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THE EDDIE COSTA TRIO 「THE HOUSE OF BLUE LIGHTS」

 一昨日の夜に突然、右胸に痛みが走り、大きく息が吸えなくなってしまった。「うぉ?!何だろう、、、背中もイテェぞ!」歩くと槍が突き刺さってるみたいにガンガン響く。槍が突き立ったことは勿論ありませんが、そんな感じ。昨日も痛みが変わらない、滅多に病院のお世話にはならないんですが、流石にコレはおかしい。「遂に体が耐えられなくなったか、、、気胸だったら面倒だな、まぁ最悪の病気じゃなかろう、健康診断ではオールクリアだったんだから、、、」などと考えつつ病院へ。

 病院というところはホントに好きじゃない。妻が入院した時にも感じたんですが、負のパワーが充満していて、そこにいるだけで病気になった気分になる。まず笑い声がないでしょ?明るい表情もない、当たり前ですね、みんな苦しいから来てるんですもん。みんなの苦しみが負のオーラとなって病院を覆ってるのが雰囲気で伝わるんですな。別に特殊な能力は持ってないですよ、誰でも感じるその場の空気ってヤツですね。

 自分までそんなオーラを出さないように、「痛いけどまぁ、なるようになるわい!」ぐらいの気持ちで診察を待つ、この時間が苦しいんですよね、長いし。まだ若い時に風邪引いたかなんかで、病院に行ったら一時間くらい待たされて、「こんな所で待たされる方が病気になるから帰る!」と看護婦さんについ八つ当たりして帰ったことがある、若気の至りですな。ちょっとは分別も付いたので、もうそんな事はせずにじっと待ってると遂に呼ばれて診察室へ。ヤダなぁと思いつつ入室すると、先に書いておいた問診表を見ながら先生がもう少し詳しく話を聞こうというので説明して、聴診器をあてる、、、

「内臓ではないなぁ、雑音聞こえないし、、、何かいつもと違うことしてない?」

「いや~、、、特には何も、、、」

「激しい運動をしたとか、筋肉とか、筋を痛めたとか、そういうことなんだけど、、、」

「う~ん、前日、背中の針治療があって、いつもよりキツかったなんてことはありましたけど、、、」

「それ関係あるかもね、兎に角内臓じゃないから大丈夫、シップでも出しとこうか?」

なんてことなく一件落着。今日もまだ痛いですが、多少収まってきました、深呼吸も出来ないわけじゃないし。それにしても病院、負のオーラに勝つ雰囲気を作るにはどうしたら良いんだろう、、、

 別に負のオーラを放っているわけではありませんが、本作THE EDDIE COSTA TRIO 「THE HOUSE OF BLUE LIGHTS」は個性的で一筋縄ではいかない独特の空気が流れる傑作です。1959年当時でもかなり異彩を放っていたんじゃなかろうか、変な言い方ですが、意地悪なんです、全く予想してない展開で中~低音が印象的、嵌ると癖になる魅力がありますよ!彼はヴァイブ奏者としても確かな腕前の持ち主でしたが、ピアノはあまりに個性的過ぎて、トリオ作品は多分これだけだと思います。The_eddie_costa_trio_the_house_of_b

  1. THE HOUSE OF BLUE LIGHTS (GIGI GRYCE)
  2. MY FUNNY VALENTINE (ROGERS-HART)
  3. DIANE (RAPEE-POLLACK)
  4. ANNABELLE (COSTA)
  5. WHEN I FALL IN LOVE  (HEYMAN-YOUNG)
  6. WHAT'S TO YA (COSTA)

 初めて聴いた時のインパクトは今も変わっていません、1曲目のハード・ボイルドな雰囲気に、何だ!と驚かされ、アドリヴに入った後の低音と高音を駆使した個性的なハーモニーと叩きつけるような演奏、自由に歌うメロディに一発でヤラレます!10分間で様々に展開するスリリングな演奏で全く油断できません。2曲目はロマンティックな印象の強い名曲ですが、COSTAに掛かると湧き上がるイメージを抑えられないとでもいう様な語り口でグイグイ引っ張られます、こんな見事な序奏は滅多に聴けない、ゆったりしたリズム・サポートが入ってきても自由自在なピアノ、麗しさを醸しつつも、どこか不安げな余韻が残る名演です!スウィンギーな3、4曲目でもCOSTAの低音の魅力とアレンジのカッコ良さが光ります。

 仕事としてはヴァイブ奏者のサイドマンでよかったかもしれませんが、アーティストとしてはピアニストとして認められたかったんじゃないでしょうか、なんとも不運な天才だと思います。1962年に若くして亡くなってしまうのが残念ですね、ライナーによると死の直前にピアノでの2枚目の録音をする予定があったというから何とも切ないですね、、、

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コメント

EDDIE COSTAの思い出。ジャズを聴き始めたとき、このアルバムは廃盤でした。ABC原盤で契約が切れた時期でした。今はなき、鎌倉のIZAでリクエストした思い出があります。「ちぐさ」もマンションになり、ひとつの文化はなくなりました。
 さて、私はLONEHILLで持ってます。もう一枚のLPとのカップリングです。

投稿: ベンヤミン・スズキ | 2008年8月 8日 (金) 22時18分

 ベンヤミン・スズキさん
 ちょっと切ないですね、一つの文化が無くなってしまうのは、、、
 私も大好きだったラーメン屋さんが無くなったり、美しかったウチの前の桜が切られてしまったり、他にも色々、、、心にいつの間にか大きな穴が空いていることにフッと気が付くことがありますよ。
 ちょっと湿っぽい返事ですね、すみません。

投稿: ジャズカバ | 2008年8月12日 (火) 09時11分

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