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2008年9月

RED GARLAND 「RED GARLAND'S PIANO」

 ナニナニ?!何故急にこんなに寒くなるの?金曜日までは蒸し暑くて仕事中、ヒーヒー言ってたのに、土曜日から今日まで涼しすぎる、というか肌寒いくらいですね。ガラッと空気が変わってしまった。涼しいと仕事がやり易いです。暑い時はT-シャツ三枚変える位なのに突然のこの気候の変化で、一枚で一日の仕事がこなせてしまう。春先もこんなだったっけなぁ、、、何にしても疲労感が違います、よかったぁ~、そろそろ倒れるぞ!くらいな疲れでしたから、、、大きなヤマをついに越えることができたという事かもしれませんね、この仕事の。

 先日、体の疲労感も最高潮で一ヶ月ぶりに整体の先生の所に診てもらいに行ったら、「体つきがアスリート並みになってきたねぇ、筋肉の疲労した状態なんか正にそんな感じだよ。」と言われ、「そうすか、、、」と疲れきって聞き流しちゃったんですが、今日久しぶりに体重計に乗ったら何とまた減ってしまって、66キロ!オイオイ、幾ら絞れて来たとは言え、この体重は高校の時以下なんじゃないの?!ちょっとヤバイよ、もっとちゃんと食べて体力つけないと危ないんじゃないか!ナドと世間で騒がれているメタボリックなんて事とは真逆な悩みを持つ事となりました。かと言って、あまり胃袋を拡げるような事はしたくないし、どうしたら良いんだろう、、、

 今日は王道のピアノが聴きたくなり、何かないかと探しているとまたまた目に留まった一枚。たまには名実共に知られる名手の名盤も紹介したいという衝動に駆られ、聴き出すとコレがまた最高に気持ち良い!RED GARLAND 「Red Garland's Pianoは彼の最初期のリーダー・セッションが収められています。小気味良い2曲目STOMPIN' AT THE SAVOYや、いきなり9分の長尺でブルーな演出が光る1曲目PLEASE SEND ME SOMEONE TO LOVEで、「ヤッパリちょいと違うぜ、ヤツは!」なんて美味い日本酒を飲みながら聴いていると、来ちゃいました!3曲目THE VERY THOUGHT OF YOU!何と言う麗しさなんだろう、、、主メロディと重なる和音の見事なハーモニーが何とも美しい!ブロック・コードの達人に相応しい、これぞ名人芸!グッと来ちゃうなぁ、、、その後の小粋な4曲目ALMOST LIKE BEING IN LOVEでの小気味良さ!もう最高さ!!Red_garland_red_garlands_piano_2

 何か珍しいものを、または新しくてカッコいいものを、なんてブログを書く時につい、意識してしまっている自分に気が付きました。いやらしいですよね、オレはコンナモノも押えて聴いてるんだぜ的な感じ。ジャズは楽しいものなんです。珍しいもの、知られていないものを別に奥深く考えて聴くものじゃないんです。そうだ、、、そうだったじゃないか、そもそもこの記事を始めた切っ掛けはジャズの楽しさを知って欲しいと思ったからじゃないか、、、

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GREGORY CHARLES ROYAL 「DREAM COME TRUE」

 お彼岸です。先日墓参りに行くことが出来ました。昨年も行ったし、前の仕事を辞めてからというもの、なかなか人間らしい生活が出来ています、良い事だ。

 父の車に乗って早稲田と渋谷の本家の墓参り、車から見る風景は電車とは一味違って面白い発見が沢山あります。墓参りが目的ではあるんですが、父や母の戦争体験が色々語られて驚いたり感心したり、「ココは前こうだった、ああだった、、、」と当時の話が沢山聞けてとても良かった。ちょっとした東京観光も兼ねてますね、焼け野原だった東京が今や世界を代表する大都会、よくもまぁ、こんな近代都市を作っちゃいましたね。

 父の母校、早稲田大学の有名な大隈講堂をチラッと観てたらそこでトラブル発生!妻が写真を撮りながら歩いてたら突然、大隈講堂の短い階段をコロコロと転げ落ちた!写真に気を取られて妻は何かというと転んだり、躓いたりします。前は円覚寺で両膝を血だらけにして帰ってきましたが、今回は右足首から脛に掛けて酷く擦り剥いた、チョット痛そう、、、ビール片手に階段に座っていたおやじさんもビックリしてた。若い頃の父のお気に入りの喫茶店「BARON」で(何とまだある!)氷を貰って冷やしてました。擦り剥きも酷いですが、打撲もシコタマしてますからね、「あらら、、、痛そうねぇ、、、」なんて言いながら親切な女性主人で惜しみなく氷をくれて紐で固定してくれた。こんな所に江戸っ子の下町気質を感じたりなんかして、、、20080923_009

 墓参りが済んでそのまま本家に直行、池ノ上にある本家は年に一度、お正月に行くか行かないかという所なんですがいつも温かく迎えてくれる、どんなにご無沙汰でもね。居心地が良い大好きな場所。皆でご馳走食べて、ああだ、こうだとお喋りして、何だかお正月みたいだ。ベルボトム買いに行ったついでに近い内にまたヒョッコリ顔を出そう、、、

