前のガムシャラな感じ、なに振りかまわず表現したい事をアピールする姿勢とでも言いますかね、1stにはそういう生々しさが音に表れてましたよ。

 ちょっと余談ですがね、ライナーを読んでウンザリ、、、「ポスト e. s. t. 問題」だって、、、やめなよ、引き合いに出すレベルがあまりに違い過ぎると思いませんか?ワールドワイドに認知されてしまった次元のグループをTINGVALL TRIOに「ポスト」のチャンスがどうのこうのと、、、そんなんじゃない、このグループのサウンドからしてそんな「ポスト」は気持ち悪いんじゃないかな、、、

 e. s. t.はさ、コルトレーンとある意味同じで「コンナもんじゃない!もっと何かできるはずだ!!」って模索し続けたグループさ!ゴールがない、だからある程度「らしさ」は残しても激変する事に何の違和感も感じない探究者なわけさ、それを感じさせてくれるからe. s. t.は凄いんだな。前にも書きましたが結果的にラストアルバムとなってしまった「ルーコサイト」は彼らの次への過程に過ぎないアルバムだと私は思っています。

 e. s. t.の名前を出して知られざるピアニストをレヴューする事って細心の注意が必要でしょうね、売り上げの思惑がチラつくんだよな、つーか、見え見え!バイヤーさん、カッコわりーからもうやめなよ、、、

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PHRONESIS 「GREEN DELAY」

 秋も深まる今日この頃、日が短くなって寂しい反面、日差しを浴びてもそこはかとなくタソガレる空気が漂いますな。つい何か考え事をしてしまう、、、そういう心のゆとりが秋という季節にはあります。

 春は希望の季節、夏は何だろう、、、燃えてくるような躍動感と只只楽しいというハイな気分、高揚感がありますね。冬は暗くて寒くて閉じこもってしまいがちですが、それだけに「温かい」物事に触れるととても幸せな気分になれる季節です。

 前にも書きましたが、私は秋が一番好き、切なさや哀愁が空気に漂うでしょ?山が色付いてきたり、富士山が美しく輝いたり、、、人々の服装も何処かオシャレになったりね、センスのいい人のカッコを見るのは大好きさ!秋は身の回りの変化が最も美しく物憂げで、感慨深くなる季節、スローライフを感じられる素敵な時間が味わえますな。

 今日は珍しく新作もので行きましょう。久々にちょいと引っ掛かりましたよ。

 良く判りませんがHMVさんによるとベースのJASPER HOIBYが中心のピアノ・トリオ作。PHRONESIS 「GREEN DELAY」、グループ名がカッコいいね、ネットで調べると「個別具体的な場面のなかで、全体の善のために、意思決定し行動すべき最善の振る舞い方を見出す能力」なんだそうな、要は状況に応じて臨機応変に対応し、最上の結果を導き出していくってことでしょ?かなり好きな部類に入る言葉だな。Phronesis_green_delay

 演奏はどうかというとこれがまたタイトに締まったリズム隊がなかなか攻撃的で、ピアノが縦横無尽に駆け巡るタイプ、シャキッと背筋が伸びる演奏でありながらもメロディを疎かにしない、、、ベース・ラインも含めてビビットに歌う繊細な表情です。

 バンド名に合っているスタイルだと思います、リズム陣の展開に合わせて広がっていくピアノの歌いっぷりや、ピアノのレスポンスに対して更に躍動していくリズム隊のシャープな動き、ケミカルな相互反応を感じますね、三者が正にフロネシスな世界を構築していると言えるでしょうな。

 本作は2ndアルバムなんですね、1stは「ジャズ批評ピアノトリオVol.4」に載ってたんだ、、、気付かなかったなぁ、、、物凄く聴いてみたいんですが、手に入るんだろうか、、、

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JOHN COLTRANE 「SELFLESSNESS feat. MY FAVORITE THINGS」

 M. C. エッシャーはお好きですか?だまし絵の達人ですな。横浜のそごう美術館で今エッシャー展をやってます。久しぶりにカミサンと美術観賞とシャレ込んできましたよ、昔はよく行ったもんです、何だか久々だったんでとても楽しかった、、、

 私が好きだったのは「滝」という作品、水の流れを辿っていくと錯覚しまくって変な気分になる絵ですね。あと「爬虫類」も大好き。ワニが絵から抜け出してグルッと一周するヤツ。ホント不思議な気分にさせられます。Image0050_s Image0051_s

 でも今回観ていて凄く良かったのはだまし絵を描く前のエッシャーの作品群、特にイタリア、カラブリア州のスケッチは不思議な国に迷い込んでしまったかのような気分にさせられました、独特の丸みがあって観た事のない建物と自然の不可思議な調和があって、、、ココは生きてるうちに一度は訪れてみたいと思いましたよ。Image0052_s_2

 カミサンと街に出かけるのも久しぶり、思い切って外食したり、ぶらりと街歩きして買い物を楽しんだり、楽しい一日でした。何とか頑張って、こんな休日がもっと増えるようにしていきたいなぁ、、、何てね、、、ゼニコもっと稼がにゃイカンなぁ、、、

 ヤッパリさ、原点ってわけじゃないんですけど、ジャズを聴くならこういうものに自分の感動のルーツを求めてしまいますね!

 今日はJOHN COLTRANE 「SELFLESSNESS feat. MY FAVORITE THINGS」を聴いて恍惚としています。本作のミソはドラムがエルヴィン・ジョーンズではなくてロイ・ヘインズだってこと。重厚に煽るエルヴィンと違い、ロイはスタッカート気味で跳ねるようにスウィングさせますな、このドラミングがメッチャ気持ち良い訳ですよ!1曲目のMY FAVORRITE THINGSは三つあるリアル・タイムの正規音源の中でも最もバランスが良い、屈指の名演です!!Image0053

 無調と有調の可能性の狭間で揺れ動いていたCOLTRANEの演奏の中で、1963年というのはとても興味深いものがありますね。凄い綱渡りをしているように感じてしまうんだな、正にギリギリの緊張感があって、、、

 2曲目I WANT TO TALK ABOUT YOUのぶっ壊さない有調の中で吹きまくるCOLTRANEの饒舌さが痺れる!バランス感がとても気持ちいい!!

