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2008年8月

TRIO TOYKEAT 「KUDOS」

 先日、凄く観たかった「THE DARK KNIGHT」を観に行きました。「BATMAN BEGINS」の続編ですね、大好きだったものですから、どうしても観たくて、、、ティム・バートンのシリーズよりもリアルで生々しい感じがクリストファー・ノーランの作品には漂っていて、緊迫感が堪らない。ゴッサム・シティはホントにあると錯覚してしまうほど、それにクリスチャン・ベールってカッコいいでしょ、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマン、みんな好きな俳優さんばかり。あのハンヴィーみたいなバットモービルもサイコーにカッコいいし!

 で、今回の「THE DARK KNIGHT」、どうだったかというと、メチャクチャ重い!またその重さが堪らなく良い、益々リアルな世界が展開されていて、もう既に次のバットマンの試練が早く観たい、そんな感じです。観終わった後の何とも言えないハードボイルドな余韻と色々考えさせられるコインの裏と表、凄く良かった、絶対DVDを買うぞ、私は!

 ヒース・レジャーは歴史に残る演技をしてしまいましたね、こんなアナーキーな悪役を作ってしまったら次の悪役はさぞ大変でしょう、ちょっと同じ路線では越えられないだろうなぁ。それ程のインパクトだっただけに残念です。何で死んじゃったんだよ、ヒース・レジャーは「A KNIGHT'S TALE」(ロック・ユー!)が大好き、楽しいお話だから。あまりにも残念です。

 私にとって三大ピアノ・トリオ現在進行形というとe.s.t..、THE BAD PLUS、そしてこのフィンランドのTRIO TOYKEAT、皆さんもそうかな。一聴ジャズには聴こえないところがありながら、個性的な音使いと三者の緻密な緊迫感、明らかにルーツが違う、だからこそ彼らがジャズのフォーマットで音楽を奏でていることが新鮮で可能性に満ちていると感じてしまいます。TRIO TOYKEATというとヤッパリKudosかな、ライナーによるとTOYKEATとは“粗野な連中”、“むっつりさん達”って事らしい、判ります、だって凄く遊心があってかなり意地悪な、予想外の演奏を聴かせてくれますもん。他の作品では奇想天外なハード・ロックのカヴァーなんかも演ってますが、(メタル小僧だったんでね、特に凄い訳ではないですが、サバスのパラノイドはビックリだった!)やっぱり影響を受けた芸術家へ捧げたオリジナルで固めた本作は彼らの最高傑作になるんじゃないでしょうか、、、Kudos

 モーツァルトに捧げられた1曲目ETUDEでの、IIRO RANTALAの縦横無尽な高速で駆け巡るピアノは圧巻!クラシカルなメロディライン、様々に表情を変えながら展開するドラマ性、おもちゃ箱をひっくり返したみたいにカッコいいフレーズがドンドン出てくる!クラシカルと言うと2曲目MET BY CHANCEは音の素晴らしさに感動、晴れ渡る空を眺めているような麗しい気分にさせられますな、クラシックのピアノ・ソナタを聴いているような澄んだ響きが堪りません!中盤の展開に彼らの遊び心を感じます。

 4曲目のWALTZ FOR MICHEL PETRUCCIANIはユッタリとして潤いのあるメロディ、可憐な雰囲気でありながらもRANTALAのテクニカルなピアノがキラリと光ります。そして5曲目PJUTは、名画「スティング」みたいなスッキリとした気分にさせてくれる粋な遊び心に溢れています。気心知れた友達同士がワイワイやってるようですね。本作で最もドラマティックなオープニングなのが8曲目PIENTA PURTAVAA、ベースを大きくフィーチャーしてちょっと哀愁を感じさせる。やはりクラシックの室内管弦楽を思わせる豊かな響き、ピアノとベースが平行して転調していく中盤の展開も聴き応えありますぜ!

 深遠な空気に包まれる10曲目PINGもドラマティックです、あのスティングに捧げられたこの曲は後半のハイライト、5分過ぎのRANTALAのピアノにテクだけではないメロディの魅力が滲み出ています。後半の盛り上げ方は素晴らしい!

 こってりとジャズの雰囲気に浸りたい方にはちょっとお勧めできないかな、面白さを追及している人にはかなり刺激的だと思うんですが、、、ピアノが兎に角、巧すぎる!

