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2009年8月

「MUSIC INC.」

 まぁ、今世間で関心が高まっている事について書いてみましょうか、、、

 政権交代が遂に実現していくわけですが、コレってさ、日本というちょいと傾きかけた企業があるとして、今の会社のトップ(与党ですな)ではもう立て直す事が出来ないから、会社再生を目指す幾つかのほかの企業(これが野党ですね)の中から新しいトップを引っ張ってきた、って感じですよね。我々庶民は差し詰め株主みたいなもんです。

 会社を再生するって実は凄く大変な作業なんですよね、トップが代わっても社員を引っ張っていく牽引力、社員に、どんなに大変でもやり遂げなければならないンだと自覚させるような厳しい指導力とほんの少しの思いやりがないと、まぁ何だかんだと不満ばかり漏らしてちっとも社員(これは官僚の人達かな)が動かないわけです。そこらへんの機微が分からないと会社だろうが国だろうが、より良い方向には向かいませんわな。

 様々な疑問点や政策に対する不公平さがあるように思われる中で、多くの株主さんは今回新しい会社のトップを選んだわけです。果たしてどうなっていくのか、その責任は株主の責任でもあるわけですね。

 かなり意地悪な想像を一つ。今回の組閣、多分唯一閣僚経験のあるあの女性にもう一度同じポストをやってもらってみたら果たしてどうなるのか、、、(フクマデンという名言を放った人です、、、)私個人としてはその結果を見て色々と結論が出せてスッキリするんですがね、、、

 いずれにしても一つの変化を迎えた記念として今日聴いているのはSTRATA-EASTの屈指の名盤「MUSIC INC.」(Charles Tolliver / Stanley Cowell)、1970年録音。自主製作する場というインディーズの先駆けみたいなレーベルです。このレーベルの出現は当時の世相と黒人ミュージシャンの苦境に大きな一石を投じたようですね、変革、再編の一歩ってヤツかも、、、(う~ん、かなり無理矢理な、、、)Music_inc

 本作はその第一弾、レーベル創始者のCHARLES TOLLIVERとSTANLEY COWELLが中心のクァルテットが基本なんですが、バックに分厚いホーン・セクションが入っていてモダン・ビッグ・バンドの快感が奔る逸品です。曲も全てオリジナル、勢いのあるアンサンブルとTOLLIVERの力強いトランペットの鳴り、COWELLの流麗なピアノが万華鏡のように重なり合う、、、熱くなります!生々しい熱気がビシビシ胸に響く傑作です!

 私の肝はモーダルでアヴァンギャルドな香りを醸しつつ、愁いのあるメロディがサイコーの5曲目ON THE NILE、4曲目HOUSEHOLD OF SAUDのブリリアントなピアノ、ゾクッと来ます!

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YANCY KOROSSY 「IDENTIFICATION」

 昨日は疲れきって体調も優れず、9時にはバタンキュ~、だったんですが、年を取ったせいか長時間寝てられない。夜中の12時に目が覚めて結局眠れなかったのでそのまま出勤する羽目になりました。いつも起きる時間に眠くなって散々でしたよ、、、

 っで、起きてる間、仕方なくテレビを観ていたらガッカリするほど詰らないお笑い系バラエティばかりにウンザリ、、、頓知の欠片もない、、、何でこの程度で笑えるのか、キョトンとするばかり、、、

 ワリーけど、その程度の笑いなら私が小学生の時に日常茶飯事に友達とやってたさ!一度、電車の中で吊革に捕まりながら友達と漫才みたいな下らない会話をしてたら、目の前に座ってたオバちゃんに耐えきれません!みたいな雰囲気で突然ゲラゲラ笑われて、逆に二人で恐縮してしまった事があります。ガキがしゃべってるから面白いって事だったみたいでしたが、それなりのイイ若いモンが話すにはちょいと幼稚だろうね、今のお笑いって私にとってはその程度なのよ、、、

 結局、これもまたあまり好きではない、朝まで生テレビ、あれ?生討論でしたっけ?を観て濁してました。なんつって結構面白かった、「地球温暖化」についての討論だったんですが、内容は難しいところも多くて理解できたり、出来なかったり。それよりも客観性を失って名誉だ何だと言い出す科学者もやはり、感情には勝てない我々と同じ人間なんだなぁ、、、何て思ったりして、、、逆に突っ込みは上手だけど全体的、体系的にモノを観れない人も居て、ああ、、、この人はとっても取っ付き難い人だけど嫌いじゃないなぁ、、、等と勝手に思ってみたり、、、