 3曲目SELFNESSNESSは1965年の演奏、ココではエルヴィンがドラムですが、もう一線は完璧に超えていて、他のパーカッショニスト達の原初的なアクセントが本能的な快感を弄って来ます。万華鏡のようなピアノのアドリヴといい、PHAROAHの咆哮といい、もうどうにでもして、、、というくらい怒涛のサウンドの奔流に揉みしだかれてしまいます。それがまた気持ち良いんですけどね。

 

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MILES DAVIS 「PANGAEA」

 ウザ~イお話をイッパツ。テレビでたまに街歩きの人様のファッション・チェックなんてやってるでしょ?別にそれをやるのはイイと思うんだ、なるほどなぁ、と思う事も多いし、色遣いってなかなか素人じゃわからない事ばかりだし、専門家の目線だとどう映っているのかを知るって事は有難い事ですよ。

 只、頭に来るのはそういう番組企画に招かれて、チェックしてる専門家の中に時々とんでもなく奇をテラッたTVアイドルまがいな奴がいてイラッと来る事。人の反応を伺って、だったらちょいとこんな事言ってやろう、みたいな気の利いた事や意外な事を言って、周りが驚いてるのを観て悦に入ってるヤツ、ミエミエなんだよ。しかも本人はメッチャカッコ悪いし、センスもケバいだけでダッサダサなんだもん、うんざりだね。

 例えば、本業はファッションでもテレビに出てくる時は結構突っ込まれキャラなゲイの人でも、いざ本業の話になると凄くシャープで要点をビシビシ突いてる姿を見る、しかも目がギラッとしてるんだな、職人の目、プロの目だな、カッコいい~!って思いますよ。

 でも私が嫌いなその人の目にはギラッとしたものがない、説法鋭い割にニヤけた温い態度なんだな、遊びなんですよ、テレビで言いたい放題言う事が。果たしてどうなんだろうかと思う、こんな奴に金を払ってテレビでファッション・チェックさせる事がね、最近はソイツの名前が出るとチャンネルを変えるな。

 ギスギスしてるのさ、最近気持ちが、、、何だかスゲー貧乏だし、、、ついこういう気分の悪い話をしてしまう、読んでいて気分悪いよね、申し訳ないです、、、

 心の浄化が大切だな、そんな時気分を変えてくれる、棚にゴマンとある我がCD達に感謝しないとね。今日はそうだなぁ、、、すんごい王道を聴いちゃおうかなぁ、、、MILES DAVIS 「PANGAEA」、この作品を聴く時は大抵1曲目のZIMBABWEでお腹いっぱいになっちゃうんですが、今日もそんな感じです。すげーハイテンションで燃え尽きてしまうんですもん、、、Miles_davis_pangaea

 本作を発表後MILESは長き沈黙に入ってしまいますが、判る気がします、だってやり尽くしてるもの、しかも後進の若き連中から何のインスパイヤも受けなければ、牽引し続けるのはしんどいでしょ?結局引っ張り出されたとは言え、若き才能に出会うまでに6年も掛ったって事です。

 昔、MILESのサウンドは目まぐるしく変わるのでなかなか理解できないと言った人が知り合いでいたんですが、確かに全体、グループとしてのサウンドは時代や、先を行く新しい問題定義としては変化していますが、MILESの演奏自体はどうかというと、それほど大きくは変わっていないというのが私の印象でして、、、

 優れた演奏者であると同時に、強烈に優れたサウンド・プロデューサーなんですよね、ロック界で言うとリッチー・ブラックモアがそんな感じ。だから表現したいサウンド・イメージに合わせてグループの中身(メンバー)を、イメージに近くなるようにドンドン変えていく事に全く躊躇しない、そこが凄い!

 っで本作なんですが、ぶっ飛んでるんですよね、弾け飛ぶリズム隊をバックに線の細~いMILESのトランペット、コレが逆にガツンと来るんだな!神憑ってるデカイ存在感!!転調してアルトを吹きまくるSONNY FORTUNE、ノイジーで情を叩き付けるREGGIE LUCAS(あれ?!どっち??PETE COSEYなのかな、、、)のギターが呪術的、演奏に身を委ねて、只々揺れている自分がいます。正にスピリチュアル!

 瞑想へと導く演奏、1曲40分は決して長くないです、×2は厳しいですけど、、、

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DIEGO BARBER 「CALIMA」

 いや~、久々に見応えのある映画を観てきましたよ。最近ハズレばっかしでうんざりしてたところ、コイツは観る価値大ありです!

 「3:10 TO YUMA(3時10分、決断のとき)」、大好きな西部劇、しかもラッセル・クロウとクリスチャン・ベールの共演というだけでも観る気満々だったんですが、西部劇はあまり人気がないせいか、東京まで行かないとヤッテナイ。やれやれ、、、都会まで行かにゃイカンのか、とウンザリしてたら先週から横浜でも観れるって言うじゃな~い、、、ウキウキしながら朝っぱらからハマまで観に行って来たさ~!310_s

 期待通り、、、というかそれ以上の作品でしたよ!メッチャ嬉しい!!人間の心情みたいなものが浮き彫りでね、登場人物それぞれの心の機微が生々しくて、誰に対しても感情移入できる、その立場に自分がなったら辛いよなぁ、苦しいよなぁ、悔しいよなぁ、、、クリスチャン・ベール演じるダンさんの心情、息子の跳ねっ返りたくなる気持ち、奥さんの心配、、、そうだよなぁ、、、でもそのハードルを越えた時、こういう葛藤が家族の絆ってヤツをより一層強くするよなぁ、、、

 ラッセル・クロウ演じるベン・ウェイドは物凄く人間味があって、でも冷酷で、人を観る目が何処か超然としている天才的かつ芸術的なキャラクター、凄く魅力的です。何かを観て美しいと思う心を持っている冷徹な大悪党、そんな感じ。

 クライマックスを終えた後の何とも言えない脱力感、それはそれぞれの登場人物の立場に立つと様々な心情が湧いてくる、、、達成感だったり、泣きたくても泣けない孤独感だったり、自分に対するどうしようもない憤慨だったり、、、

 辛くてもグッと堪える人間の姿ってヤツを感じさせる、久々のハードボイルドな逸品でしたよ。

 今日も草臥れました。疲れを癒す、ゆったりしたものでも聴こうかな、、、

 LARRY GRENADIER、JEFF BALLARDなんていうブラッド・メルドー・トリオのシャープなリズム隊が全面サポートしたギタリスト、DIEGO BARBER「CALIMA」なんてどうでしょう?非常に透明感があってクリスタル・クリアな音世界、そう、ジャズというより音世界って感じがピンと来る作品だな、、、Diego_barber_calima

 パット・メセニーみたいなピーンと張り詰めたものがありますな、でももっと私のような凡人寄りというか、判り易いというか、単純に美しい生ギターの音色を楽しむにはこのくらいが良い。

 今、聴いていて思う事、曲が進むに連れて気持ちにゆとりが出来てくる感じかな、ジャケットの自然の神秘的な雰囲気がこれまたイメージを膨らましてくれる、こういう空に実際出会ったら、マザー・アースに対して何とも言えない畏敬の念が湧いてきませんか?その時にもしこの作品が頭の中に浮かんだなら、ちょいと気持ち良いな、、、何だか色々な状況や環境、自分の身の回りにある全ての事と自分には繋がりがあるんだ、何ていう気分にさせてくれる。

 テナーを吹くのはMARK TURNER、野暮ったいところなく、雰囲気に合わせて切れ込んでくる情感のない演奏、何て言うと語弊大ありなんですが、要するにカメレオンのように本作に溶け込んでいると言いたい。リーダーが目指している作品の空気感に存在感を残しながらも溶け込んでいく、大好きです、センスのある演奏ですね

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宮本直介セクステット 「STEP !」

 御無沙汰しております、またまた久しぶりの更新。どうも最近ねぇ、、、CDは何も買ってないし、金も無いし、話すネタも無くて、コンピューターを立ち上げる気にもならず、、、無い無い尽くしの毎日を送っております。