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GERRY WIGGINS 「RELAX AND ENJOY IT !」

 いやぁ、最近随分涼しくなりましたね、日差しが強くても空気はすっかり秋の雰囲気、昨年までは9月終わりくらいまで蒸し暑かったですよね。久しぶりにココ二日程まとまった雨も降って、肌寒いくらい、夏の終わりを告げておりますな。こういう過ごし易い8月は何年ぶりでしょうか、このくらいがちょうど良いですね。

 早いもので今日8月26日でブログを始めてちょうど一年となります。苦しかったり、楽しかったり、いろんな事があったなぁ、人生の転機を迎えて人の優しさに触れたり、逆に薄情さや世の中の難しさに打ちのめされたり、四季を感じたりもしましたなぁ、、、この一年間は多分一生忘れない、、、

 最近本当に欲しいと思うジャズの新作がなくなりました。感性が衰えているのかもしれませんね、ピンと来ない。以前はシャカリキになって買い漁ってましたが、もうそんな事はなくなってきました、今月なんて3~4枚ですよ、小遣いが助かるのはいいけれど何だか寂しい気もします。おかげでブログの更新も以前の半分以下、コレは来た!っていう気持ちにならないからコンピューターの前に座らない日も増えました。仕事も忙しくなってきましたし、これからはもっとペースダウンしていくと思います。

 今日は穏やかな気分で過ごしたい、そんな時にちょいと聴きたくなるのが寛いだピアノ・トリオ。もしコレを書いている時間が夜だったらサックスかトランペット、ヴォーカルでもいい、シットリしたスロウが入ってるモノになるんですが、午前中だとヤッパリ私はピアノもの。シットリするより小気味良い粋なヤツがいいです。

 GERRY WIGGINS 「RELAX AND ENJOY IT !」、今の気分にピッタリだ、、、正に寛いで聴いておくれ!の世界、タイトル通り是非そうしましょう!本作を聴いている時は何をやっていても良い、本を読もうが、洗濯しようが、インターネットで遊んでようが何でもイイです。決して邪魔にならない、それでいて、あっ、今のところ、凄くいい、と耳を惹かれるところがあったり、終わっちゃうと、もう一回カケちゃおうという気分になります。本作が流れていると居心地が良いんですね。Gerry_wiggins_relax_and_enjoy_it

 この作品とか、例えばエディ・トンプソン、ピム・ヤコブスがコーナーにちゃんと置いてあるお店なんかに出会っちゃうとついつい在庫を全部見たくなります。間違いなく、良い担当者が切り盛りしてるなと思うから。解ってるねぇ~、と通ぶっちゃうわけです、へへへ、、、

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ROSEMARY CLOONEY AND DUKE ELLINGTON 「BLUE ROSE」

 夜の10時頃フラッと大船の駅を通り掛かると「よぉ!」の一声、何じゃいなと振り向くと地元の友達がニコリとしてる、「おお!久しぶりだなぁ!」、、、こんな時間にはあまり縁がない、だってもう寝てる時間ですもん。ちょっと酒が入ってていい塩梅だったので、「ちょっと来いよ、今やってんだ、、、」の言葉に「いいねぇ、久しぶりだし、、、」と次の日も仕事だってのにツイツイね、ノコノコ付いて行くともうヒトカタ、、、風貌が変わりすぎてちっとも思い出せなかったんですが、高校の時の同期生、あまり社交的ではなかった自分なので思い出すのに苦労しましたが、そういう言えば面影あり!「おお!どうも、、、」何て中途半端ですね、でもそんな感じ。先方もそうだったようで「やぁ、どうも久しぶり、、、」誰だか判らなかったみたい、ソリャそうだわ、20年ぶりですからね。

 ところがその彼、私が辞めた前社の仕事にちょうど私が辞めた頃から深く関わっているらしく、懐かしい名前がポンポン出てくるもんだからえらい盛り上がってしまった!話を聞いてると、ああ、ヤッパリなぁ、、、という感じ、要は販売力のある人がいないんですよ、仕入れるセンスもないからニッチもサッチもね、お客さんの顔が見えてない、セントラルバイイングなんかにするから結局現場は学ばないし、ニーズが何かも判らない、判ってはいても仕入れられない、何てこともあると思います、レコ屋さん全体の問題ですね。数字ばっかり追いかけてたらお客さんに満足までは買ってもらえないよ、会社に余力がないという理由でそうするなら、一生余力なんて得られないと思うんですが、、、まぁ、何故私が大好きだったレコ屋を辞めたのかはここら辺に疑問を持ったからなんですけど、、、同じタイミングで辞めたJFFYKbeckさんも全く同じ気持ちだと思うんですが、、、

