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BENT JADIG 「DANISH JAZZMAN 1967」

 今日は早速ジャズ絡みで話を進めちゃう事にします。というのは昨日ユニオンさんに行って感じた事なんですが、、、二つ思った事があります。

 やっぱりユニオンさんには定期的に行かなきゃイカンなぁ、、、と思った事が一つ。全然買うつもりなかったのにちょっと覗いたら、アレレ!というものがかなりありました、買い損ねていたものも含めてね。でもチョット我慢しましたけど。そこで思いっきり買ってしまうと、多分今月生きていけないから。横浜のレコ屋さんは全部覗いたんですが、ちょびっとレベルが違いますね、ヤッパリ。

 もう一つは、コレはユニオンさんにもいえるんですが、お店の一押しは一体何なのかちっとも解らなかった事。とりあえず、満遍なく揃っていて(という風には一応見えて。)、コーナーを覗けば、ああ、あれね、そう、これもあるの、というところまでは何処も一緒(逆に言うとじゃあ、何故あれも、これもないの?とも言いたくなるんですが、まぁ、在庫のバランスを取るのは難しいですからね、現場の辛さはよく解ります。)。何が言いたいかと言うと、担当者の顔が全然見えないんだな、今月だけで言えばBENT AXEN、BEBT JADIGのDEBUT盤は私が現役だったらとりあえず、50枚ずつ取るな(また、でかい事言っちゃった、、、)、で次のイタリアのレアモノまで(凄いの出るんですよ!)70から100人に紹介することを目指すと思います。その前のUMEA BIG BANDなんて多分最初は10枚で、この内容の良さならAXEN、JAEDIGのリリースまでの3週間弱で30~50人に紹介するために追加発注をしていたでしょう。

 実際デカイこと言ってますが、多分そういう発注を現役時代ならやってました。何故なら、自分はジャズを売る上でそういうモノが売れるお店にしたかったし、そういう品揃えを支持してくれるお客様が当時沢山いたから。「ココは一体何やってんの?!」とか、「凄いな、コレ~~~!こんなの他ではやってないぞ!」なんて驚いて買ってくれるお客様が多かったからね(いや、ちゃんとやってるお店はあったと思います、只お客様の目に入ってこないだけ。ソレが問題なんですが、、、)、実際ジャズに詳しくない(と思われる)人が「オタクでココにガ~ンと並べてたヤツ、よかったねぇ、、、」なんて言ってくれました。競合店が多いとつい、パイの取り合いのことばかりいうヤツが多いんですが、ホントは違う、パイをどう増やしていくかが、考えなきゃいけないホントに大切な事だったりします。競合店の中から一歩抜けてリードする事を目指す事は大切なんですが、ライヴァルを叩き潰して、一店勝ちするのも絶対いけないこと、それではその町自体がジャズが盛り上がっている町とはいえなくなるから。いずれ無理して、限界が来て売れなくなるんです、そういうバランスを崩すような商いをするとね。

 スゲ~脱線してる?う~ん、なんていうか、ネットに負けないためには担当者の個性がお店それぞれにあって、音楽を通して(何でもいいんだけど、私はジャズ好きだからジャズでと敢えて言いたいんですが、)町を活性化させる事が出来るんじゃないか、何てことを言いたい訳です。なんて言っても、もう辞めた私が言っても仕方ないか、まぁ、一レコ屋利用者の戯言として聞き流しておくんなさいな。

 で、今日は話にも上がったBENT JADIG 「DANISH JAZZMAN 1967」、コレは凄いCD化です!こういうものを出そうという真のジャズ・ホリックが業界にまだいるという事自体、奇跡に近いし、こういうものにスグサマ反応するジャズ・ファンが沢山いれば、なおイイと思います。間違いなくリリースの際して尋常ならざる手間が掛かっている筈です、採算は考えてないね、間違いなく。だから私は次にも凄い事をやって欲しいのでジャズ好きなら買うべきだと敢えて申し上げます。こういうことをするレーベルの利益、或いはジャズ・ホリックのお給料をジャズ・ファンには買い支えて欲しいのです。きっとまた何か凄い事をやってくれるはずだから。

 オット、また脱線しました。最近では彼の名前はよく聞かれるようになりましたが、若き日の黄金時代の演奏はなかなか聴くことが出来ませんでした。Image0034

  1. B'S WALTZ (JADIG)
  2. DOO'S BLUES (GOYKOVICH)
  3. ATLICITY (JADIG)
  4. I REMEMBER O. P. (GOYKOVICH)

 聴いて貰えば一目瞭然、ハード・ボイルドなモダン・ジャズの魅力がてんこ盛りです!只珍しいというだけで、こんな痺れるようなジャズの快楽を聞き逃すなんて、あってはならないことです!ジャズだぜ、このカッコ良さ!ジャズ・クィンテット・60の再発に匹敵する内容の良さ、デンマークってトコロは全く、、、素晴らしい演奏ばかりじゃないですか!1曲目のJADIGのフルートとALLAN BOTCHINSKYのミュートのハーモニーからヤバイ!続くフルート・ソロの軽快さと熱気、N. H. O. P. の重厚なベース・ライン、ミュート・トランペットの歌いっぷり、ピアノは名手BENT AXEN、この空気なんですよ!モダン・ジャズの醍醐味は!!

 軽快なメロディと小気味良いスウィング感をバックにジワジワ熱くなるJADIGのフルート、2曲目もサイコーだ!DUSKOの曲なのにソロはBOTCHINSKYというのはどうも腑に落ちない。3曲目はテーマ・メロディがカッコいい逸品、哀愁のあるトランペットがオープンで炸裂し、JADIGが熱を帯びる、オーセンティックでありつつ、オリジナル・メロディが魅力的。

 アメリカでは1967年というと無調の席捲が一つの終わりを告げようとしている頃か、そのままロフトがアンダーグラウンドで進行しつつ、精神的支柱を失って多様且つ迷走する時代だな。ハード・バップの血はヨーロッパに色濃く残っていたんですね。

 4曲目はDUSKOの作品でもお馴染み、ココではDUSKO本人が哀愁のミュートを切なく聴かせ、チョット濁りのあるJAEDIGのテナーが男性的なロマンを感じさせます。謎の美女を救いたかったけど、救えなかった主人公の警部補のイメージ。ふ~、渋いエンディングです。

 

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コメント

お久しぶりです。
ボクもコレは買いましたよ~(Axen-Jadiegとともに)
現在のところ元気一杯でファンキーな「3曲目」の虜です(^^)
では、また...

投稿: ucchi | 2008年10月30日 (木) 14時29分

 ucchiさん
 ああ、ucchiさ~ん、コチラこそご無沙汰してます。もうホントにすみません。チョイチョイ覗かせてもらってはいるんですが、なかなかアプローチが出来なくて。社会復帰はカクも時間との戦いなのかと痛感しております。それにしても新譜はメタメタですが、再発、初CD化モノの充実は目を見張りますね。そういうものに力を入れているメーカーさんは多いんですが、如何せん売り手(つまりはレコ屋さん。)のリアクションは厳しいものがあるんだそうです。メーカーと売り手と買い手(我々ですね。)の健全なトライアングルは誰が壊しているのか、、、よ~く考えてみると業界の裏が見えてきます。ゆとりがあるなら敢えて騙されてみるのも粋ですが、まぁ、難しいです。快感を得られる作品に沢山出会えるようにお互い感性を鍛えて行きましょう!
 

投稿: ジャズカバ | 2008年10月30日 (木) 19時11分

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