 ジャズのCDで全くワクワクしてくるものに出会えないので最近はJ-POPや昔の歌謡曲に投資しています。絢香さんのベストAyaka’s History 2006 2009、いや~、良いわコレ。ミディアム~スローは全部泣けるな。「三日月」、「手をつなごう」、「おかえり」、「みんな空の下」、、、歌がウマいわ、心に響いてくるわで堪んないね、特に「みんな空の下」のピアノ・ヴァージョン、恥ずかしながら号泣しちゃいましたよ、何て素晴らしいんだろう、、、活動を一時休止されるそうで何とも残念です、出来るだけ早く復帰してまた泣かして下さいな。

 もう一つはジュリー、沢田研二さんですな、ガキの頃大好きだったなぁ、、、カッコいいんだもん、歌から容姿から、、、なんだこれはベストなのか、、、「ROYAL STRAIGHT FLUSH」、小学生の頃に盛り上がってた曲がてんこ盛りです。残念なのはコレって所謂オリジナル、気合を入れて録った最初のレコーディングですわな、私は「ドリフ」とか、「ザ・ベスト・テン」とかを観てた世代なのでそういう番組に登場する頃にはかなり歌い尽くしてる、正にサイコーの状態を聴いている訳で、そういう意味ではちょっと堅いというか、咀嚼しきれていない感じがあってね、レコードではちょっと物足りなかったです。でもエエわぁ、、、「勝手にしやがれ」は改めて名曲だと思いました。

 その他、まだ欲しいのがあります、安全地帯に寺尾アキラ、J-POPならSUPERFLYかな、、、おっとと、若干毛色が違うかもしれんけど、SUPERFLYを聴いたら、当然温故知新の意味も込めて最高のジャパニーズ・ロック・バンド、FLOWER TRAVELLIN' BANDも聴かにゃイケんよ!! 

 なんて書いてたらムズムズしてきた!ぶっ飛びの日本人の演奏、サッと手にとってターン・テーブルに乗せたのは宮本直介セクステット/STEP!!熱いぜ~!!1973年作品。Step_2

 1曲目STEP RIGHT UP TO THE BOTTOMの流動していくような躍動感!ゴワゴワと煽り捲るベース・ラインに乗って古谷充のアルト、信貴勲次のトランペットが強烈に爆発!スゲ~さ!!グイグイ引っ張られる演奏、コレだな!!生々しく聴き手を蹂躙するようなストーミーなプレイに“LIGHT MY FIRE”さ!

 2曲目ONE FOR TRANEは本作でテナー、ソプラノを吹いている後藤剛のオリジナル、実は摑み所が難しい演奏になってますが、ソプラノで弾けるスピリチュアルが聴きもの、良いじゃないですか、カッコいいんだし、、、コルトレーンの魂は後藤さんにも受け継がれてますぜ、素晴らしい事です!

 3曲目A NEW SHADE OF BLUE、ハロルド・ランドが好きなんだな、イイよね、燻銀で。無骨な感じが型にはまらないテナーマンで、ちょっと同時代の人とは違う個性がありますよね、一言でB級なんていってしまっては詰らないな、、、要約して全てを語った気になるのはあまり好きじゃないし、意味も無いと思います、なんちゃって、、、

 こういう作品を聴くとジョン・コルトレーンの残したものが如何に大きいか、つくづく感じちゃいますね。

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JANET SEIDEL 「THE ART OF LOUGE VOL.3」

 久々の更新です。いや~、参ったさ、敬老の日でバタバタした揚句、シルヴァー・ウィークでまたバタバタ、極め付けに腰がぶっ壊れて歩くのも苦しいなんて事になり、自分の時間なんかちっとも作れない3週間でしたよ。

 腰はとりあえず針を2日間で40本も打ってやっと人並みの動きができるようになり、恙無くこなしてね(仕事で穴は絶対に開けたくないからね、、、会社の人で気が付いてる人も何人かいるみたいですけど私は任された仕事に対してプライドが高い、、、つもりでやってます、だから自分に対して妥協はできないんだよね。甘えっつーかさ、イヤなんですよカッコ悪いから、、、)、、、なんつって足が動かせない日が一日あったので、その日は工場長にお願いしちゃったんですが、、、

 話は変わって最近、凄く注目している女優さんがいます、一目見て「この人素敵だなぁ、、、」なんて思っちゃいまして、、、自分でもかなりこういう事は珍しい。失礼な言い方をすればまだまだ発展途上中、でも何だかピンっと来るんだよね、キラキラしてる。しかも凄く努力家みたいなんです。

 誰とは言いません、恥ずかしいから、、、まぁ、とてもお若い方です、40男が若い女性に黄土色の歓声を挙げてる所なんて気持ち悪いでしょ?

 久しぶりだしなぁ、、、最近音もあまり聴いてないのよ、レコ屋に行っても詰んないから買ってないし、、、

 サラッと行っちゃいますか、ステイシー・ケントが大好きな私としては彼女も紹介せねばならんでしょう、JANET SEIDEL(ジャネット サイデル)、可愛いんだよなぁ、、、明らかに私より年上なんだと思うんですが、「可愛い」が一番ピッタリくる言葉です。アート・オブ・ラウンジ1、2、大好きですよ、でも一番好きなのは「THE ART OF LOUGE VOL.3」、当時徐々に盛り上がってきた彼女の人気の中で、彼女らしさとポピュラーな魅力が程良くブレンドされた傑作!次の「マナクーラの月」とライヴ作が多分サイコーだろうね、普通は。The_art_of_louge_vol3

 小うるさい私は初期の作品の手作り感が堪んなく魅力的なんですよね、ちょうどこの頃に日本のメーカーが一枚出してるんですけど凄く違っててガッカリした覚えがあります。

 今はちょうど秋の始まり、寛いだ彼女の歌声がとても似合う季節ですね、オシャレで優しく、なんつーかな、あまりに小粋で聴いていてニヤリとさせられる、そんな作品です。

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ALBERT BOVER 「LIVE IN JAMBOREE」

 今日、やっぱり金木犀の香りに出会いましたよ。まだ強くはないですけどね、出勤途中に歩いていたらホノカに香ってきて、何処で咲いてるんだろうとちょいと周りを見回したりして、、、

 秋の繁忙期がそろそろスタートします。今年も大騒ぎになるといいなぁ、、、

 最近、釜を預かっていて楽しいのは、一日のメニューに対して炊き上げて行くストーリーを瞬時に組み立てて、その通りになるようにコントロールしてしまう事。工場長には前から「それが釜番の特権さ!」って言われてましたけど、この数ヵ月でその意味が実感できるようになりましたよ。只炊き上げて行くんじゃなくて、どういう意志があるから炊き上げたのかって事を周りのウルヴズに理解してもらう事の面白さ、品質を保ちながら効率を上げて行く、、、こういう事に挑戦すること自体が自分の性にとても合っていて、ピタッと来た時の快感は凄いね!達成感がありますわ!!