 あまり辞めた人間が偉そうに言う事ではないですね、嘗て仲間だった連中で心ある人達もまだ現場で残って頑張ってますから、、、そういうヤツラのために自分は何が出来るのか微力ながら考えて行きたいなぁ、、、何て思ってしまいます、それも余計なお世話か、、、

 ちょいとゴージャスな気分に浸りたい、ほんじゃヴォーカル物でしょ!ということで悩んで引っ張り出したのがRosemary Clooney / Duke Ellington/Blue Rose、良い感じなんですわ、コレが!デダシHEY BABYのレイジーな雰囲気を匂わせながら、リラックスした雰囲気、このテナーはJIMMY HAMILTONかな、導入部の温かなバッキングがいいじゃない!ッて感じ、ロージーが歌うバックでのELLINGTONのピアノが全くもって粋、ちょっとこういう、小鳥が羽ばたこうか、どうしようか、みたいな個性的な演奏はモダンな感覚を持っている当時のプレイヤーでは出来ないんじゃないかな。Rosemary_clooney_and_duke_ellington

 ROSEMARY CLOONEYは優秀なヴォーカリストではあるけど、ジャズ・ヴォーカルでは如何なの?というのが当時の受け止め方だったらしい、その印象を覆したのが本作なようで、ELLINGTON楽団の演奏がピカイチ、ロージーの歌わない4曲目PASSION FLOWERなど最高の雰囲気、JOHNNY HODGESが分厚いアルトを聴かせてくれる、そして伸びのあるHODGES独特の歌いっぷり、ELLINGTON楽団の醍醐味が味わえますね!HODGESと掛け合う6曲目IT DON'T MEAN A THINGは最高に小粋!HARRY CARNEYのバリトンが渋いですぞ!

 更にスゲー、ゴージャスです!7曲目GRIEVIN'、レイジーな歌声と対比するように熱く吹っ飛ぶようなソロを聴かせてくれるトランペットのCAT ANDERSONのプレイが素晴らしい!ああ、これも気持ち良いですぜ、9曲目I'M CHECKIN' OUT~GOOMBYE、ガッツリとスウィングして小粋、JIMMY HAMILTONのクラリネットがサイコーに気持ち良く、ロージーもジャズの真髄を聴かせてくれます!

 何だろう、モヤモヤした気分が吹っ飛びますな、切なかったり、ノリノリだったり、、、気分が良いですわ!

 

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HENRYK MISKIEWICZ & SIMPLE ACOUSTIC TRIO 「LYRICS」

 先週、仕事の帰りに妻から電話が、、、「円覚寺の盆踊りに行くから良かったら来ない?」、ほ~う、楽しそうだね、明日も仕事だけど行ってみっか、ということで待ち合わせをして行ってみると妻が浴衣姿でヤル気満々、初めて見たさ浴衣姿、へ~、結構似合うんだねぇ。20080815_029 20080815_009

 私は盆踊りに行く習慣が全くないので、只ひたすらビールを飲んで、妻が踊っているところを眺めていました。夏らしい雰囲気でいて、それ程騒がしくない、居心地が良いのでついついビールを飲みすぎてしまいました。20080815_033

 今日はガツンと来るサックスがいいなぁ、、、皆さん、持っていますかな、HENRYK MISKIEWICZ & SIMPLE ACOUSTIC TRIO 「LYRICS」!1曲目HALF NOTEのアルトの歌いっぷりが素晴らしいんですよね!しかもメロディに何処と無く愁いがある、ああ、何か今日はこういう気分だな、、、Henryk_miskiewicz_simple_acoustic_t

 躍動感のあるS. A. T. のバッキングも気持ち良し、合間合間にズダダダン!と入るドラムのカッコいいこと!奔放だけどメロディアスで完結したMARCIN WASILEWSKIのピアノも光りますな、はじけた演奏に最近出会えないだけにこういうのを聴くと熱くなります!