 今日はね、ヘルゲ・リエンと共に久しぶりにCDを買いましたので色々とワクワクしながら封を切っているところでして。そんな中の一枚がGREGORY CHARLES ROYAL 「ドリーム・カム・トゥルー、全らないトロンボニストだったんですが、コレ、なかなか良いです!オリジナルで固めているのでチョット通好みではありますが、聴いてみると知られていないというだけで、内容はビギナーでも大丈夫です。ゆったりしたトロンボーンの響きも充分に堪能できますよ!1979年の作品。Gregory_charles_royal_dream_come_tr

  1. DANCER
  2. TRYING
  3. SPIRIT CRY
  4. CURTIS
  5. FOR YOU
  6. DREAM COME TRUE

 ワルツ調でスタートするオープニング・ナンバーの哀愁のあるメロディでいきなり、オオッ!っと思わされます。程好い緊張感と柔らかいトロンボーンの音色、テーマから力強くスウィングするピアノは何とGERI ALLEN!こんな所で何やってんだ?!と言いたくなる活きの良いアドリヴで短いのが残念なくらいだ!テナーのWARREN TAYLORは全く知らないプレイヤー、ROYALと楽器が違うけどプレイスタイルがとても似ている、丸みのある音使いでトロンボーンと何処か被る、油断してるとうっかり聴き逃してしまいます。

 キラーチューンは3曲目、少しずつダウンしてくる哀愁のテーマ・メロディが喧騒感のあるリズム隊のパワーに乗って何度も繰り返される、呪術的な魅力を放つ隠れた名曲です!コードを打楽器のように打ち付けるピアノがカッコいい!

 ゆったりとした雰囲気のスロー・バラード5曲目の何処か物悲しいトロンボーン、ポツンと取り残されてしまったかのような切なさが心に響きます。後半には歌も披露、コレは飽くまで余芸ですが、雰囲気を壊さず良いアクセントになっていると思います。

 本作のリリースはいつも何かやらかしてくれるCELESTE、毎回よくもまぁ、ネタを見つけてくれる事、感心しちゃいますね!

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HELGE LIEN 「HELLO TROLL」

 今日は正真正銘マッパレだ!先日はいい天気になりそうだなんていいながら台風より酷い大雨になっちゃいましたからね、おかしいなぁ、、、私が記事を書いていた朝方は気持ち良い日差しが差してたんです。ホントですよ、、、

 昨日は久しぶりにジャズのマイ・フェイヴァリットCDの作成に一日を費やし、なかなか充実した時間を過ごしてました。実は我が社のパワフルな係長がジャズ好きだと判明しまして、話をしてたらヨーロッパの濃い領域には敢えて足を踏み入れてないという事を聞いて、「ホンじゃ、チョット焼きましょうか!」「是非!」という事になりました。題して「EUROPEAN NIGHT」!気合入れ過ぎて多少、「俺はこんなのも知ってるんだぜ!」的なイヤラシイ選曲になっちゃいましたけど、まずまず満足な出来。CDを焼くのはいつも早いんですが、ジャケ作りにはいつも苦労します、イメージする素材を探してデザインしていくのについ拘りすぎて何時間も掛かってしまう。おかげで今日は腰が痛いですよ。

 HELGE LIENの新作Helge Lien/Hello Trollは随分聴き易い作品になりましたね、聞き易いって言うのは言いすぎかな。オリジナルで固めてるのでどうかと思ったんですが、程好く硬質で彼らしく、ソレでいてメロディが意外と捕らえ易いので曲毎に聴き手に何らかの心地良い(心地悪い?!)印象を残してくれる、いずれにしてもコレは良い作品だ!前作「TO THE LITTLE RADIO」は彼の作品の中では最も聴き易い作品でしたが、「もっと危うくてもいいよ、君ならね!」と言いたくなる作品でしたから、この新作は私にとってはちょうど良い感じです。「ASYMMETRICS」はチョット難しく、「SPIRAL CIRCLE」も硬い、あまり印象には残ってないなぁ、、、実は新作もそんなに変わらないのかもしれませんが、「TO THE LITTLE RADIO」の後というのが自分にはとても刺激になっているのかも知れませんね。聴き直してみます、前々2作品。Hello_troll

  1. GAMUT WARNING
  2. AXIS OF TREE WILL
  3. RADIO
  4. TROOZEE
  5. DIVERTED DANCE
  6. IT IS WHAT IT IS, BUT IT IS
  7. HALLA TROLL
  8. SNURT
  9. IN THE WIND SOMEWHERE