 ピタッと来なかった時でも、何故なのかを反省するのがとても楽しい。だって、じゃぁ、次はこうしてみよう、って思えるでしょ?益々次が面白くなりますよね。仕事でも遊びでも、こういう事を感じ続ける事ってとても大切だよな、生きるってこういう事だと私は思います。前にも言った気がしますが、惰性で仕事や遊びをするなんて大嫌い、それは死んでるのと同じ事だからです。

 人と係わりを持たずに自分の世界に没頭する、悪くはないですが、私には詰らないな、自分の世界が広がらない。私の父や母がそうであるように、私も人界から離れた仙人みたいな生き方はしたくないな、、、あれ?!何でこんな重っ苦しい話になってんだろ?変なの、、、

 今日はピアノを聴きたい、、、ああ~、もういっか、遂に出しちゃおう!、、、聴きたかったんだもん、、、実は愛聴盤、ALBERT BOVER 「LIVE IN JAMBOREE」。コレ、私がこの拙いブログを始めた時には既に入手困難な状態でして、それから早2年、そろそろ誰か突っついて再CD化しておくれ、、、の意味も込めて紹介しちゃいます。

 ALBERT BOVERはFRESH SOUNDでも出てますが、本作のあまりの素晴らしさには足元にも及びません!Albert_bover_live_in_jamboree

  1. HALLE-BOPP (BOVER)
  2. SET BLUES (BOVER)
  3. INFANT BLUES (W. SHORTER)
  4. LAMENT (J. J. JOHNSON)
  5. TEMBO (BOVER)
  6. DARN THAT DREAM (VAN HEUSEN)
  7. YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS (RAYE-DE PAUL)
  8. MISTER T. M. (BOVER)
  9. TRINKLE TINKLE (T. MONK)

 全体的に漂うスウィンギーな雰囲気は最初の1,2曲目でノックアウト!美旋律に奔るピアノ・トリオが多い中、惰性ではないシャープな切れ味のある演奏にビビっと来ます!オリジナルだぜ、、、しかも両方とも8分を超えるのに長いなんて微塵も感じない。すんげーグッド・センスなのよ、、、

 3曲目の時の移ろいを感じつつ、フッと思うのがビル・エヴァンス、エヴァンスの名前を出すのはこういう演奏を聴いた時だけじゃないかな。

 エヴァンス系ってアナウンスされる時の演奏ってイタリア系美旋律が多い。でもエヴァンスってそんなに美旋律じゃないよ、、、内面から発露される繊細な心情、それが美しく訴えかけてくる訳であって、メロディがこれ見よがしに“美”というわけではありませんよね。どちらかと言うと内面から発露される繊細な心情を美旋律に置き換えて表現した次世代のピアニスト(ピエラヌンツィとかね、、、)の継承でしょ?

 本作はスウィング感とか、内面の発露という意味でエヴァンス直系だと私は思っています。

 ワルツ・フォー・デビーやマイ・フーリッシュ・ハートのような決定打はありません。でも全体の空気はエヴァンスのあの名盤に重なり合うものがあるんですよね、、、そろそろどうですか?出したら喜ぶ人が多いと思いますよ。

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HANNIBAL MARVIN PETERSON 「TRIBUTE」

 日に日に空気が変わってきましたなぁ、大好きな秋がやって来ました。そろそろ金木犀の良い香りが其処ら中で香るんでしょうねぇ、、、

 昨日映画を観てきました。デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの丁々発止を期待して観に行った「THE TAKING OF PELHAM 123(サブウェイ・123・激突)」、感想はまぁまぁ、かな。トニー・スコット監督の作品てさ、いつもこんな感じで何となく円く納まってしまって、後に何も残らないんだよな、、、ドキドキさせられたのに観終わった途端に後の祭りっていうか、何の感慨も無ければ考えさせられることも無い、忘れちゃうんですよ、どんな話だったか、、、映像が斬新って言うけどハッキリ言っていつも同じ、ただ目まぐるしいだけで毎回同じなら斬新とは言えんでしょ?何て言いつつ、「デジャヴ」、「マイ・ボディ・ガード」は感情があって好きなんですけどね。

 「ドミノ」を観てるみたいだったなぁ、キーラ・ナイトレイのヤツ。派手なんだけどだから何?って感じを受けたのと同じように今回も、ワシントンとトラヴォルタの会話はちょっと面白かったけど、っで何?って感じ。全体の粗筋はワクワクするんですよ、スリリングで。でも観てみると何かピンボケなんだよなぁ、、、DVD?買わないだろうなぁ、どんなもんか一度観れば十分かな、、、Image0049

 BAYSTATEってレーベルは評価がまずまずあるようですけど、自分にとっては何となく煮え切らないレーベルでして何度か再発になってますが、全然手が出なかったんですよね。でも今回はホントに久しぶりに出るという事で買ってしまいました、HANNIBAL MARVIN PETERSON 「TRIBUTE」

 いやぁ、、、良かった!!マグマのように蠢くサポートをバックにブリリアントに吹き倒してますぜ!!特にレコードの所謂A面、EVEN STEVEN、DAHOMEY DANCEはPETERSON ならではのスピリチュアルな演奏で気持ち良いったらありゃしません!Hannibal_marvin_peterson_tribute

 前にも書いたかもしれませんが、彼のトランペットは難解じゃないんだな、しかも美しい!人の心の小宇宙が爆発していく様を表現したいと思ったら贅肉など付けずに誰が吹いてもこうなって行くんじゃないか、と思わせるほどストレートに表現しているように感じます。理論がどうじゃなくて、そんな事を考える前に音は出てしまいました、的な剛速球!このガッツリ抜けた感じが堪らなく気持ち良いですよね!、、、

 後半B面はスタンダードなんですが、コイツらでのトランペット演奏が頗る分厚い!高らかに歌い、そして粘っこい、、、

 アヴァンギャルドな演奏をする人ほどプリミティヴな初期のジャズの香りが漂うのは何故なんでしょうね?

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CURTIS FULLER 「SOUL TROMBONE」

 う~ん、レコ屋を辞めてから2年とちょっと、現場の人間でしたからね、ネットじゃなくて敢えて現場で買い物をしようと、イチお客さんとして現場で買い物して、応援してきたつもりなんですが、もう限界なのかもね、、、この間ハッキリ確信させられる事があって、ああ、これはもうどうしようもないな、と思わざるを得ませんでした。

 お店の在庫をチェックできる人材が現場にもういないんだなぁ、、、ブラック・サバスを聴きたくなって横浜に散歩がてら行ったわけよ、そしたら大手レコ屋は何処も無いのよ、一応歴史に残る名バンドですよ、ある店なんか仕切りすらない状態なわけだ。一体何が起こってるんだ?!っと思いましたさ。

 結局、歩いて馬車道まで行って、ユニオンさんで中古を購入、、、現役の頃も確かに厳しかったけど今はこんなにまで在庫を劣化させちゃうんだ。救いようがない状況まで陥ってしまいましたね、、、

 一緒に働いてくれていた仲間たちがまだ沢山古巣に残ってるので、あまり言いたくはないんですが、ちょっとヤバいよ、現場の存在価値がこのままではゼロになっちゃいます。ネットの売り上げだけで全従業員の生活を支えるつもりなのかい?明らかに無理でしょ、、、

 ジャズが好きでさ、レコ屋に入ってジャズのコーナーを任されたらね、来てくれる御客様から沢山知識を貰って、こういう渋いアルバムを動かせるように実力をつけなさいよ!っという意味も込めて今日紹介するのはCURTIS FULLER 「SOUL TROMBONE」、ちょっと渋いでしょ?