 HENRYK MISKIEWICZの経歴はあまりよく判りませんが、風貌からするとかなりのベテラン、ソプラノ、バスクラも吹きますがそれらは余芸、アルトが彼のメイン楽器ですね、歌いっぷりはアルトがピカイチです。洗練されていて、時に弾けるように熱を帯びますが、メロディにロマンがあって正にヨーロッパのエスプリですな。本作ではS. A. T. が影の主役、MARCIN WASILEWSKIは最近自分の名前で作品をリリースしています、ECMから。でも私はS. A. T. で作品を出していた頃の方が好き、三者のバランスが良いし、メロディもより印象的だから。ECMは抑制された美感が漂うレーベルですが、個性がありすぎてアーティストの魅力を殺してしまう制約がありすぎるように思う、ヴィーナスもそう、誰がやっても同じなんて詰らないでしょ?またS. A. T. で、しかも他のレーベルから出して欲しいトリオです。

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JERRY BERBONZI 「JUST WITHIN」

 水曜日から仕事が再開。いいよ、気持ち良いねぇ、目的のない長い休みなんて草臥れるだけですね、早く休みが終わらないかな~、なんて思ってました。

 パートのレディ・ウルフさん達が沢山お盆休みを取っていて、おいおい、いきなり大変なことになっているじゃないですか、小繁忙期みたいな忙しさ、でもお盆くらい休みたいよねぇ、コレは仕方がない、ということで頑張るしかない!忙しいほど燃えてくる!!さぁ、明日も大変だぞ~!

 私は楽器はやりません、でも楽器をやる人からは絶大な信用を受けている人の一人がこのJERRY BERBONZI、アドリヴがすばらしいんだそうな、音符で演奏の云々を考えたことがないのでイマイチ判らないことが多いですが、ストレートに歌うテナーは素人でもカッコいいと思います!Just_within

 「JUST WITHIN」はその昔師匠が勧めてくれたもの、1997年の作品。躍動感のあるオルガンをバックにテナーがパワフルに歌う、ドラムもズドン、ズドンと気持ち良いですぞ!昨今ピアノ・トリオをバックのワン・ホーンが主流になっているようですが、本作はオルガン、自由なプレイで空間を自在に操るような雰囲気、スリー・ピースの醍醐味がありますな。多くは語れませんが、強力に歌うテナーでありながら知性を感じる、計算された理性的な表情を持ちながら聴き手を巻き込むような情熱的な演奏が良い、燃えてきますよ!

 コルトレーン云々はきっと言われるでしょう、まぁ、それはそれで。こういうギラギラした演奏は最近あまり出会えませんね。

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LARS LYSTEDT SEXTET 「JAZZ UNDER THE MIDNIGHT SUN」

 久しぶりに妻と横浜ぶらり散歩。実は今ちょびっとだけ休みを頂いて夏休み中。本当は海外に脱出するつもりだったんですが、行動が遅れてしまって何処にも行けず、ボーっとした日々、それはそれで体を休めることができるので悪くないです。まだ右胸がちょっと痛いしね、でも来年はもっとうまくやろう、、、20080810_2_012

 二人でみなとみらいを歩くのはホントに久しぶり、なかなか時間が合いませんからねぇ。カメラで遊びながらワールド・ポーターズでお高いケトルとお安い食器を購入、今まで使っていたヤカンは焦げ付いてどんなに擦っても落ちないし、耐熱プラスティックの部分も流石に耐え切れずに随分変形してしまったので前から、欲しいねぇ、と言っていました。醤油皿も欠けている物ばかりだし、どんぶりは小さめのものしかなく標準サイズが欲しかったので買いました。後は先日うっかり割ってしまった大皿とテフロン加工の効果が何も無くなったフライパンについて、何らかの措置を取らねばならんね、と言う話になりましたが、今回はペンディング。Photo

 赤レンガをぬけて山下公園の横をプラプラ、目指すは中華街、緑が綺麗です。20080810_031

 ちょうどボツ、、、ボツ、と雨が降ってきたところでお馴染みの同發に到着。ヒヒヒ、、、大好物のカニのあんかけが美味い鶏の唐揚げ、えび焼きソバ、チャーハンを堪能、これまた久しぶり、ウ、ウマイ!20080810_2_023 20080810_2_024

