STEVE GROSSMAN 「QUARTET」
メジャーリーグのストーブリーグも徐々に固まってきて来期が見えてきた感じです。シアトルはお気に入りのギーエンがいなくなってしまって非常に残念、黒田投手も取り損なうし、大丈夫かな、何とかボルティモアのベダード投手を取れないものか、、、凄く良いピッチャーですからチームの先発の核になって欲しい、フェルナンデスは大器ですが、まだまだムラッ気が多すぎてエースというにはどうもねぇ、、、彼を取ればストットルマイヤー・コーチも投手陣を組み立てやすいし、シアトルを数年早く投手王国に作り上げる事が出来るのではないかな。
さて何故久しぶりに大リーグの話かというと、NHKでイチロー選手の番組を観たから。イチロー選手の言葉にはいつも励まされる何かがありましてね。あれだけの偉業を成し遂げているのに本人には全てが通過点に過ぎない。全く満足感を感じていないくて、悩み、苦しんでるイチロー、普通にヒットを打っているように見えて、その一本にどれだけの意味が込められているのか、考えるほどに更に考えさせられる、だからいつも彼を見てしまうし、グラウンドでの何気ない仕草まで見たいと思ってしまう。
プロフェッショナルとは?の問いに「ファンを圧倒し、、、選手を圧倒し、、、圧倒的な結果を残す、ということです。」といった彼の真似などとても出来ませんが、大いに考えさせられる、そんな言葉でした。実は彼にとってはプロフェッショナルも通過点に過ぎないんですけどね。
来期のイチロー選手の課題は非常に大きい、チーム・リーダーの重責、監督から課せられた年間80盗塁。野球を楽しいと感じられる入り口に立つことが出来た2007年、どんな2008年を魅せてくれるんでしょうね、楽しみで仕方ないです!
やはり体調悪く、寛いだワン・ホーンが聴きたくなり、STEVE GROSSMAN 「QUARTET」を引っ張り出してきました。1998年録音。何度も聴いてきた作品で、バックがこの一年後に急逝してしまうMICHEL PETRUCCIANI、ちょうど来日の直前の訃報だったので何とも言えない残念な気持ちになります。あの小さな体から何という豪快なパワーを発していたのか、、、
本作が出たのが訃報の半年後、STEVE GROSSMANもアルコールの障害から立ち直ったと言われていますが、どうも影が感じられます、リラックスした演奏の中に緊迫した何かをテナーに込めたような、振り絞るようなプレイが全編に漂う作品です。
- EBB TIDE (MAXWELL/SIGMAN)
- INNER CIRCLE (McKEE)
- SONG FOR MY MOTHER (GROSSMAN)
- PARISIAN WELCOME (PETRUCCIANI)
- YOU GO TO MY HEAD (COOTS/GILLESPIE)
- BODY & SOUL (GREEN/HEYMAN/SOUR)
- WHY DON'T I ? (ROLLINS)
- DON'T BLAME ME (FIELDS/McHUGH)
- THEME FOR ERNIE (LACEY)
- IN A SENTIMENTAL MOOD (ELLINGTON)
特に凄いのが2曲目、ベーシストのオリジナルですが、ジワジワ響くテナーの叫びが鬼気迫り、後に続くPETRUCCIANIのソロの迫力は圧巻!短い時間に彼の魅力が集約された最高の演奏が聴けます。
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