 目の肥えたお客様というのは、ちょいとコーナーを見ただけでそこの担当者の実力が瞬時に判っちゃうもんなんですよ、「新譜ばかりで上っ面だな、、、」とか、「おっ!ちょっとやる奴なんじゃないの?でも、もうちょいだな、一言言ってやろうか、、、」とかね、或は「おお!何?!コレをおいて、アレもあるの!!コイツ知ってんなぁ、、、ちょっと下手な事はイエネーぞ、、、探してるヤツの相談してみようかな、、、」、、、こう思ってもらえたら、こちらとしては最高に楽しいし、御客様にも楽しんでもらえるはず、、、そこまで判んなきゃならんのだよ、御客様に楽しんで貰って、尚且つ満足を買って頂きたければね、、、

 っで、「SOUL TROMBONE」だ、かなり寛いだ雰囲気が滲み出る隠れた名盤なんですが、何といっても1曲目がサイコーだね!Curtis_fuller_soul_trombone_2

  1. THE CLAN (FULLER)
  2. IN THE WEE SMALL HOURS OF THE MORNING (MANN-HILLIARD)
  3. NEWDLES (FULLER)
  4. THE BREEZE AND I (STILLMAN-LECUONA)
  5. DEAR OLD STOCKHOLM (GETZ)
  6. LADIE'S NIGHT (FULLER)

 5曲目は何故かクレジットがゲッツになってますが、御存じの通りホントはスウェーデンの民謡、あの麗しいメロディがFULLERの演奏を中心に何処かホンワカとして何処かレイジー、転調してからの演奏の雰囲気が正にハード・バップの醍醐味でマッタリした感じが味わい深く、JIMMY HEATH~FREDDIE HUBBARDの突き抜ける様な短いソロ・パートがピリッと引き締めてくれてサイコーだな!

 全体的にはFULLERのリーディングに合わせたカラーが滲み出たナイス・ハードバップ!でも本作を煌めかせるのは先ほど言った1曲目、この曲が本作を隠れた名盤と言わしめる原因です!シャープな演奏、ハードボイルドな雰囲気、テーマ・メロディのカッコ良さ!ヨッシャ~、コ~イ!っと気持ちが高鳴る大名演!!久しぶりに聴いたけどエエワ~、、、ジャケットがまたサイコーにカッコいいんだよね、、、

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EDEN ATWOOD 「TURN ME LOOSE」

 今年は早いですねぇ、すっかり秋の空気ですな。台風が来てしまったおかげで早朝と夕暮れ時の虫の声がセミから鈴虫に代わってます。久しぶりに日本の季節の変わり目が正しいというか、子供の頃のようなノスタルジックな気分で秋の到来を感じています。

 最近異常でしたからね、6月から9月の終わり頃まで酷暑が続くなんて、気持ち悪かったですからね、亜熱帯地域じゃないっつーの、、、

 子供の頃は、8月も終わり頃になると日差しは強いのにスーッと涼しい風が吹いたりなんかして、「あ~あ、、、夏休みも終わっちゃうなぁ、、、」何て思ったもんですよ、当時は只寂しさが募るだけでしたが、ある程度年齢が行くと逆に秋を迎えるのが何となく嬉しくてね、風情があるでしょ?盛り上がった夏、祭りの後の染み入る余韻てやつがね、何とも気分が寛げる、、、何となく自分の大切な時間が増えて行くような感じね、堪んないな。

 前にも言いましたっけ?私は四季の中では秋が最も好き、流れて行くの時の移ろいの心地良さ、食いものは美味いしね、、、何だかフラッと仙台に行きたいなぁ、、、碁盤の目のようなアーケイドをプラプラするだけでホッとする大好きな街、繁忙期が終わったらちょっと行ってこようかな、久しぶりに今年は秋を堪能できそうだ、、、

 秋の夜長、というにはまだ早いですが、こんな気持ちの良い涼風の吹く夕方にはちょいとヴォーカルを聴きたいですね。っで、ここぞとばかりに先日やっと入って来たEDEN ATWOOD 「TURN ME LOOSE」を初めて聴いてみる、、、来た~~~、、、ヤッパな、こんな日にはピッタリだ、、、Eden_atwood_turn_me_loose

 彼女の作品はそんなに持ってませんが(でも全部聴いたよ、、、)、本作はかなり期待通り、「マイ・アイデアル」っていう2002年の作品が大好きでしてね、ホントに素敵な作品、寛げちゃうんですが、本作はそれに匹敵するほどエエ感じ。ちょいと円熟した感じが出てきましたね、青くもなく枯れてもいない、最も女性がセクシーな雰囲気を醸し出す、ヴォーカリストとしてはサイコーに魅力的な時期に彼女も差し掛かったという事でしょう。

 今日初めて聴くので、細かい事は言うつもりはありません、全体的に雰囲気を只々味わうだけ、程良い軽さと、女性に野郎が何となく求めてしまう包み込んでくれるような優しさが感じられただけで本作はお薦めでございます。フ~、エエねぇ、、、

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JAROSLAV SIMICEK 「THE WAY HOME」

 今日はちょっとニュースで聞いた気になる話について書いてみようかな、、、また選挙絡みのお話です。大人はどういう態度をとるのがカッコいいのかって事について。

 平塚の投票所で21歳の女性が子供と間違えられて投票できなかったという話、何でも謝罪がなかったから怒って帰っちゃったとか、、、ハッキリ言おう、、、バッカじゃねーの!!それこそ投票権を持つ有権者が取る態度じゃねーだろ?!まるでガキだと思いません?

 カミサンが一緒にそのニュースを聞いて一言、「ふ~、、、怒って帰るくらいなら、何で私は有権者ですってその場でハッキリ言わないんだろう?それで済む事なのに、、、謝罪がどうのと、気にするところが全然違う、、、こんな事がニュースになること自体、なんか変、、、」

 さすがだね、内のカミサン!全くその通りだと私も思います。親と一緒に来てたそうですが、親御さんは何て娘に言ったのかね、一緒になって、「無礼者!」なんつって怒ったんですかね、もしそうならそれもダッセー話だな。つまりガキだってこと。私の両親なら多分「グダグダ言ってねーで、さっさと筋通して投票やり直して来い!」くらいの事は言うだろうなぁ、、、

 カッコいい大人はさ、相手の立場に立ってよ、ああ、そんな事もあんのかな、、、何て思ってちょいとイラッと来ても笑い飛ばすのがカッコいいのさ!でしょ?今回のこのストーリーってその程度だったんじゃないの?まぁ、判んない、実は投票所の係員の人がこれまた大人な奴じゃなかったのかもしれんけど、、、

 いずれにしてもカッコ悪い話ですよ、平塚に住む人達はちょっとため息着いちゃうよねぇ、、、

 などと、今日はこういうハッキリ言って下らない話に触れてちょっとイラつき気味、どうしよう、気持ち良いワン・ホーンが良いな、、、ワン・ホーンでも寛がせてくれるヤツが良い。Jaroslav_simicek_the_way_home