 どの曲も出だしからハッとさせられる感じ、中盤に掛けてのメロディの展開も何故か追いかけていける、というか、気持ち良いんですね、チョット難しくなっても良いメロディと程好い緊迫感があって飽きが来ない、う~ん、独りよがりじゃないな。1曲目はベース・ラインが凄く牽引してくれる芯の太いナンバー、耽美に弾むLIENのピアノが良い。2曲目は上っていくような盛り上がりを聴かせるピアノのスタートが印象的、ああ、叙情的だな、ピアノのアドリヴがウネリを感じさせる、こんなにストーリーを感じさせるプレイヤーだったっけ?淡白に終わる感じも好印象。ジャケットのイメージにピタリと来る3曲目の深遠な雰囲気はLIENらしさが出ているようにも感じますが、こんなにも、美しい!という印象は今まで感じたことがありません。こういうところが明らかに初期の頃と違う。

 私にとってのキラーは5曲目、間を充分に生かしたピアノの美しいプレリュードから、リズム隊が入ってくるととても良い、シンプルなドラミングと、ベースのメロディに沿ったバッキング、美しく踊るようにピアノが歌う、音が良いのかな、ドラマティックに展開せずに(つまり大げさにならずに)、淡々と美の印象だけを残す、いや~、ベースが良いですわ!エヴァンス・トリオとは全く違うピアノとベースの会話を聞かされている、ユニゾンとかソロの掛け合いとは違う両者の会話ですな、ちょっと感動しちゃった、、、

 因みにこの作品を買うのには何の情報もない輸入盤に敢えて拘りました、だってライナーで先入観を入れたくなかったから。まぁ、大抵上っ面ばかりでロクな事言ってないし、HELGE LIENは人に言われてどうこう判断できるピアニストではない。そういう私もロクな事言ってないです。それだけ聴く人の感性が左右するピアニストだと思います。

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ZOOT SIMS 「DOWN HOME」

 良い季節になってきたなぁ、、、秋、私の一番好きな季節がまたやってきました。ふと気が付くと蝉の声は鈴虫に変わり、熱い日差しでもスーッと涼しい風が横切っていく。何となく良い感じ。昨年の苦しかった浪人の時期を思い出します、良い経験だったけど、もうあまり経験したくはないなぁ、、、社会的に無価値な存在というのは辛いよ、、、

 ところで秋というと、読書の秋、味覚の秋、いいねぇ、でも今年は本を読んでる時間も美味いもんを食べる経済的ゆとりもなさそうだな、CDもあまり買ってないし。ここは我慢の為所だな。もう少しすればきっと何とかなる!、と思う、、、がんばろ!

 今日は何となく心地の良い天気になりそう、こんな日はリラックスした雰囲気に浸りたいねぇ、、、久しぶりに棚をジックリ眺めているとふと目に入ったのがZOOT SIMS 「DOWN HOME」、あっ、いいねぇ、今日の気分にピッタリじゃないですか!まろやかな歌いっぷりでありながらチョット無骨な雰囲気、燻し銀のテナーはいつ聴いても温かく心に響きます。Zoot_sims_down_home

  1. JIVE AT FIVE
  2. DOGGIN' AROUND
  3. AVALON
  4. I CRIED FOR YOU
  5. BILL BAILEY
  6. GOODNIGHT. SWEETHEART
  7. THERE'LL BE SOME CHANGES MADE
  8. I'VE HEARD THAT BLUES BEFORE

 何というか、落語の名人の粋な語り口に思わずニヤリとさせられるような、材木に鉋をかけるキリリッとした大工さんの腕前に惚れ惚れさせられるような、そんな歌心が心ニクイ!ZOOTはどの作品でもこの温か味が滲み出ます、正に一本気な職人ですな。

 職人の腕を際立たせるバックのピアノ・トリオもサイコーにスウィンギー!GEORGE TUCKER、DANNIE RICHMONDの小気味良いリズム、名ピアニストDAVE McKENNAはしっかりZOOTをサポートしながら出るところは出る!気持ち良いのぉ、嗜みを知る素晴らしい演奏です!

 いや~、一日の始まりとしてはサイコーじゃない!

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KENNY DORHAM AND THE JAZZ PROPHETS 「VOL. 1」

 妻が新潟まで遊びに行ってきました。私のパワフルな父に連れられて。母も、尊敬するアニキ夫婦もみんな一緒。妻には良いリフレッシュになったと思う。まぁ、音頭取りがオヤジですからね、さぞ楽しかったでしょう。私は繁忙期で参加できなかったけど、新潟の地酒を皆で選んで買ってきてくれた、あり難い事です。酒飲みは私だけ、酒飲みにお酒の土産なんてナカナカ粋な家族でしょ?普通は酒を飲ませない方向に向くんでしょうけど、ウチはそうじゃないんだな、母なんて酒飲み大嫌いなんですが、、、20080914_2_015_5

 マァ、ちょっと言っちゃうと、父は常に周りの状況に気を配る人、こんなんじゃ楽しくないだろう人を見つけると、こうしたら楽しくなるよっていう事をこれでもかというくらいアピールして楽しませてしまう達人だな、苦しんでる人にも凄く手を貸してくれて色々やろうとする、そうすると母が登場、その人にも色々事情とか都合というものがあるんだから、とりあえず放って置いた方がいいんじゃない?、と父にブレーキを掛ける、このタイミングがかなり絶妙だったりする。そういう母も意外とセッカチな所があって、ア、こんなもの、一体どうするの?、なんて思ったりすると持ち主に相談せずにサッサと捨てちゃったりする、父はそれで昨年、面白そうな旅の本とか捨てられちゃいましたね、スウィング・ジャーナルは助かりましたけど。20080914_2_061_2

