GRAHAM COLLIER 「DOWN ANOTHER ROAD」
最近の愛聴盤、「太陽にほえろ!」のベスト盤。笑っちゃう?いや~、コレが全く侮れない、私の世代までだと只のお馴染みの曲たちになりがちなんですが、本気で聴いてみるとメチャクチャカッコいいことに気が付きます!特に9曲目の「行動のテーマ」はヤバイですね、短いながらも中盤からのスピーディな展開はゾクゾク来てしまいます!テーマをソプラノ・サックスで吹いているのは一体誰なんだろう、、、スゲーカッコいい!5曲目「青春のテーマM1」のトランペットとオルガンも哀愁があってサイコー!ドラマを見てたガキの頃には全く感じる事が出来なかった曲の良さが今では快感となってビンビンに響きます!
小学校の頃、放送があった翌日の土曜日に学校で前日の「太陽にほえろ!」熱く語る友達がいたなぁ、いいヤツだった、今も元気なのかなぁ、、、
先日、久しぶりにレコ屋さんを回ったら、オヤ?!と思うものを発見。GRAHAM COLLIERの名盤の3 in 2。3枚の作品を2枚のCDに収めたお徳盤、知らぬ間にこんなの出てんですね。実はGRAHAM COLLIERはリーダー作を持ってませんでしたから、エライ触手が動きました、メーカーはBGOだし、まず間違いはない、ということで買ってしまいました。
本当は3 in 3にしてくれたらもっと嬉しかったんですが、聴けるだけでも有り難い。ウッカリしているとなかなか出会えないCDだと思います、この頃の英国サウンドはアメリカとも欧州とも違う独自の個性があって面白いです、ヘタってないんですよね、勢いがある!何か他とは違うモノを表現しようとしつつ、ジャズ、ロック、クラシックの要素をそのアーティストの感性でブレンドしたり、分離したり、ルーツが見えるような見えないような、、、それぞれのサジ加減でガラリと雰囲気が変わる、そんな感じかな。
作品を一つのものとしてレヴューしようと思ったんですが御免なさい、チョット無理です、時間がない、なので3分の1ずつ感想を述べようと思います。先ずは「DOWN ANOTHER ROAD」、DISC 1の6曲目までですね。1969年の録音。
- DOWN ANOTHER ROAD
- DANISH BLUE
- THE BARLEY MOW
- ABERDEEN ANGUS
- LULLABY FOR A LONELY CHILD
- MOLEWRENCH
1曲目はジャズ・ロック風、昔はこの手のリズムは皆同じに聴こえるので苦手だったんですが、最近は結構イケてます。KARL JENKINSのピアノがちょいとブルージーで、要所ヨウショでニクいフレーズが聴こえてきます。先発はNICK EVANSのトロンボーンでユル~イ気ダルさの中、曲の雰囲気はアクまで引き締まった印象で一種独特の思索的な演奏が展開しますね、アメリカものではあまり感じられない感覚です。
2曲目は17分の大作、非常に瞑想的でメロディアスでありながらシーンと心に静寂が広がる感じ、でもちょっと好みは分かれるところでしょうね、かったるいと言う人も多いでしょう。厚みのあるトロンボーン・ソロ、重厚感のあるリズム隊の演奏、HARRY BECKETTの思索的ですが、クリアで柔らかいフリューゲルホーンが何とも気持ち良い。無伴奏で切々と歌うところなんか孤独感が滲み出ていて今の自分の気持ちにシミジミと響いてきます。KARL JENKINSはココではピアノではなくオーボエで登場、ウツラウツラとした雰囲気から一転、次第に咆哮してくるエキサイティングな演奏がダイナミックに展開していきます、う~ん、強力な山場が待っている終盤がカッコいいですな!
3曲目もオーボエが印象的で気分は虚ろ、何だか山村で過ごすユッタリとした時間が心に浮かんでくる、夕栄えする山の美しさと、山に囲まれて暮らす人々の静かな営み、、、おお!今日は何だか詩的な人になっちゃってるようです!
スリリングにフリューゲルホーンが歌い捲くる4曲目には目が覚める思いです、スカッと弾けるドラム・ソロが気持ち良い。5曲目の気だるい雰囲気がまた気分を別世界に導いてくれる、アンサンブルでジックリとテーマを奏で、STAN SULZMANNのアルトがなかなか力強い!6曲目はベースの印象的なリフレイン、オーボエのソロが何処かアジア的?いや、ムスリムな感じ?ヒンドゥーかな?兎に角瞑想の世界に誘われる、その後のトロンボーンが激しさを増してスリリング!9分の曲なのに全く長いと感じさせない。
いや~、想像してなかったです、こういう音楽をやる人なのか、、、ジャズをベースに色んなエッセンスが鏤められている、とても英国らしいと思います。
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