 っで、選んだのがJAROSLAV SIMICEK 「THE WAY HOME」、コレ結構いいです!チェコもの何てあまり触れてなかったけど、色んなところでなかなか誉められてるのを見てちょいと触手が動きました。

 リーダーはベーシストなんですが、作品の核はサックスのRADEK ZAPADLOとピアノのMATEJ BENKO。1曲目THE FIRST BALLのこの分かり易いテーマ・メロディ、黄金時代のジャズの香りがプンプンする名曲。ピアノのMATEJは久しぶりに登場したアドリヴを聴かせる逸材だね!彼が弾き出すと思わず耳を奪われます、オーセンティックでありながら、流麗であったり、ちょいブルーな雰囲気を聴かせたり、個性的とまでは言いませんが曲に合わせた雰囲気作りがとても上手いと思う、センスの良いピアニストです。

 2曲目以降は線をなぞる様なサックスが気になると言えば気になりますが、曲のメロディが良い事と、ピアノの広がりのある演奏にのおかげで全体的にとても気持ち良く耳に響きます。ほら~、ピアノが前に出てくると俄然演奏に勢いや明るさ、曲に明確な歌心が滲み出てくる、いや、コイツはかなりヤバいね!リーダーよりもピアノのMATEJ BENKOに大注目ですな!明日はMATEJのリーダー作をじっくり聴き込みます!

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「MUSIC INC.」

 まぁ、今世間で関心が高まっている事について書いてみましょうか、、、

 政権交代が遂に実現していくわけですが、コレってさ、日本というちょいと傾きかけた企業があるとして、今の会社のトップ(与党ですな)ではもう立て直す事が出来ないから、会社再生を目指す幾つかのほかの企業(これが野党ですね)の中から新しいトップを引っ張ってきた、って感じですよね。我々庶民は差し詰め株主みたいなもんです。

 会社を再生するって実は凄く大変な作業なんですよね、トップが代わっても社員を引っ張っていく牽引力、社員に、どんなに大変でもやり遂げなければならないンだと自覚させるような厳しい指導力とほんの少しの思いやりがないと、まぁ何だかんだと不満ばかり漏らしてちっとも社員(これは官僚の人達かな)が動かないわけです。そこらへんの機微が分からないと会社だろうが国だろうが、より良い方向には向かいませんわな。

 様々な疑問点や政策に対する不公平さがあるように思われる中で、多くの株主さんは今回新しい会社のトップを選んだわけです。果たしてどうなっていくのか、その責任は株主の責任でもあるわけですね。

 かなり意地悪な想像を一つ。今回の組閣、多分唯一閣僚経験のあるあの女性にもう一度同じポストをやってもらってみたら果たしてどうなるのか、、、(フクマデンという名言を放った人です、、、)私個人としてはその結果を見て色々と結論が出せてスッキリするんですがね、、、

 いずれにしても一つの変化を迎えた記念として今日聴いているのはSTRATA-EASTの屈指の名盤「MUSIC INC.」(Charles Tolliver / Stanley Cowell)、1970年録音。自主製作する場というインディーズの先駆けみたいなレーベルです。このレーベルの出現は当時の世相と黒人ミュージシャンの苦境に大きな一石を投じたようですね、変革、再編の一歩ってヤツかも、、、(う~ん、かなり無理矢理な、、、)Music_inc

 本作はその第一弾、レーベル創始者のCHARLES TOLLIVERとSTANLEY COWELLが中心のクァルテットが基本なんですが、バックに分厚いホーン・セクションが入っていてモダン・ビッグ・バンドの快感が奔る逸品です。曲も全てオリジナル、勢いのあるアンサンブルとTOLLIVERの力強いトランペットの鳴り、COWELLの流麗なピアノが万華鏡のように重なり合う、、、熱くなります!生々しい熱気がビシビシ胸に響く傑作です!

 私の肝はモーダルでアヴァンギャルドな香りを醸しつつ、愁いのあるメロディがサイコーの5曲目ON THE NILE、4曲目HOUSEHOLD OF SAUDのブリリアントなピアノ、ゾクッと来ます!

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YANCY KOROSSY 「IDENTIFICATION」

 昨日は疲れきって体調も優れず、9時にはバタンキュ~、だったんですが、年を取ったせいか長時間寝てられない。夜中の12時に目が覚めて結局眠れなかったのでそのまま出勤する羽目になりました。いつも起きる時間に眠くなって散々でしたよ、、、

 っで、起きてる間、仕方なくテレビを観ていたらガッカリするほど詰らないお笑い系バラエティばかりにウンザリ、、、頓知の欠片もない、、、何でこの程度で笑えるのか、キョトンとするばかり、、、

 ワリーけど、その程度の笑いなら私が小学生の時に日常茶飯事に友達とやってたさ!一度、電車の中で吊革に捕まりながら友達と漫才みたいな下らない会話をしてたら、目の前に座ってたオバちゃんに耐えきれません!みたいな雰囲気で突然ゲラゲラ笑われて、逆に二人で恐縮してしまった事があります。ガキがしゃべってるから面白いって事だったみたいでしたが、それなりのイイ若いモンが話すにはちょいと幼稚だろうね、今のお笑いって私にとってはその程度なのよ、、、

 結局、これもまたあまり好きではない、朝まで生テレビ、あれ?生討論でしたっけ?を観て濁してました。なんつって結構面白かった、「地球温暖化」についての討論だったんですが、内容は難しいところも多くて理解できたり、出来なかったり。それよりも客観性を失って名誉だ何だと言い出す科学者もやはり、感情には勝てない我々と同じ人間なんだなぁ、、、何て思ったりして、、、逆に突っ込みは上手だけど全体的、体系的にモノを観れない人も居て、ああ、、、この人はとっても取っ付き難い人だけど嫌いじゃないなぁ、、、等と勝手に思ってみたり、、、

 環境ジャーナリストの女性の方の、ちょっと脱線した方向を纏めて議論を再構築しようという姿勢と、アメリカ通の、何だろう、、、柔らかい物言いで現在の状況を客観的に捕捉していた男性の方、無知な庶民である私にはこの二人の言葉はとても気持ちが良かったな、、、

 今日は久しぶりにYANCY KOROSSY 「IDENTIFICATION」(24bit)ルーマニアの大名手の大名盤で行きましょう!Yancy_korossy_identification

 熱を帯びてくるとドンドンぶっ壊れて行く、それなのに凄く破綻していないというか、バッチリ纏っている演奏。例えるのも変だけど、議論というものはこのように纏るのが望ましいのではないかな、テレビでやるならその議論を聞いているのは飽くまで素人で、素人は素人なりに話の落とし所を探しているものなんですよ。

 この作品でのYANCYはアドリヴに入ると凄く熱を帯びてます、基本的にはブルージーに歌う!でも何か感性が違うんだろうね、ピアノを弾くというよりは打ち鳴らすという感じかな。