 兄は何事に対してもクールで、まず焦るという姿を人には見せない人、ブレないんだな、意志と行動とその結果が。でも堅物じゃないのよ、何となく取っ付き易い空気が周りに流れているんだな、ガキの頃は何かというとおまけで私が付いて来てやり難かったらしい。全く覚えてないけど、ハ、ハ、ハ、、、20080914_2_089

 姉はとても穏やかな空気が流れている人、困っちゃった~、とか焦ったよ~、なんて聞いても全然そんな風には感じさせないユトリが常にある人。水泳の凄い選手だったんだぜ!

 ソンでもって姪っ子は妻の親友と来た!妻としては楽しくないはずがないね!

 メタリカ熱はデジタル・M. P.に落として通勤中に聴ける様にしたので、とりあえず良い塩梅で下がってきました。久しぶりにジャズと行こうかい、今日はトランペットで決めよう!KENNY DORHAMが若しバンド運営の才覚があったら、このグループは歴史を作っていたかもしれません。KENNY DORHAM AND THE JAZZ PROPHETS、ブルーノートにも一枚残っていますが、私はスタジオ盤のデビュー作Kenny Dorham and the Jazz Prophets, Vol. 1が好き。幻の名テナーJ. R. MONTEROSEの演奏が聴けるし、DICK KATZのピアノも前に出た時のフィーリングがとても気持ち良い!Vol_1

  1. THE PROPHETS
  2. BLUE ELEGANTE'
  3. DX
  4. DON'T EXPLAIN (HOLIDAY-HERZOG)
  5. TAHITIAN SUITE

 4曲目以外はcのオリジナル、ハードバップ臭がプンプンして、しかもメロディが素晴らしい、1曲目はハードボイルドな雰囲気が漂う逸品、ノビノビとしたDORHAMの歌いっぷりと、硬派なテナー・プレイ、テーマ・メロディに何処か哀愁があって、メチャクチャカッコいい!2曲目はジンワリと響くブルージーな演奏で、心地良い気だるさがリラックスさせてくれる。最近こういう雰囲気で演奏出来る人っていないんじゃないかな。つい指が動いてしまうか、逆にコッテリやってしまう演奏ばかりで、どうも違う。ノンビリ演っていても、小気味良い演奏で聴いていてスッキリする、なんてのがブルージーな演奏の醍醐味だったりして、、、

 コッテリしたいなら4曲目くらい切なくないといけませんな。ミュートを付けたDORHAMの切ないプレイが堪らない、間を感じさせるピアノのバッキングがトランペットの歌いっぷりと相まって、ホロリと来ます、途中で登場するピアノの見せ場は短いながらも、上手い!っと言いたくなるプレイ!良いねぇ、、、ジックリと浸れる素晴らしい演奏です!

 ラストは私の本作での最も好きな曲、哀愁漂うトランペットの響き、コレがまたメロディがいいんだわ!切ないメロディ、遠くを思わず見つめたくなりますよ!DORHAMサイコー!ちょいと転調してクールにスウィングしつつ、J. R. 、KATZのソロがメロディを大切にしながら歌い、またまたトランペットのソロが程好い湿りを帯びながら美メロディを奏でます。

 「静かなるケニー」が彼の名盤と言われていますが、他にも沢山ある事をしってほしい。ちょいと言っちゃうと神憑ったDORHAMの演奏は何?といえば、やはりTHE JAZZ MESSENGERS AT THE CAFE BOHEMIA VOL. 1のMINOR'S HILIDAYでしょう!スンゲ~よ!

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メタリカ物語その2

 9月の繁忙期も昨日でとりあえずの終了、二週間ぶりに休みを貰って今日は流石にグダグダです。休みは要らないなんてカッコつけたことを言いましたが、一生懸命働くからこそ、休みは有り難いものですな。

 さて、メタリカ話の続きをちょいと、、、

 今回の新作を聴いてるとメタルが大好きだった20年前を思い出します。何が嬉しいって、嵐のような疾走感と強力無比なリフが甦っていて、思わず拳を突き上げたくなる衝動に駆られるからです!インストゥルメンタル・パートが充実、複雑に絡み合うリフとドラマティックな展開が彼らの初期の傑作群(「. . . AND JUSTICE FOR ALL」までの4作品ですな。)の興奮を思い出させます。

 思えば、5作目の「METALLICA」(通称「ブラック・アルバム」)で疾走感を抑え、シンプル且つヘヴィ&グルーヴィな世界に行ってしまって、凄い作品だったけれども感覚として失われてしまったものも多かった。これ以上のものは作れないと彼らも言っていたほどの傑作だったんですがね。因みに1曲目ENTER SANDMANはヤンキースの守護神、マリアーノ・リベラの入場曲です。それ以後「LOAD」、「RELOAD」と強力な作品だったんですが、初期からのファンとしては何かが足りない、ブラック・アルバムの残影から抜け出すことが出来ない物足りなさを、聴いて熱くなりながらも感じていました。結局メタリカが好きなんだよなぁ、、、衝撃を与えてくれたバンドですからね、、、

