JAMES CARTER 「PRESENTTENSE」
あらら、「休みの日は雨」のジンクスは未だに健在だったのね、しかも台風の雨、、、もうそんな季節になりましたか、、、今日はノンビリと映画でも観て過ごそうかな、、、
昨日は半年に一度の楽しみ、港南台高島屋の大九州展に行って蘇州林のチャンポンと皿うどん、角煮饅を買ってきました。最終日だったので人も少なく出店の人たちも一山越えた感があって何となくノンビリした雰囲気でした。梅が枝餅が来てなかったのが何とも残念、久しぶりに食べたかったなぁ、アンコは全く食べない私でもアレだけは別格、美味いんだよなぁ、、、9月までに横浜高島屋でまた開催されるはずだから、その時までオアズケです。多分横浜なら来てくれると思うんですが、、、
いわば私が口にする唯一の冷凍食品。
只今朝の7時、風がゴー、ゴー唸りだしてます。
JAMES CARTERは随分前に無伴奏でテナーを吹いている演奏をテレビで観て物凄い衝撃を受けたプレイヤー、サーキュラーはやるわ、観客の歓声にその声を真似てテナーで返すわ、テクニックとユーモア、耳と感性の良さに魅了されてファンになりました。それまでは全く聴こうともしなかったんですけどね。
で、早速色々と聴いてはみたんですが、どうもイメージが違う、テレビで観たときの衝撃が走らないんですな、何故なんだろう、気の抜けたぬるいビールを飲んでるようなそんな気分にさせられることが多くて、どの作品を聴いても、「いや、こんなもんじゃない!もっと凄かったぞ!」と、いつの間にか膨らんでしまったイメージを追い求めてしまうプレイヤーになってしまいました。後に何かの記事で、スタジオ作品では未だに真の実力を記録していない、何ていうことをいっている人がいました、ちょっと観ただけですが、その通りだと私も思います。ライヴの人なんでしょうね、感性が良すぎて、その場の空気に演奏が凄く影響を受けてしまうのではないか、なんて勝手に思っています。HALFNOTEから出たライヴ作「OUT OF NOWHERE」はとても良かった。もう一枚ライヴ作あるんですよね、ソチラは聴いていないので買わなければ、、、
新作「PRESENTTENSE」は今までのスタジオ盤とはちょっと違う気がしました。よりオーセンティックな印象でモダン・ジャズを知り尽くしたマイケル・カスクーナの手腕が大きいのではないでしょうか。そんな中、各人の力強い演奏が気持ち良く、CARTERのプレイも最高とは言わないまでも物足りないという印象は全く受けませんでした。
- RAPID SHAVE (DAVE BURNS)
- BRO. DOLPHY (CARTER)
- POUR QUE MA VIE DEMEURE (DJANGO REINHARDT)
- SUSSA NITA (CARTER)
- SONG OF DELILAH (YOUNG-LIVINGSTON-EVANS)
- DODO'S BOUNCE (DODO MARMAROSA)
- SHADOWY SANDS (JIMMY JONES)
- HYMN OF THE ORIENT (GIGI GRYCE)
- BOSSA J. C. (CARTER)
- TENDERLY (GROSS-LAWRENCE)
1曲目、王道を突っ走るDWIGHT ADAMSのトランペット、さすがD. D. JACKSON!と言いたくなるトルネードしながら叩きまくるピアノがサイコーにカッコいい!ブイブイいわせてるCARTERのバリトンもライヴ感があって良い!この1曲目でいつもと違う、アレ?!を感じました。2曲目のCARTERのバスクラも分厚くて気持ち良い、30秒過ぎのスローな展開でのムーディなプレイがとても好き、時にグッと力が入る緩急の聴いた情感豊かな演奏ですね。D. D. が美しくも危うい緊張感を保ち、再び一気に走り出し、強烈にバスクラが咆哮し出します。メロウなソプラノを貫く3曲目、サウダージを意識させつつ、張りのあるダーティなテナーを聴かせる4曲目、RODNEY JONESのアコースティック・ギターがナイス!モーダルで呪術的なソプラノの5曲目は途中からテナーに持ち替えてクールに跳ね出します、多重録音か?!二本のテナーが絡み合う場面はスリリングで後に続くトランペットもカッコいいです。フルートとミュートを着けたトランペットのユニゾンが小粋な6曲目、寛いだバスクラが印象的な7曲目、ハード・バップの王道を行く8曲目はシャープにスウィング!再びバリトンがブイブイです!
スタジオ作の中では「JC ON THE SET」が一番私が初めて衝撃を受けた時の印象に近いんですが、本作はジャジーな雰囲気がとても良かった、久々に満足感を感じています。
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