JOHNNY GRIFFIN 「THE KERRY DANCERS」
さて、一日遅れてしまいましたが、河津町は山あり、海あり、川ありで、既に空気は春、歳を取ったらこんな所に住みたいと思わせてくれる谷間のとても良い町です。
桜はまだ三、四分咲き、今年は遅れているそうで、先週まで雪が地面を覆ってたらしくまだ寒さが残っているとのこと。咲いてる木々もありますが、ピンクがもう少し鮮やかになるのは三月に入ってからかな。並木道の中を歩くのもいいですが、露店が並ぶ隣り道から眺める方が綺麗でしたよ。緑の覆う山をバックに何とも清々しい気分です、空気もいいしね。メジロが沢山来てて、みんなで花をついばんでる。メジロがとまっている桜にはそこかしこに大変な人だかりが出来てました。ついでにテレビの取材も来てたようで、喫茶店に入ったらちょうど、みのさんの昼の番組で放送してました、渋い俳優さんの姿もチラリと見かけたりして、、、(声のすばらしい、ネジネジしたマフラーが印象的な男優さんです。)
それにしても平日なのに凄い人の多さです、歩き難いという程でもありませんが、かなりの賑わい、ウィークエンドは元旦の鎌倉か花火大会かということになりそうです。
伊豆急河津駅が近いので電車で行くのもいいですね。祭りは三月十日までやってるようですが、ひょっとしたら桜のピークは十日以降かも知れません。早い春を感じられた良い一日でしたな。
今日は愛聴盤の一つ、JOHNNY GRIFFIN 「THE KERRY DANCERS」、テナーの歌心が堪らない逸品です!大好きな作品で音が良いと聞くとつい買ってしまうので複数持ってたりします。前半は世界の民謡、後半はそのままの雰囲気でオリジナルも聴かせる、流れがスムーズでよく練られた作品ですね。
- THE KERRY DANCERS (IRISH TRAD.)
- BLACK IS THE COLOR OF MY TRUE LOVE'S HAIR (AMERICAN TRAD.)
- GREEN GROW THE RUSHES (SCOTTISH TRAD.)
- THE LONDONDERRY AIR (ENGLISH TRAD.)
- 25 1/2 DAZE (SARA CASSEY)
- OH, NOW I SEE (JOHNNY GRIFFIN)
- HUSH-A-BYE (FAIN-SEELEN-THOMAS)
- BALLAD FOR MONSIEUR (SARA CASSEY)
速射砲のようにアドリヴを吹きまくるパワーが魅力で、シカゴに凄いのがいるぞ!ってことで、モンクかブレイキーか忘れましたが、紹介されて一気に知られる存在になった、みたいなことを何かで見ました。当時、彼の登場はかなり衝撃的だったそうで、同世代のプレイヤーはみんな注目していたようです。ブルー・ノートの「A BLOWING SESSION」は圧巻で、さすがにコルトレーンもこの時は押されてる印象、渡り合っているのはリー・モーガンだけという快演です。
では本作はというと速射砲のようにアドリヴを吹きながらも、すばらしいメロディを聴かせてくれる、力強い歌いっぷりが感極まったように熱い思いを表現しているような、、、特に2曲目はサイコーに泣けます!この出だしの哀切、何処か遠くを見つめるような感じからバックの物静かなサポート、嗜みを知る男たちの名演だ!終わり方が更に切ないです、、、3曲目のガッツ溢れる演奏も快感だなぁ、BARRY HARRISのピアノも気持ち良い!
名曲7曲目の軽快なプレイから、8曲目のググッと抑えた語りかけてくるようなバラードがこれまた郷愁を誘います、作品の最後を努めるのに相応しいシットリした余韻が心に響きます。
| 固定リンク
「SAX」カテゴリの記事
- THE FOUR BROTHERS 「...TOGETHER AGAIN!」(2013.11.25)
- PHIL WOODS AND HIS EUROPEAN RHYTHM MACHINE 「AT THE FRANKFURT JAZZ FESTIVAL」(2013.10.09)
- PHIL WOODS 「& THE JAPANESE RHYTHM MACHINE」(2010.04.16)
- STEFANO DI BATTISTA 「LA MUSICA DI NOI」(2010.03.29)
- TOON VAN VLIET(2009.12.02)
コメント