 ところが物足りない何かを補ってくれて、強烈なインパクトを与えてくれた作品が前作「ST. ANGER」、無駄を一切無くして一気に駆け抜けていく疾走感と、感情をそのまま叩きつけてくるような生々しさ、剥き身の刀のように危険な音。一体何が起こっていたのかは、前にも紹介したDVD「SOME KIND OF MONSTER」で解ります。彼らも行き詰っていたんですね、私が感じていた物足りなさは彼らの方が強く感じていたのかもしれません。マサさんの言うとおり、彼らが「継続して‘‘存在’’するために絶対に必要だったアルバム。」だったと私も思います。「ブラック・アルバム」の呪縛から解き放たれるためにね。

 そして5年ぶりとなる新作「デス・マグネティック~ストロング・エディション」は疾走感や複雑なリフの嵐は勿論、曲順、アルバムの曲構成まで嘗ての彼らの拘りが甦ったかのような作品で初期のファンとしては涙チョチョ切れです!レコード世代だったらよく解ると思いますが、所謂A面とB面の頭とケツにアルバムの顔となる曲を座らせることで作品が引き締まる。彼らはとてもそこら辺が上手かった!ソレとインスト曲の復活、この事もとても重要で、ラストに突進する前のタメ的な役割、最後の嵐の前の叙情的な静けさを演出する曲として印象的なものが多かった。ココまで復活させてしまうと懐古主義と受け取られそうですが、彼らの苦悩を多少は知ってますからね、どちらかというと回顧的、嘗ての自分たちを見つめ直し、更に前進して行く姿勢ってヤツですな、これぞ正に温故知新!昔は上手く言ってたなぁ、なんつって行ったり来たり、出たり戻ったりしてるバンドとは音楽に対する姿勢がまるで違います。Metallica_death_magnetic

 1曲目THAT WAS JUST YOUR LIFEは「. . . AND JUSTICE FOR ALL」のBLACKENEDのように突っ走る!コノ「始めるぜ感」が何とも気持ち良い!!リフの刻み、ギター・ソロ、ユニゾンのハーモニー、正にコレをこそ求めていたんだという充実感で一杯です!3曲目BROKEN, BEAT & SCARREDでの多彩なリフ構成、ドラムまで歌っているようなこの感覚も久しぶりに味わったなぁ、、、そして最大のキラーチューンが4曲目THE DAY THAT NEVER COMES!この名曲が4番の打席に座ることがこれまた大変に重要なことなんです!これぞA面のケツ、嘗てこの打席にはFADE TO BLACK、WELCOME HOME、ONE、THE UNFORGIVENというアルバムの顔となる名曲が重責を担ってきました。THE DAY THAT NEVER COMESは正に本作の顔!ヘヴィで叙情的、次第に吹き荒れていくブリザードのようなギターの洪水が堪らない!

 5曲目ALL NIGHTMARE LONGの序盤の長いインストゥルメンタル・パートの複雑さ、ふとDISPOSABLE HEROESを思い出させますな。しかし何という攻撃的な演奏なんだろう、嬉しくなっちゃいますよ。9曲目のインスト曲SUICIDE & REDEMPTIONは先ほど言ったとおり、嵐の前の静けさを演出し、ラストMY APOCALYPSEで最後の突進を掛ける!

 私としては全ての物足りなさや行き詰まりは本作で遂に解消された気分です!コリャ暫くジャズはe. s. t. 以外聴けないな、ちょっとメタリカから抜けられそうにありません。

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メタリカ物語その1

 今日はちょっとジャズから離れた記事にしよう。私はジャズを聴く前はコテコテのメタル小僧だった事は言いましたっけ?今でもジューダス・プリーストとメタリカだけは新作を買うなんて事は書いた気がします。今年はプリーストもメタリカも新作が出ましてね、当たり年です。メタリカは今日が新作の発売日で早速購入、全く仕事が忙しいってのにレコ屋さんに仕事帰りに直行、帰ってきてワクワクしながらターンテーブルに乗せましたよ。いや、参りました、凄い作品だ!プリーストの新作ではココまでの興奮は得られなかっただけに余計に際立ちます!

