BENNY GOLSON 「TAKE A NUMBER FROM 1 TO 10」
大分元気になった妻が夕飯を作りながら、何故かMSG(ザ・マイケル・シェンカー・グループ)のクライ・フォー・ザ・ネーションズを台所で歌ってる、、、日によってはベートーベンの第九だったり、サウンドガーデンだったり、、、
ウチにはジャズ以外にもクラシック、往年のハードロック、ヘヴィメタルが結構あったりします。妻は実はかなりの音楽好き。新世界がかかってたと思うとジェーンズ・アディクションが次にくると言った感じ。興味がないのはJ-POPくらいかな。
ジャズもあまり聴きませんが、でも耳はなかなか良くて、私が聴いてると「コレはこの間聴いてたヤツだ。」とか、コルトレーンのブルー・トレインやブルーベックのテイク・ファイヴをたまに鼻唄してたりします。
あら、いつの間にかロック・ウィル・ネヴァー・ダイですか、泣けますなぁ、今日はMSG特集だったようです。
作編曲者として評価の高いBENNY GOLSON、圧倒的ではないですがテナーマンとしてもうまい人ですね。「TAKE A NUMBER FROM 1 TO 10」はとても面白い作品、曲が進む毎にメンバーが一人ずつ増えていきます。
- YOU'RE MY THRILL (LANE-WASHINGTON)
- MY HEART BELONGS TO DADDY (COLE PORTER)
- THE BEST THING FOR YOU IS ME (DeSYLVA-HENDERSON-BROWN)
- IMPROMTUNE (BENNY GOLSON)
- LITTLE KARIN (BENNY GOLSON)
- SWING IT (BENNY GOLSON)
- I FALL IN LOVE TOO EASILY (STYNE-CAHN)
- OUT OF THIS WORLD (ARLEN-MERCER)
- THE TOUCH (BENNY GOLSON)
- TIME (BENNY GOLSON)
スタートは勿論無伴奏のテナー・ソロ、いきなりゆったりした哀愁漂うプレイ、ベースのTOMMY WILLIAMSとの寛いだデュオの2曲目、ドラムスALBERT HEATHが3曲目、ピアノCEDAR WALTONが4曲目と加わって、徐々にスウィング感が増していきます。テナーの歌いっぷりが気持ち良い!
5曲目でFREDDY HUBBARDと共に気だるい二管フロント、この辺りからGOLSONらしいハード・バップの雰囲気が最高潮になりますね、ガツンと来るのが6曲目、CURTIS FULLERも加わって三管でスピード感溢れるスリリングな演奏!7曲目で登場はSAHIB SHIHAB、ソロは取らずにアンサンブルに徹しているのでちょっと残念、ココではGOLSONが滑らかな歌心を聴かせます。
8曲目以降はWALTON、HUBBARD、FULLER、SHIHABが抜けてNICK TRAVIS(TP)、HAL McKUSICK(TS)、SOL SCHLINGER(BS)、BILL ELTON(TB)、WILLIE RUFF(FRH)に代わったピアノレスの編成、さすがに大所帯、スマートなアレンジが冴える逸品で、最初気が付きませんでしたがフレンチ・ホルンもソロを取ってます。9曲目でトランペットのBERNIE GLOW、ラスト10曲目でART FARMERが加わって三管トランペットはビッグ・バンドのような厚みのあるアンサンブルが迫力満点です!
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