 今日のテーマは久しぶりという事らしい。では久しぶりにLARS LYSTEDT SEXTET 「JAZZ UNDER THE MIDNIGHT SUN」を聴いちゃおう。1964年、スウェーデンの傑作です!骨太でリリカルな雰囲気が堪らなく良いですぞ!クールなアンサンブルとゴツゴツとした硬質なアルトとテナー、LARS LYSTEDTはトロンボーンで裏を支える控えめな演奏ながら印象に残る存在感、澤野工房で大ブレイクしたBERNDT EGERBLADHの若き日の演奏はこんなにモーダルだったのか、というところも本作の醍醐味です。Lars_lystedt_sextet_jazz_under_the_

  1. BOTHNIA (BERNDT EGERBLADH)
  2. WOODOO (BERNDT EGERBLADH)
  3. THE HAMMOCK (BERNDT EGERBLADH)
  4. COOK IT (BERNDT EGERBLADH)
  5. SAREK (BERNDT EGERBLADH)
  6. THE RUNNER (BERNDT EGERBLADH)
  7. FANFAR take 1 (BERNDT EGERBLADH)
  8. KRYPTO (BERNDT EGERBLADH)
  9. ONE FOR JOAN (CHARLES LLOYD)
  10. FANFAR take 2 (BERNDT EGERBLADH)
  11. THE RUNNER take 2 (BERNDT EGERBLADH)

 先ずは1曲目でしょう!静寂の中から湧き上がる青白い炎が目に浮かぶ名演です!ゆったりとしたテーマ・メロディからジワジワ盛り上がる3曲目もダンディな味わい、ココでもアルトとテナーが硬質で切れのあるソロを聴かせます。ジャズ・ファンを唸らせた6曲目のストレートでスリリングな演奏は只々カッコいいと言うしかない!

 こういう空気感を感じられる作品はジャズを聴いている時の充実感もより大きいですぞ、正にハードボイルド!

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CHOLET-KANZIG-PAPAUX TRIO 「BEYOND THE CIRCLE」

 鎌倉ぼんぼり祭りに行ってきました。実は初めて。人は多いですが鎌倉らしい落ち着いた雰囲気のお祭りですね。20080808_1_028

 八幡宮に行ってまずビックリしたのが源平池、蓮の林になってました、亀が至るところでニョキニョキ首を出していました。20080808_1_009

 ズラリと並ぶぼんぼり、よく観ると著名人の名も多いですね、へー、こんな絵心があるのかぁ、などと感心しつつ、父はココでもちょいと絵を描いています。なので斎館に設けられた揮毛者専用の休憩室で、すばらしい庭を眺めながら茶をすする、暑かったからなぁ、まるでオアシスです。こんなすばらしい庭があるとは知らなかった。20080808_1_025

 日が段々暮れてくるとぼんぼりに灯が入ります、これがまた美しいですなぁ、、、20080808_1_047

 父の話だと夏越祭、立秋祭、実朝祭となって、10日が通常花火大会となるらしい、これで一応暦の上では秋を迎えたことになるようです。20080808_1_036_2

 エレガントで聴きやすい作品ですね、期待通りの美旋律が心に響きます。前作も良かったですが、本作には泣きそうになるキラー・チューンがあります、私にとってそれは5曲目、美しいピアノのプレリュードからジワリジワリと切なさが滲み出る、ベースが哀愁の主旋律を奏で、そのまま力強くも愁いのあるベース・ソロ、ああ、何という美しさ、ほんとに悲しいことがあったときに聴いたら間違いなく私は泣くなぁ、、、

 スマートにスウィングする9曲目もリズムと美旋律が絡み合うスリリングな逸品!ヨーロピアン・ピアノ・トリオの快感そのもの、奥行きのあるアルコ・ソロから徐々に盛り上がるドラマティックな展開に血が騒ぎます!