 メタリカとの出会いは私がまだ高校生だった1986年、その頃は既にメタルに浸かりはじめた頃で何を聴いても新鮮でした。ちょうど部活の友人に何人かメタル好きがいて、そのうちの一人がデカいステレオを小遣いを貯めて買いまして、日曜日になるとソイツの家に集まってテープに録音して遊んでました。勿論レコードを買う金なんてないので貸しレコ屋さん(当時は沢山ありました。)で「今日はコレ聴いてみようぜ!」なんて言いながら三枚ずつ毎週借りて、「コレ、ダメだな、、、」、「そうか、オレ結構好きだよ。」、なんてやってました、楽しかったなぁ、、、

 日曜日に集まれなくてもステレオを買った友人は一人で借りてきて翌日にテープをくれたりしました。っで、メタリカ、ちょうど集まれない日曜日でソイツが「メタリカ借りてみるよ。」と言ってたので翌日「どうだった?」と訊いてみると「う~ん、よくわかんね、わかんねぇけど何かスゲェよ、ちょっと聴いてみな。」と言われ、渡されたテープを聴いてみたら確かに解らない、でも何かスゲェと言った彼の気持ちが解る、こんなの聴いた事ない、、、何だ、この尖ったギター・リフは!メチャクチャ速い!攻撃的で生々しい、何でこんなメロディになるんだ?!曲は何処で終わって、何処が次の曲の始まりなの?何じゃコリャの世界、ソレまで聴いた事のない音、正に衝撃の出会いだったわけですね!

 解らないと余計知りたくなるじゃないですか、何となく魅力を感じている物ならば。そうこうしてる内に何度も聴きまくったのが、彼らの3RDアルバム「MASTER OF PUPPETS」。メタリカを知った最初の作品です。(ココまで書いてしまったら、かなり長くなりますので、すみません、つづく、で勘弁してください。ホントにジャズと関係ないな。)

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MAXINE SULLIVAN 「LOCH LOMOND」

 ウチの奥さんは天才だな、私にはちっとも解らなかった、AMAZONの商品プレヴューについてちょいと相談したら事も無げにやり方を把握して、幾つか貼り付けてくれた。別にコンピューターに詳しいわけじゃないんですよ。「よく解んないから、暇があったら見てみて。」、と言ったら事も無げに「とりあえず出来たよ。」とメチャクチャ早いリアクション。なんで?もう感覚的に理解できない。自分が底なしのバカに思えてきますよ、、、まぁ、イイや、多分底なしの馬鹿なんでしょう、出来たことだし有り難い事です、あまり気にしないことにします。

 っという事で任命致しました、「暇があったら私が一年間紹介してきたものに商品プレヴューを付ける係」。大変だぞ~、この作業は、、、ひ、ひ、ひ、、、

 今、繁忙期の真っ盛り、どうか死ぬほど忙しくなりますように、、、

 今日はグッと落ち着いた歌声で癒されてしまおう、MAXINE SULLIVAN 「Loch Lomond: Greatest Hits 1937-1942はASV、LIVING ERAから出ている古き良き時代を感じさせる逸品。貴重な音源が聴けるこのレーベルはジャケのセンスやら、色々と怪しげですが結構好き、内容はとても良い作品が多いですね。本作はたまたまMAXINEの歌うBLUE SKIESを探していて出会った作品。数年前にCMで使われて、レコ屋当時随分問い合わせを頂きました。何だったっけな、確かOA機器のメーカーさんだったような、、、自分でもスゲ~イイなぁ、、、なんて思っていたので早速調べて見つけたのが本作でした。Maxine_sullivan_loch_lomond

 1930年代の空気感が滲み出ていて、聴いているとその頃に対するちょっとしたノスタルジックな気分に浸ってしまいます。複雑なメロディなど一切なく、鼻唄を聴いているような寛いだ雰囲気が何とも味わい深い。クレジットを見るとBOBBY HACHETT、BUDDY RICHなんて重鎮の名前がチラホラ。どうなんですか、かなり渋い実力派の好サポ-トが酔いと共にシミジミと体に沁みてきます。前半のBUSTER BAILEYのクラリネットがとても温かい、名コンダクターでもあるCLADE THORNHILLのピアノも柔らかくて、何だろうねぇ、この穏やかな心地良さは。

 MAXINE SULLIVANは殆ど独学で歌を習得した人で、可愛らしさも滲み出る小気味良いスウィンガー、私はBLUE SKIESを目当てに買いましたが、彼女のヒット曲は1曲目のタイトル曲、日本ではそれ程名前の出てこない歌手ですが、粋なセンスが光る大歌手なんですよ、実は、、、

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NATHAN DAVIS 「PEACE TREATY」

 妻の帰りが最近どうしても遅くなります。せめて私が草臥れきって寝る前には帰ってきて欲しいんですが、なかなかそうもいかない。役職も頂いて、其れなりの報酬と責任がありますからね。転職したての私の報酬では今の段階ではなかなか生活を支えられないし、妻の働き無しにはこんなね、、、ブログなんて書いてる場合じゃないですよ、本当は、、、彼女はホントに好くやってくれている。そういうことをちょいと見越して、生活パターンを変えてみたんですけど、、、要はオレが炊事、洗濯、その他モロモロの家事をやってしまえばイイじゃん、通常ならば、早く彼女より帰ってこれるんですから。

 ところが会社などで、勿論冗談でしょうけど、「不良妻」などと呼ばれているらしい。笑い話の又聞きで聞く分にはまだ良いですが、私の前でそんなこと言いやがったら、只じゃ置かないよ!

