« メタリカ物語その1 | トップページ | KENNY DORHAM AND THE JAZZ PROPHETS 「VOL. 1」 »

メタリカ物語その2

 9月の繁忙期も昨日でとりあえずの終了、二週間ぶりに休みを貰って今日は流石にグダグダです。休みは要らないなんてカッコつけたことを言いましたが、一生懸命働くからこそ、休みは有り難いものですな。

 さて、メタリカ話の続きをちょいと、、、

 今回の新作を聴いてるとメタルが大好きだった20年前を思い出します。何が嬉しいって、嵐のような疾走感と強力無比なリフが甦っていて、思わず拳を突き上げたくなる衝動に駆られるからです!インストゥルメンタル・パートが充実、複雑に絡み合うリフとドラマティックな展開が彼らの初期の傑作群(「. . . AND JUSTICE FOR ALL」までの4作品ですな。)の興奮を思い出させます。

 思えば、5作目の「METALLICA」(通称「ブラック・アルバム」)で疾走感を抑え、シンプル且つヘヴィ&グルーヴィな世界に行ってしまって、凄い作品だったけれども感覚として失われてしまったものも多かった。これ以上のものは作れないと彼らも言っていたほどの傑作だったんですがね。因みに1曲目ENTER SANDMANはヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラの入場曲です。それ以後「LOAD」、「RELOAD」と強力な作品だったんですが、初期からのファンとしては何かが足りない、ブラック・アルバムの残影から抜け出すことが出来ない物足りなさを、聴いて熱くなりながらも感じていました。結局メタリカが好きなんだよなぁ、、、衝撃を与えてくれたバンドですからね、、、

 ところが物足りない何かを補ってくれて、強烈なインパクトを与えてくれた作品が前作「ST. ANGER」、無駄を一切無くして一気に駆け抜けていく疾走感と、感情をそのまま叩きつけてくるような生々しさ、剥き身の刀のように危険な音。一体何が起こっていたのかは、前にも紹介したDVD「SOME KIND OF MONSTER」で解ります。彼らも行き詰っていたんですね、私が感じていた物足りなさは彼らの方が強く感じていたのかもしれません。マサさんの言うとおり、彼らが「継続して‘‘存在’’するために絶対に必要だったアルバム。」だったと私も思います。「ブラック・アルバム」の呪縛から解き放たれるためにね。

 そして5年ぶりとなる新作「デス・マグネティック~ストロング・エディション」は疾走感や複雑なリフの嵐は勿論、曲順、アルバムの曲構成まで嘗ての彼らの拘りが甦ったかのような作品で初期のファンとしては涙チョチョ切れです!レコード世代だったらよく解ると思いますが、所謂A面とB面の頭とケツにアルバムの顔となる曲を座らせることで作品が引き締まる。彼らはとてもそこら辺が上手かった!ソレとインスト曲の復活、この事もとても重要で、ラストに突進する前のタメ的な役割、最後の嵐の前の叙情的な静けさを演出する曲として印象的なものが多かった。ココまで復活させてしまうと懐古主義と受け取られそうですが、彼らの苦悩を多少は知ってますからね、どちらかというと回顧的、嘗ての自分たちを見つめ直し、更に前進して行く姿勢ってヤツですな、これぞ正に温故知新!昔は上手く言ってたなぁ、なんつって行ったり来たり、出たり戻ったりしてるバンドとは音楽に対する姿勢がまるで違います。Metallica_death_magnetic

 1曲目THAT WAS JUST YOUR LIFEは「. . . AND JUSTICE FOR ALL」のBLACKENEDのように突っ走る!コノ「始めるぜ感」が何とも気持ち良い!!リフの刻み、ギター・ソロ、ユニゾンのハーモニー、正にコレをこそ求めていたんだという充実感で一杯です!3曲目BROKEN, BEAT & SCARREDでの多彩なリフ構成、ドラムまで歌っているようなこの感覚も久しぶりに味わったなぁ、、、そして最大のキラーチューンが4曲目THE DAY THAT NEVER COMES!この名曲が4番の打席に座ることがこれまた大変に重要なことなんです!これぞA面のケツ、嘗てこの打席にはFADE TO BLACK、WELCOME HOME、ONE、THE UNFORGIVENというアルバムの顔となる名曲が重責を担ってきました。THE DAY THAT NEVER COMESは正に本作の顔!ヘヴィで叙情的、次第に吹き荒れていくブリザードのようなギターの洪水が堪らない!

 5曲目ALL NIGHTMARE LONGの序盤の長いインストゥルメンタル・パートの複雑さ、ふとDISPOSABLE HEROESを思い出させますな。しかし何という攻撃的な演奏なんだろう、嬉しくなっちゃいますよ。9曲目のインスト曲SUICIDE & REDEMPTIONは先ほど言ったとおり、嵐の前の静けさを演出し、ラストMY APOCALYPSEで最後の突進を掛ける!

 私としては全ての物足りなさや行き詰まりは本作で遂に解消された気分です!コリャ暫くジャズはe. s. t. 以外聴けないな、ちょっとメタリカから抜けられそうにありません。

|
|

« メタリカ物語その1 | トップページ | KENNY DORHAM AND THE JAZZ PROPHETS 「VOL. 1」 »

ROCK」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/453481/23761365

この記事へのトラックバック一覧です: メタリカ物語その2:

« メタリカ物語その1 | トップページ | KENNY DORHAM AND THE JAZZ PROPHETS 「VOL. 1」 »