 環境ジャーナリストの女性の方の、ちょっと脱線した方向を纏めて議論を再構築しようという姿勢と、アメリカ通の、何だろう、、、柔らかい物言いで現在の状況を客観的に捕捉していた男性の方、無知な庶民である私にはこの二人の言葉はとても気持ちが良かったな、、、

 今日は久しぶりにYANCY KOROSSY 「IDENTIFICATION」(24bit)ルーマニアの大名手の大名盤で行きましょう!Yancy_korossy_identification

 熱を帯びてくるとドンドンぶっ壊れて行く、それなのに凄く破綻していないというか、バッチリ纏っている演奏。例えるのも変だけど、議論というものはこのように纏るのが望ましいのではないかな、テレビでやるならその議論を聞いているのは飽くまで素人で、素人は素人なりに話の落とし所を探しているものなんですよ。

 この作品でのYANCYはアドリヴに入ると凄く熱を帯びてます、基本的にはブルージーに歌う!でも何か感性が違うんだろうね、ピアノを弾くというよりは打ち鳴らすという感じかな。

 圧巻は二つ、タイトル曲の5曲目、ぶっ壊れます!もうボコボコ!!殴り続けられているような連打の嵐!でもこれが不思議と快楽な上にジワリとメロディを感じさせてくれます。更に6曲目I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVEでの景気の良いラグの雰囲気!5曲目~6曲目の演奏のギャップにハッとさせられます。

 

 

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 THE AWAKENING 「HEAR, SENCE, AND FELL」

 涼しいですねぇ、、、ココ二、三日で空気がガラッと変わりましたな、、、今年は結局、猛暑、酷暑の言葉は聞かれず、過ごし易い秋への移行が期待できます。これが普通だったんじゃない日本の夏って、、、多少作物の出来が遅くなっているので、野菜等の価格が上がっているのが厳しいところですが、、、

 先週のお休みはかなり活動的で充実していましたが、今週はまたグダグダ、、、アザラシのように寝込んでしまう始末でヤンなりましたよ。何だろうねぇ、、、年を感じるなぁ、、、気持ちは前向きでアレもやりたい、コレもやりたい、、、なんですが、ちっとも体が付いて来なくて結局アザラシ状態、こういうのって凄くストレスが溜まりますわ。

 などと言いつつ、月曜日はカミサンと鎌倉までプラッと散歩。長谷寺まで歩いたり、普段は乗らないバスに乗ったり、気分転換が出来ました。ウィンドウ・ショッピングは楽しいですな。職人が作るカバンのお店とかがあって、ちょっといいのよ、長谷寺に続く御成り通り。だんだん変わってきたように感じます、ジワジワ個性的なお店が並んできて何となく楽しいんだな。最近までは閑散とした不景気な雰囲気が漂っていてね、小町や大通りに比べるとシラッとしてました。でも昔から反対側のコッチの方が好きでね、こちらの方が鎌倉の落ち着いた感じが味わえます。等身大の鎌倉って感じ、、、いや良いんですよ!メイン通りを楽しんで鎌倉を満喫していただければね!!、、、(などと取り繕って、反対側の魅力を何となくかわしてみるつい閉鎖的になる私、、、)

 BLACK JAZZがユニオンさんのおかげで再発になってますな!ちょっと嬉しいです。前はP-VINEさんが出してくれてましたけど、当時は全く無知だったせいで触手が全然動きませんでした。

 BLACK JAZZとは何ぞや?という問いに答える為にちょいと、小川充さん監修の「JAZZ NEXT STANDARD SPIRITUAL JAZZ」から引用致しましょう。

 アフロ・アメリカンの誇りに根差したドス黒く骨太な作品を残す、西海岸の黒人専門レーベル

 ちゅー事なんです。詳しくはこの本を買って、BLACK JAZZの概要をお書きになっている塚本謙さんの解説を楽しんでくださいな。

 正直言ってつい最近まで私の狭いジャズ感ではこの世界は未聴の物が多すぎて話にならなかったんですが、ココ一年ほどで何となく増えております。「スピリチュアル」には大いに興味があったし、メディテーションの味には癖になる魅力を感じていたんですが、そこに「クラブ」という形容詞が付くとスンゴク引いちゃう自分もいたりして、、、

 っで、何を買ったかというと、THE AWAKENING 「HEAR, SENCE, AND FELL」、ハッキリ言って軽く聴けちゃいます、不思議なんですよね、、、繊細でスピリチュアルなんですけど、馴染んでくる感じです。例えばコルトレーンみたいな呪術的で心の奥底から絞り出してくるようなヒリヒリした演奏ではなく、ちょびっとアンビエント、ちょびっと実はバピッシュ、何だかこう、実はかなり微妙な綱の上を渡っているようなバランス感覚を感じまして、コイツら凄くセンス良いんじゃないか!っという印象ですよ!The_awakening_hear_sence_and_fell