 例えば、取引先とのお付き合いで、立場上どうしても抜けられない飲み会やら、イベントやらってあるじゃないですか。会社のためにそういうものに参加して(ソレって要は仕事の延長でしょ?)、顔繋ぎしたり、次に起こるであろう新規のビジネス・チャンスのために自分を殺して参加してるわけじゃないですか、ところが、同じような立場のヤツラが早々とズラかったり、ハナからオレ関係ね~ってな態度で参加しなかったりするわけですよ。っで、帰りがどうしても遅くなって言われる言葉が「不良妻」、悪いけど夫は間違ってもそんな間抜けなことは言いません!周りのバカな無責任モノのためにお前さんがドンだけ苦労してるか知ってるよ。

 オレも今の、ハートが熱い仕事仲間たちと頑張って、いつか楽させてやりたいと思ってますから、家事が出来ないとかは全然気にすんな!そんなもんは幾らでもやってやるよ。

 ハード・バップの決定盤!NATHAN DAVIS 「PEACE TREATY」は彼のセカンド・リーダー作にして幻の名盤。3管の魅力が爆発、弾け飛ばんばかりのガッツが感じられて管モノの魅力ココにあり!という趣、トランペットのWOODY SHAWが素晴らしいです!スカッと抜けの良い1曲目KLOOK'S THEME、何と言うか、前を向いて熱気を伝えてくれる、ソロ・リレーの醍醐味、テーマの耳心地の良さ、モダン・ジャズの真骨頂です!更に勢いに拍車をかける2曲目のタイトル曲が、来た!ッて感じ、澤野工房から出ているお気に入り、サヒブ・シハブのオクターヴ盤のカッコ良さに通じますな!Nathan_davis_peace_treaty

 3曲目NOW LET M' TELL YAのハードボイルドなミドルな展開もサイコー!テナーの後に透明感と共に哀愁も感じさせるトランペット、重厚に引き継ぐJEAN-LOUIS CHAUTEMPSのバリトン、心地良い間を感じさせるRENE URTREGERのピアノ、コレは個人的にかなりのキラー・チューンです。く~、カッコイイゼ~~~!ちょいボッサで哀愁のあるソプラノが魅力的な4曲目、7曲目の同曲ではJIMMY GOURLEYのギターが軽快さを醸し出していてこれまた乙な味わい、今日の気分はコレで癒された!スカッとした傑作だなぁ、、、1965年作品です。

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MAX WAGNER 「THIS CAN'T BE LOVE」

 ブログを立ち上げて一年経ったし、何か変化を付けたいな、なんて思っていたので、思い切ってアフィリエイトなることをやってみました。御小遣いが稼げるかも、というヤツ。で、全く利用したことがないアマゾンさんでやってみることになりました。何故かというとアルバムのタイトルにポイントすると「ニュ!」っと最低限の情報が出てくる商品レヴューがカッコいいと思ったから。ところがやり方がちっとも判らなくて、、、言われたとおりに色々いじってみましたが、旨くいかない、、、結局どうすりゃイイの、、、私のようなオバカサンでも出来るような説明はないものか、、、探してみても何もヒットせずペンディング状態、こういうのって結構ストレス溜まりますね、、、何にも判らない事を前提に教えてくれる親切な説明はないものか、、、

 ちょっと暫くはピアノ・トリオを聴く気になれませんね、ドップリe. s. t.の新譜にハマッていますから。ちょいと補足するとこのキャッチーじゃない新作こそe. s. t.の真髄かも、私が好きな前二作品は聴き易さがありました、でも本作は彼らのライヴに漂っていた感じを生々しく伝えてくれています。そういう意味では最高傑作も過言ではありません。

 さて、今日はどうしようか、ちょっと軽くいくのも良いかも、、、う~ん、何かないかと思って棚をいつものように眺めてみると、そういうえばコレは良いんじゃないか、ということで引っ張り出したのがMAX WAGNER 「This Can't Be Love、最近日が暮れるのが早くなりましたので6時くらいでもピッタリ!メロウで甘~いテナーが心地良いです。Max_wagner_this_cant_be_love

  1. ISFAHAN (STRAYHORN-ELLINGTON)
  2. THIS CAN'T BE LOVE (RODGERS-HART)
  3. DINDI (JOBIM)
  4. LITTLE B'S POEM (HUTCHERSON)
  5. JEANNINE (PEARSON)
  6. BUT BEAUTIFUL (BURKE-VAN HEUSEN)
  7. NIGHT IN TUNISIA (GILLESPIE)
  8. RED TOP (AMMONS)
  9. ETERNAL TRIANGLE (STITT)

 非常に寛ぎ感のあるテナーが魅力的、素直な歌いっぷりはホッと一息つける安心感がありますよ、滑らかなワンホーンです。軽快に歌う3曲目なんて気分を転換するのにはとても良い明るさがあって気持ち良い、無駄に考えさせる所がないのでリラックスできますな。シンプルなバックのピアノ・トリオも引き立て役に徹していて却って耳を惹かれます。