 圧巻は二つ、タイトル曲の5曲目、ぶっ壊れます!もうボコボコ!!殴り続けられているような連打の嵐!でもこれが不思議と快楽な上にジワリとメロディを感じさせてくれます。更に6曲目I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVEでの景気の良いラグの雰囲気!5曲目~6曲目の演奏のギャップにハッとさせられます。

 

 

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 THE AWAKENING 「HEAR, SENCE, AND FELL」

 涼しいですねぇ、、、ココ二、三日で空気がガラッと変わりましたな、、、今年は結局、猛暑、酷暑の言葉は聞かれず、過ごし易い秋への移行が期待できます。これが普通だったんじゃない日本の夏って、、、多少作物の出来が遅くなっているので、野菜等の価格が上がっているのが厳しいところですが、、、

 先週のお休みはかなり活動的で充実していましたが、今週はまたグダグダ、、、アザラシのように寝込んでしまう始末でヤンなりましたよ。何だろうねぇ、、、年を感じるなぁ、、、気持ちは前向きでアレもやりたい、コレもやりたい、、、なんですが、ちっとも体が付いて来なくて結局アザラシ状態、こういうのって凄くストレスが溜まりますわ。

 などと言いつつ、月曜日はカミサンと鎌倉までプラッと散歩。長谷寺まで歩いたり、普段は乗らないバスに乗ったり、気分転換が出来ました。ウィンドウ・ショッピングは楽しいですな。職人が作るカバンのお店とかがあって、ちょっといいのよ、長谷寺に続く御成り通り。だんだん変わってきたように感じます、ジワジワ個性的なお店が並んできて何となく楽しいんだな。最近までは閑散とした不景気な雰囲気が漂っていてね、小町や大通りに比べるとシラッとしてました。でも昔から反対側のコッチの方が好きでね、こちらの方が鎌倉の落ち着いた感じが味わえます。等身大の鎌倉って感じ、、、いや良いんですよ!メイン通りを楽しんで鎌倉を満喫していただければね!!、、、(などと取り繕って、反対側の魅力を何となくかわしてみるつい閉鎖的になる私、、、)

 BLACK JAZZがユニオンさんのおかげで再発になってますな!ちょっと嬉しいです。前はP-VINEさんが出してくれてましたけど、当時は全く無知だったせいで触手が全然動きませんでした。

 BLACK JAZZとは何ぞや?という問いに答える為にちょいと、小川充さん監修の「JAZZ NEXT STANDARD SPIRITUAL JAZZ」から引用致しましょう。

 アフロ・アメリカンの誇りに根差したドス黒く骨太な作品を残す、西海岸の黒人専門レーベル

 ちゅー事なんです。詳しくはこの本を買って、BLACK JAZZの概要をお書きになっている塚本謙さんの解説を楽しんでくださいな。

 正直言ってつい最近まで私の狭いジャズ感ではこの世界は未聴の物が多すぎて話にならなかったんですが、ココ一年ほどで何となく増えております。「スピリチュアル」には大いに興味があったし、メディテーションの味には癖になる魅力を感じていたんですが、そこに「クラブ」という形容詞が付くとスンゴク引いちゃう自分もいたりして、、、

 っで、何を買ったかというと、THE AWAKENING 「HEAR, SENCE, AND FELL」、ハッキリ言って軽く聴けちゃいます、不思議なんですよね、、、繊細でスピリチュアルなんですけど、馴染んでくる感じです。例えばコルトレーンみたいな呪術的で心の奥底から絞り出してくるようなヒリヒリした演奏ではなく、ちょびっとアンビエント、ちょびっと実はバピッシュ、何だかこう、実はかなり微妙な綱の上を渡っているようなバランス感覚を感じまして、コイツら凄くセンス良いんじゃないか!っという印象ですよ!The_awakening_hear_sence_and_fell

  1. AWAKENING-PROLOGUE SPRING THING
  2. WHEN WILL IT EVER END
  3. CONVULSIONS
  4. KERA'S DANCE
  5. JUPITER
  6. BRAND NEW FEELING
  7. AWAKENING-EPILOGUE

 なんだろうねぇ、、、エレピは万華鏡の移り変わりのように美しいし、フルートもクールに飛翔する、、、70年代のフリーソウルの感覚ですわ、う~ん、モドカシイ!言葉で表そうとしてもカッコが着かない、ごめん、、、この作品大好きだ!っと言うしかないです

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VITTORIO SICBALDI FOUR MORE QUINTET 「THE WAY」

 ちょっと前の事になりますが、盆踊りに行ってきました。場所は昨年も行った円覚寺、私は盆踊りを踊るという習慣がない家庭で育ったのであまりピンと来ないんですが、カミサンは超踊りたい派、踊りはしないけどお付き合いして楽しくないかというとそんな事はありません。逆にとても楽しいです。自分にとっては夏の風情の楽しみ方が増えた感じでとても良い。010

 仕事がハケて、ビールを飲みながら眺めているだけで何とも気分がイイもんです。よ~く観てると足捌きや手拍子のタイミングがとても難しくて、それを追いかけて行くだけでも、へぇ~~~!っと感心してしまいます。

 カミサンは「あの人がとても上手、日本舞踊をやってる人に違いない!」とか、不器用だけど楽しそうに踊ってる海外の人を見つけて「超カワイイ!!」等と言って、はしゃいでましたよ、休憩していた清楚なレディと「ウマい人は腰の位置がとても美しいですね!」なんて話しながらね。

 なんかイイよね、日本の夏って感じだったなぁ、、、

 今日は非常にオーソドックスなハード・バップを聴きたい気分、っで、選んだのがVITTORIO SICBALDI FOUR MORE QUINTET 「THE WAY」、最近この日本発信のイタリア専門レーベル、ALBOREは大注目ですね!Vittorio_sicbaldi_four_more_quintet

  1. MERODY FOR C (S. CLARK)
  2. BIJOU THE POODLE (A. PEPPER)
  3. ARRIVIN' SOON (E. VINSON)
  4. CANDY (M. DAVID-A. KRAMER-J. WHITNEY)
  5. SPEAK LOW (K. WEILL)
  6. SONINO (E. DOLPHY)
  7. SAD EYES (A. PREVIN)
  8. BLUE DANIEL (F. ROSOLINO)

 どう?渋めの選曲といい、聴いてもらえば分かるんですけど、演奏のスモーキーな感じといい、50年代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。でもレコーディング自体は2006年なんですぜ!

 バピッシュに奔る1曲目、アルトのDANILO PALAとトランペットのANDY GRAVISHのユニゾン&ソロ・リレーが気持ち良し!ピアノはLUCA MANNUTZA、マックス・イオナータ、ハイ・ファイヴですっかりお馴染みですな、彼のピアノは何がどうのこうのと言うんじゃなくて単純にジャズらしくて気持ち良いです、センスがあるんだな、、、

 2曲目のブルージーな雰囲気もグッド!、3曲目は何だったっけなぁ、、、スゲー好きな演奏があった、、、誰だったかな、、、そうか、キャノンボール・アダレイか!「プラス」の1曲目だ、、、カッコいいんだよなぁ、、、タメがあって、転調した後の歌い捲るアルトがサイコーなんだ!丸みのあるナットのコルネット、ヴィクター・フェルドマンのピアノがモーダルで硬質なんだけど彼のおかげで凄く緊張感があるんだよなぁ、、、本作ではもっと滑らかな感じでナチュラル、転調後のシャキッと刻むSICBALDIのドラムが気持ち良い!飽くまでハード・バップ的な演奏でこれも魅力的!