 CHOLET-KANZIG-PAPAUX TRIO 「BEYOND THE CIRCLE」、出たばかりなのになんとHMVさんでは既に入手困難の文字が、、、そうかもしれないなぁ、CRISTAL RECORDSは今も取り扱い業者が変わってなければ、殆どワン・ショット・オーダーになっちゃうだろうなぁ、、、Choletkanzigpapaux_trio_beyond_the_

  1. BEYOND THE CIRCLE (CHOLET)
  2. CONTRE SENS (CHOLET)
  3. EXERCICE (KANZIG)
  4. MORGAN LYNN (CHOLET)
  5. SOMME SONG (CHOLET)
  6. IN FLAGRANTI (CHOLET-KANZIG-PAPAUX)
  7. INDIAN'S STEP (CHOLET-KANZIG-PAPAUX)
  8. MELOPEA (CHOLET)
  9. MONTE GRONA (CHOLET)
  10. NO CONCERTATION (CHOLET-KANZIG-PAPAUX)
  11. REK RAP (KANZIG)
  12. PABLO (CHOLET)

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THE EDDIE COSTA TRIO 「THE HOUSE OF BLUE LIGHTS」

 一昨日の夜に突然、右胸に痛みが走り、大きく息が吸えなくなってしまった。「うぉ?!何だろう、、、背中もイテェぞ!」歩くと槍が突き刺さってるみたいにガンガン響く。槍が突き立ったことは勿論ありませんが、そんな感じ。昨日も痛みが変わらない、滅多に病院のお世話にはならないんですが、流石にコレはおかしい。「遂に体が耐えられなくなったか、、、気胸だったら面倒だな、まぁ最悪の病気じゃなかろう、健康診断ではオールクリアだったんだから、、、」などと考えつつ病院へ。

 病院というところはホントに好きじゃない。妻が入院した時にも感じたんですが、負のパワーが充満していて、そこにいるだけで病気になった気分になる。まず笑い声がないでしょ?明るい表情もない、当たり前ですね、みんな苦しいから来てるんですもん。みんなの苦しみが負のオーラとなって病院を覆ってるのが雰囲気で伝わるんですな。別に特殊な能力は持ってないですよ、誰でも感じるその場の空気ってヤツですね。

 自分までそんなオーラを出さないように、「痛いけどまぁ、なるようになるわい!」ぐらいの気持ちで診察を待つ、この時間が苦しいんですよね、長いし。まだ若い時に風邪引いたかなんかで、病院に行ったら一時間くらい待たされて、「こんな所で待たされる方が病気になるから帰る!」と看護婦さんについ八つ当たりして帰ったことがある、若気の至りですな。ちょっとは分別も付いたので、もうそんな事はせずにじっと待ってると遂に呼ばれて診察室へ。ヤダなぁと思いつつ入室すると、先に書いておいた問診表を見ながら先生がもう少し詳しく話を聞こうというので説明して、聴診器をあてる、、、

「内臓ではないなぁ、雑音聞こえないし、、、何かいつもと違うことしてない?」

「いや~、、、特には何も、、、」

「激しい運動をしたとか、筋肉とか、筋を痛めたとか、そういうことなんだけど、、、」

「う~ん、前日、背中の針治療があって、いつもよりキツかったなんてことはありましたけど、、、」

「それ関係あるかもね、兎に角内臓じゃないから大丈夫、シップでも出しとこうか?」

なんてことなく一件落着。今日もまだ痛いですが、多少収まってきました、深呼吸も出来ないわけじゃないし。それにしても病院、負のオーラに勝つ雰囲気を作るにはどうしたら良いんだろう、、、

 別に負のオーラを放っているわけではありませんが、本作THE EDDIE COSTA TRIO 「THE HOUSE OF BLUE LIGHTS」は個性的で一筋縄ではいかない独特の空気が流れる傑作です。1959年当時でもかなり異彩を放っていたんじゃなかろうか、変な言い方ですが、意地悪なんです、全く予想してない展開で中~低音が印象的、嵌ると癖になる魅力がありますよ!彼はヴァイブ奏者としても確かな腕前の持ち主でしたが、ピアノはあまりに個性的過ぎて、トリオ作品は多分これだけだと思います。The_eddie_costa_trio_the_house_of_b

  1. THE HOUSE OF BLUE LIGHTS (GIGI GRYCE)
  2. MY FUNNY VALENTINE (ROGERS-HART)
  3. DIANE (RAPEE-POLLACK)
  4. ANNABELLE (COSTA)
  5. WHEN I FALL IN LOVE  (HEYMAN-YOUNG)
  6. WHAT'S TO YA (COSTA)