 主役のMAXさんはなかなかの多芸でして、ソプラノも吹くし、歌も歌う。歌声がこれまた意外と良くて、スキャットも良い感じ、個性的なところはないけれど、スウィンギーで王道を感じさせる、5曲目で歌われちゃったのは意外でしたね、デューク・ピアソンの隠れた名曲、やはりリラックスしていてとても好きな演奏です。ソプラノでオーセンティックな演奏ってなかなかないですよね、ソプラノも勿論良いんですが、バックの演奏の軸がブレずに(って判りにくい言い方ですが、とても、引き立てる役割を貫徹しているとでも言いますか)スウィングに徹しているのも本作の魅力を滲ませてます。

 趣味の良い作品、、、なンですが、多芸は好みの分かれるところでしょう。色々やられちゃうと、みんな余芸に思えてきてしまうので、、、

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e. s. t. 「LEUCOCYTE」

 今日は休みなんですが、正直言って休み要らないな、仕事をしている時が一番楽しいんですもん!余計なことを考えなくて済むし、仕事中は如何に効率的に無駄なく、周りのウルフさんたちが楽に仕事ができるのか、、、そんなことばかりを考えています。とか言いながら苦しい時にサッと手を貸してくれるウルフさんたちには感謝感謝です!

 この会社に入れてもらって本当に良かったと思うのは、皆必死なこと、皆必死だから、自分も何とかできることを、、、常により良くする為にはどうしたら良いのか考えているんですね。だから、こうしたらどうでしょうか、、、何て事を言ってみると専務や工場長は必死になって考えてくれる、「そうすると、こういう問題が起こっちゃうので、ちょっと難しいかなぁ、、、」とか、「そうか、、、だったらこうしてみたら、ソレは上手くいくかも、、、やってみよう!」なんてね、ダイレクトで凄く良いでしょ?常に前向きに耳を傾けてくれて、何だか嬉しくなっちゃうほどなんですよ!

 業界的にはかなり厳しい現状がありながら、常に前向きになれる、コレってとても凄いことだと思うんです。凹んだ事など何処吹く風、細かいことに拘ってでもお客様に良いものを、、、という姿勢が感じられて、何とも言えない自信になるんですよね!前の会社でもそうでしたが、満足を買っていただきたい、というのが私が嘗ての偉大な先輩たちに教えていただいた基本で御座いますから(と、ちょっとココで身を引き締める)。

 さて、そろそろ今年最大の繁忙期がやってきます、気合既に入りまくりです!

これは厳しい作品を最後にしてしまったなぁ、、、「遺作(最後)にして最高傑作!」なんて言葉が店頭では踊っていましたが、実際はそうじゃない。お店としてはそう言った方が売れそうだし、、、でもコレははっきり言って新たなる切っ掛けに過ぎない。ファンにしか判らない深遠な世界が、全く贅肉を落として展開する大問題作だと思います。

 e. s. t. 「LEUCOCYTE」(ルーコサイト)、どうでもいいですけど、コレが欧州チャートを駆け巡るなんてちょっと考え難い、いや、どうかな、2曲目PREMONITIONのパート1、EARTHのテンションの高さは正にe. s. t. ならでは、、、ヘヴィなリズムとエフェクトを使ったピアノの重厚な世界は凄い!後半のドラムの演出はこのグループでしか許されない、ジャズ?そんな疑問は全くナンセンスですよね。E_s_t_leucocyte

 っで何?という疑問符が沢山着けられそう、、、「LEUCOCYTE」、正にe. s. t. なんですが、コレ程の我が道を行く演奏はない。でも前にもこういう感覚を持ったことがあります、それは「SEVEN DAYS OF FALLING」を聴いた時、何かの予兆を感じさせる作品でしたが、作品自体には何処か模索している感じが滲み出ていて、聴いていても、ホントはそうじゃないだろ!なんてね、そう言いたくなる作品でした。ところが次の「VIATICUM」が全くカラーが同じ雰囲気なのに受ける印象が全然違う、光まくってるんですな。そして個人的には最高傑作「TUESDAY WONDERLAND」、メロディから何から、作品の中の曲の配置まで全く滞りなく、聴かせてくれます。

 本作は更なる高みへの、どうしても消化しなくてはならない過程だと思います。只、不幸なのが次の作品はないということ、、、私が解った風なことを幾ら言っても、それは一生証明されない、、、

 大好きなメタルのバンドにクイーズライクってのがあります。彼らの作品に「レイジ・フォー・オーダー」という傑作があるんですが、1986年当時は見向きもされませんでした。勿論当時は私も何ソレ?って感じ、ところが次の「オペレーション・マインドクライム」という作品が物凄い作品でして、ハマリまくった!世の中でもかなりヒットしまして、改めて前作にあたる「レイジ・フォー・オーダー」を聴いてみると、恐ろしいほど「オペレーション・マインドクライム」に繋がる複線が感じられるんですね、今では「オペレーション・マインドクライム」より聴きたくなるのは「レイジ・フォー・オーダー」です。

 「LEUCOCYTE」、全く勝手なことを言いますが、私の中ではこの作品の後に大変なことが起こる、、、はずだったのではないかと思えて仕方がないです...

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