 4曲目はCANDYさ!ちょいと厚みのあるトランペットの響き、ナイス・ウォーキングを聴かせるベースのNICOLA MURESU、ピアノは奇を衒わないねぇ、、、メロディを楽しめる良い演奏だ、、、

 等々、全曲レヴューはしたくない、下世話ですから、、、でもメロディが大好きな8曲目にはちょっと言ってしまおう、、、っと言うか、全て許す!メロディが大好きですからね、それとワルツな感じ、何だろうねぇ、、、落ち着くというか、穏やかな気分というか、、、

 SICBALDIはフィリー・ジョー・ジョーンズのようだと言われた事がとても嬉しかったようです。50年代のサイコーのドラマーの一人ですからね、ソリャそうでしょう、、、聴いて不思議なくらい違和感なく、只々気持ちイイもん!

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e.s.t. 「STRANGE PLACE FOR SNOW」

 昨日、今日と私は公休日なんですが、何だか久し振りに充実した二日間でした、とても嬉しい、、、

 最近は休みになるとドッと疲れが出てグダグダだったんですよ、仕事中はサウナの中で動き回っているようなものなんで、休みになるとなかなか動けなくて大変だったのよ、やりたいことは沢山あるのに体が言う事を聞かないと凄くストレスが溜まりますでしょ?毎週そんなイラッとくる状態だったんですが、今週はちょっと頑張れたな、、、

 昨日は遂に死んでしまったパソコンを電気屋さんまで持って行って引き取ってもらい、そのままカミサンと中華街までうまいものを食べに行きました。久々に二人でウィンドウ・ショッピングを楽しみつつ、大好物の「鶏のから揚げカニミソ餡かけ」が食べられて超御満悦!

 今日は足の踏み場も無いほど汚くしていたパソコン兼マイ・オーディオルームの模様替えと大掃除で一日が終わってしまいましたが、何とか完成して気分がとても清々しい!また再び音楽を楽しめる環境が整ったのが嬉しいねぇ、、、ついでにカーテンまで洗濯したり、洗濯物を干したり、掃除機かけたり、、、う~ん、スゲ~気持ちが良い!

 元主夫だったから、こういう働きの大切さもよく判るし、やるべき事が出来た感を得るという快感はサイコーだね。これでさ、例えば働いて帰ってきたカミサンとか旦那さんがさ、喜んでくれたら何も言う事無しですな!

 あの悲し過ぎる事故から早1年が経ったんですな、思えば私のジャズに対する興味が徐々に薄れて行ったこの1年は、すべてあの出来事から始まってるような気がします。

 「SVENSSONの死」、、、ホントにお先真っ暗だったのよ、、、何を楽しみにあらゆる新作を期待すればいいのか分からない状態、どんなに間抜けな作品を聴いてもe.s.t.の新作がきっと私の感性を猛烈に刺激してくれるだろうという期待、この支えを失う喪失感はちょっとウマく言えない。

 奴が死んでしまってからe.s.t.も暫く聴けなかったんですが、最近になってまたターン・テーブルに乗せる事が出来るようになりました。悲しいんだよ、死んじまった事を思い出すからね、でもその演奏に宿る強烈な語り口や優雅さ、悶えてしまいたくなるような深遠で儚いメロディの応酬を改めて聴くとどうしても快感が走ってしまうんだよね、、、

 どうなんだろう、、、e.s.t.のスタイルを真似できるチームは居るには居ますね、でも快感に浸りながらも演奏者の問いかけに聴き手も何か応えたくなるような演奏、、、ってのかなぁ、、、自分も演奏に完全にシンクロしてしまう感じ、嵌ってしまった私にはそこまで言わなきゃいけないと思わせるほどのチームですよ、、、多分ね、リアル・タイムでコルトレーンを聴いていた方には判ってもらえるんじゃないかな、この何とも言えない気持ちが、、、

 今日、オーディオルームの再構築をしながら聴いていたのは、私が初めてe.s.t.の存在を知って、「スゲ~!!なんじゃコリャ~~?!」と思ったe.s.t. 「STRANGE PLACE FOR SNOW」でございます。心安らかに響くオルゴールのようでもあるし、けたたましく騒がしい、リズム感のある工事現場みたいでもある、、、これが出合いだったのよ、、、Strange_place_for_snow

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SAHIB SIHAB + GILSON UNIT 「LA MARCHE DANS LE DESERT」

 今日ってどうなんですか?暑い事は暑いけど比較的過ごし易くありません?例年ならこの時期は朝っぱらから風もムワ~っとしててグダグダになるんですが、今日は違ったな、風が爽やかでした。

 今年は猛暑、とか酷暑っていう言葉が聞かれませんね、こういう年は久しぶりです。ここ3,4年は気が狂ってましたね、まるで南国の亜熱帯気候状態、うんざりしてましたが、今年は本来の熱さなんじゃないかな、日本らしいというか何というか、、、鎌倉近辺では少なくともそんな風に感じられるお天道様ですよ、若干愚図つく事も多かったですがね。

 こういうものを日本盤の帯をつけてリリースすることになる時代なんですね、恐れ入っちゃうし、売り手も、買い手もさぞかし楽しいだろうなぁ、、、なんて思っちゃうのは私だけ?そんな事ないよね、などと思いつつあまりに店頭に置いてない様子を見ると、フ~、、、やれやれ、、、でございます。

 SAHIB SHIHAB + GILSON UNIT 「LA MARCHE DANS LE DESERT」、これは一度現役時代に発注した事がありますが入らなかったな。だから私も本作を聴くのは今回が初めて。スゲ~カッコいいさ!やっぱりな!!でもジャズ=50~60年代に凝り固まってる単純なバイヤーやリスナーには先ずどうしようもないだろうね。研ぎ澄まされた感性を得たい輩には必聴の一枚だと思いますぜ!Sahib_sihab_gilson_unit_la_marche_d

  1. LA MARCHE DANS LE DESERT
  2. LES TOUCHES NOIRES
  3. MIRAGE Ⅰ
  4. MIRAGE Ⅱ

 本作は小唄1、2曲目のSAHIBのバリを楽しめば良し!2曲目のシャープでポリリズミックな演奏に期待は膨らみますな!

 そして3、4曲目の約40分間がグイグイと瞑想の世界へと誘います!不可思議なホイッスルの響き、躍動するリズム隊、内に籠ったようなフルートやソプラノ、囀るようなオルガン、何か聴き手の感性を試しているような内相的なメロディ。正にメディテーション、その音楽を単純に楽しんでいる自分と何処か飛んで行こうとする自分、人格が分離したかのような感覚だな、それでいて心に安らかな風が吹いているような醒めた感じ。堪らんね!私にとってはこれぞヒーリングですな。

 

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«MAX IONATA QUARTET feat. FABRIZIO BOSSO 「INSPIRATION」