 初めて聴いた時のインパクトは今も変わっていません、1曲目のハード・ボイルドな雰囲気に、何だ!と驚かされ、アドリヴに入った後の低音と高音を駆使した個性的なハーモニーと叩きつけるような演奏、自由に歌うメロディに一発でヤラレます!10分間で様々に展開するスリリングな演奏で全く油断できません。2曲目はロマンティックな印象の強い名曲ですが、COSTAに掛かると湧き上がるイメージを抑えられないとでもいう様な語り口でグイグイ引っ張られます、こんな見事な序奏は滅多に聴けない、ゆったりしたリズム・サポートが入ってきても自由自在なピアノ、麗しさを醸しつつも、どこか不安げな余韻が残る名演です!スウィンギーな3、4曲目でもCOSTAの低音の魅力とアレンジのカッコ良さが光ります。

 仕事としてはヴァイブ奏者のサイドマンでよかったかもしれませんが、アーティストとしてはピアニストとして認められたかったんじゃないでしょうか、なんとも不運な天才だと思います。1962年に若くして亡くなってしまうのが残念ですね、ライナーによると死の直前にピアノでの2枚目の録音をする予定があったというから何とも切ないですね、、、

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HIGH FIVE 「FIVE FOR FUN」

 最近メジャー・リーグが面白くない。今年はマリナーズに思いっきり裏切られ、ガックリきているし、仕事の都合でなかなか観れない。マリナーズはシーズンの序盤で既に投打、共にガタガタ、ペナント・レースから早々に脱落してしまった。アレだけ補強をやって自信満々だっただけに、今の状態は選手にとっても悪夢を通り越して、投遣りな気分でしょう。プレイに覇気がないんですよね、野球をやるのがつまらなそう。

 城島選手はこのまま使われずに、どこかに追い出されるんだろうか、捕手不在のマリナーズを支えたプレイヤーなのに、若手で期待できるのが出てきたから「もういいよ、ご苦労サン」的な扱いはどうも見てて気分が悪い。実力の世界だし、今年は頗る調子も悪いので仕方ないとも思いますが、、、

 城島選手の貢献は大きかった。先発投手には悩まされたと思いますが、昨年までのすばらしいブルペン投手陣を作り上げたのは城島選手だと私は思っています。オリオールズにトレードされてしまったジョージ・シェリル投手は逸早く城島選手のスタイルを理解して意気投合、左のセット・アッパーとして活躍しましたね、今ではオリオールズのリリーフ・エースですよ。J. J. プッツ投手が守護神になれたのは城島選手からカーブの使い方を教えてもらったから。それまでは剛球一本で、球は速いけどホームランばかり打たれるピッチャーだった。昔はプッツが出てくると不安で、期待通りホームランを打たれるから、バッティング・ピッチャーと私は呼んでいました。城島選手と組んでから徐々に投球術を学んで幅のあるピッチングに変わってから彼の速球が本当の剛球に見えるようになりました。

 今、城島選手を蔑ろにすると名捕手ウィルソンを失った時に逆戻りしそうで心配です。若手を育てるのは大切ですが、クレメントはまだまだメジャーのグラウンドでやって行ける選手には見えませんよ。

 ヤバイねぇ、、、新録モノで久々の大当たり!やはりトランペットでカッコいいのというとこの男に頼るしかないのか、、、ちょっと寂しい気もしますが何はともあれすばらしい作品だ!High Five/Five For Fun、FABRIZIO BOSSO、DANIELE SCANNAPIECO、LUCA MANNUTZA、PIETRO CIANCAGLINI、LORENZO TUCCI、今やイタリア最高の五人衆ですな。この五人だとストレートなプレイで熱いのに、凄くリラックスしてて自然体の演奏に聴こえてくるから不思議です、滑らかなんですな、音が。ちょっと一味違うものを、なんて狙っちゃうところがない、五人で心の赴くままにやってるように聴こえるから素直に耳に入ってきてしまう。ベタでも、カッコいいものはカッコいいという好例です。High_five_five_for_fun

 私よりも文章の上手い人達が挙って本作のレヴューを詳しく書くと思うので、私は怠慢しちゃおうかな、書くより聴いていたいので、えへへ、、、言い換えちゃうと、読むより騙されたと思って先ずは聴いてみておくんなさいな。カッコいいよ~~~!

