FAY CLAASSEN 「RED, HOT & BLUE」
映画をもう一本、「ディファイアンス」よりコチラのほうが印象に残りました。
「フェイク・シティ ある男のルール」、ジェームズ・エルロイものも結構観ています。「L. A. コンフィデンシャル」、「ブラック・ダリア」、「ザ・コップ」、皆警察モノですね、ヒロイックどころか、何処か凶悪犯と同じくらいワルで、汚い事に手を染める事を当たり前としている生々しいデカの人間模様が描かれたものばかり。
「ブラック・ダリア」は小説も読んでみましたけど、あまりにも重い、気が滅入るばかり。小説は一人称で、主人公の心理が赤裸々に綴られていて厳しかったなぁ。でも面白いのはワルがワルを追いかけながら、事実はいつも意外なところにあって、結局はソレを許す事が出来ない、怒りが無念さに勝ってしまうところかな、、、(う~ん、何言ってんだろう、、、上手く言えないなぁ、、、)、謎を追いかけていくうちに、やらざるを得ない状況に置かれてしまう、凄くシリアスな必殺仕事人みたいな感じかな。
本作も正にソレ、誰が味方で、誰が敵なのか、主人公がどういう行動をするかによって決まってくる非常にスリリングな話だったと観終わった後に気がつきました、凄くよく出来ている。キアヌ・リーヴス、久々の当りでした!冒頭の登場シーン、安宿だか、自宅だか覚えてませんが、出てきた時の、「マトリックス」ばりのサングラスと、赤い龍の刺繍の入った黒いシャツを着た姿に、コレは来たぞ!と思いましたよ。
FAY CLAASSEN 「RED, HOT & BLUE」、昨年の8月に出ていたことに全く気付きませんでした。本作はコール・ポーター作品集、相変わらずの麗しい歌声、スキャットも健在、ステキでございます。
- I GET A KICK OUT OF YOU
- EASY TO LOVE
- LOVE FOR SALE
- RIDIN' HIGH
- DREAMDANCING
- ANYTHING GOES
- YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
- I CONCENTRATE ON YOU
- ALL THROUGH THE NIGHT
- TOO DARN HOT
- SO IN LOVE
ヴォーカルについては何にも言う事はありませんな。兎に角私はこの人が好き。懐の深い、心地良い気分にさせてくれる歌い手さん。何を唄っても多分買うと思います。
、、、これじゃ、レヴューになりませんか、、、ほんじゃ、敢えて2曲目、ユッタリ寛ぐ切ない歌声、紡ぎだすように言葉を奏でる(変な言い方、、、でもそんな感じ。)彼女の表情豊かな声に酔い、よりムーディに侘び寂を醸し出す3曲目でググッと来ちゃいます。
もう一つ注目はピアニスト、ドイツのレーベルだったかな、SATIN DOLLっていう王道を行く素晴らしいレーベルがあるんですが、ソコの看板ピアニスト、OLAF POLZIEHNがバックを努めています。「AMERICAN SONGBOOK」の最初のトリオ作品(ハリー・アレンが参加してVOL. 3まで出てます。)は小粋でサイコーですよ!
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