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NEW YORK UNIT 「AKARI」

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 我が友、JFFYKbeckさんが良い写真を送ってくれた。紫色に映える町のワン・シーン。電車の走って行く姿と建物のシルエットが空の色に何とも言えない叙情を添える素敵な一瞬でしょ?何かノスタルジックで寛いだ気分になりませんか?名残惜しい充実した一日の終わりを感じつつ、ビール片手にこんな空を眺められたら、ちょっと幸せを感じますよね、、、写真とは関係ないですが、紫色を上手に着こなせる人って、ホントにセンスが良いなぁ、なんて思う、、、大好きな色です。

 「この写真載せてもいいか?」と訊いたら「許可なんか要らないよ、勝手に使っておくれ。」とのことで載せました。JFFYKbeckさん、どうもありがとさんです!

 この写真の雰囲気に合うヤツでなんかゆったりと聴けるものはないかな、できればトランペット、しかもちょっと渋いもの、、、棚を眺めて発見、、、これ良いんじゃない?トレーに載せてプレイ、あっ、いい感じ、ベタと言われようがこういう感じがビール片手に写真の世界に入るにはサイコー!

 NEW YORK UNIT 「AKARI」、どうです?良い感じじゃありませんか?トランペットはHANNIBAL MARVIN PETERSON、ピアノはJOHN HICKS、1994年のワン・ホーンのスタンダード・バラード集。アレだけ70年代はブッ飛んでたPETERSONがこんな素敵な演奏を聴かせてしまう、驚きかもしれませんが、PETERSONのトランペットには飛んでた頃から、何処か聴きやすさというか、耳に心地良い響きを残す美しさがありましたよね。本作はその美しさが全面に打ち出された隠れた名盤!リーダーはドラムの中村達也さんですが、飽くまでグッドセンスな裏方、やっぱPETERSONでしょう、トランペットはこういう風に聴きたいですよ!ちょっと浸っちゃいます、、、New_york_unit_akari

  1. WILLOW WEEP FOR ME (RONELL)
  2. TENDERLY (LAWRENCE-GROSS)
  3. GENTLE RAIN (BONFA-DUBEY)
  4. SMILE (CHAPLIN-TURNER-PERSONS)
  5. MANHA DE CARNIVAL (BONFA-MARIA)
  6. LOVER MAN (DAVIS-RAMIREZ-SHARMAN)
  7. MOONLIGHT IN VERMONT (SUESSDORF-BLAKBUM)
  8. REMINISCING (CLARK)
  9. GENTLE RAIN (ALT. TAKE)

 

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fm trio 「moment」

 7月30日に逗子の花火に行って来ました、クライマックスが去年とはまた違って更にダイナミック!いや~~~、良かった!

 写真を撮り捲ったんですが、予習は何も出来なかったのであまり出来は良くないと思います、妻が結局来れたのでまぁ、いいか、、、一応載せてみますね。20080730_153

 またもピアノ・トリオ、新作関係はどうもイケマセンなぁ、、、管モノに期待してるんですが、なかなかね、お店も買い手もピアノ・トリオ症候群からなかなか抜け出せない、ホントは管モノでも優れた作品が出てると思うんですが、売り手がこれじゃあねぇ、パイは広がらないですよ。と言いつつ、ピアノ・トリオは大好きなので文句を言うのも可笑しな話でして、、、

 fm trio 「moment」、実は1ヵ月半くらい前に凄く気になって注文しようと思った時には既に品切れで、まぁ、いいか、、、と諦めていたら国内仕様で発売されてました。レーベルはARTORISUONI、個人的には注目しているレーベルですが、何せ見かけない。私が現役の頃は沢山ではないけれど必ず取っていたレーベル。スイスでしたっけ、ドイツだったかな、、、Fm_trio_moment

 1曲目ALONEのシャープで繊細な雰囲気は正にヨーロッパの真骨頂、紡ぎ上げるメロディの良さは注目です!どこか深遠な雰囲気を匂わせつつ、シャープにスウィングする3曲目HEIWAG、スロウで心に触れる叙情を感じる7曲目S'EIGA GFANGNISの、語りかける心地良い美旋律に、只唯浸る快感、こういうスロウは淡々とした中でソコハカとないエモーションを感じさせるのがとても難しい。私がハッとさせられるのはこういうプレイですわ、、、

 もう4回程聴いちゃってるんですが、聴くたびに「やっぱ、コレいいじゃん、、、」という感じ、一聴でキターーー!!はないけれど、何だかジワジワ来ますよ、スマートで心地良く響く作品です。

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