  1. AWAKENING-PROLOGUE SPRING THING
  2. WHEN WILL IT EVER END
  3. CONVULSIONS
  4. KERA'S DANCE
  5. JUPITER
  6. BRAND NEW FEELING
  7. AWAKENING-EPILOGUE

 なんだろうねぇ、、、エレピは万華鏡の移り変わりのように美しいし、フルートもクールに飛翔する、、、70年代のフリーソウルの感覚ですわ、う~ん、モドカシイ!言葉で表そうとしてもカッコが着かない、ごめん、、、この作品大好きだ!っと言うしかないです

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VITTORIO SICBALDI FOUR MORE QUINTET 「THE WAY」

 ちょっと前の事になりますが、盆踊りに行ってきました。場所は昨年も行った円覚寺、私は盆踊りを踊るという習慣がない家庭で育ったのであまりピンと来ないんですが、カミサンは超踊りたい派、踊りはしないけどお付き合いして楽しくないかというとそんな事はありません。逆にとても楽しいです。自分にとっては夏の風情の楽しみ方が増えた感じでとても良い。010

 仕事がハケて、ビールを飲みながら眺めているだけで何とも気分がイイもんです。よ~く観てると足捌きや手拍子のタイミングがとても難しくて、それを追いかけて行くだけでも、へぇ~~~!っと感心してしまいます。

 カミサンは「あの人がとても上手、日本舞踊をやってる人に違いない!」とか、不器用だけど楽しそうに踊ってる海外の人を見つけて「超カワイイ!!」等と言って、はしゃいでましたよ、休憩していた清楚なレディと「ウマい人は腰の位置がとても美しいですね!」なんて話しながらね。

 なんかイイよね、日本の夏って感じだったなぁ、、、

 今日は非常にオーソドックスなハード・バップを聴きたい気分、っで、選んだのがVITTORIO SICBALDI FOUR MORE QUINTET 「THE WAY」、最近この日本発信のイタリア専門レーベル、ALBOREは大注目ですね!Vittorio_sicbaldi_four_more_quintet

  1. MERODY FOR C (S. CLARK)
  2. BIJOU THE POODLE (A. PEPPER)
  3. ARRIVIN' SOON (E. VINSON)
  4. CANDY (M. DAVID-A. KRAMER-J. WHITNEY)
  5. SPEAK LOW (K. WEILL)
  6. SONINO (E. DOLPHY)
  7. SAD EYES (A. PREVIN)
  8. BLUE DANIEL (F. ROSOLINO)

 どう?渋めの選曲といい、聴いてもらえば分かるんですけど、演奏のスモーキーな感じといい、50年代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。でもレコーディング自体は2006年なんですぜ!

 バピッシュに奔る1曲目、アルトのDANILO PALAとトランペットのANDY GRAVISHのユニゾン&ソロ・リレーが気持ち良し!ピアノはLUCA MANNUTZA、マックス・イオナータ、ハイ・ファイヴですっかりお馴染みですな、彼のピアノは何がどうのこうのと言うんじゃなくて単純にジャズらしくて気持ち良いです、センスがあるんだな、、、

 2曲目のブルージーな雰囲気もグッド!、3曲目は何だったっけなぁ、、、スゲー好きな演奏があった、、、誰だったかな、、、そうか、キャノンボール・アダレイか!「プラス」の1曲目だ、、、カッコいいんだよなぁ、、、タメがあって、転調した後の歌い捲るアルトがサイコーなんだ!丸みのあるナットのコルネット、ヴィクター・フェルドマンのピアノがモーダルで硬質なんだけど彼のおかげで凄く緊張感があるんだよなぁ、、、本作ではもっと滑らかな感じでナチュラル、転調後のシャキッと刻むSICBALDIのドラムが気持ち良い!飽くまでハード・バップ的な演奏でこれも魅力的!

 4曲目はCANDYさ!ちょいと厚みのあるトランペットの響き、ナイス・ウォーキングを聴かせるベースのNICOLA MURESU、ピアノは奇を衒わないねぇ、、、メロディを楽しめる良い演奏だ、、、

 等々、全曲レヴューはしたくない、下世話ですから、、、でもメロディが大好きな8曲目にはちょっと言ってしまおう、、、っと言うか、全て許す!メロディが大好きですからね、それとワルツな感じ、何だろうねぇ、、、落ち着くというか、穏やかな気分というか、、、

 SICBALDIはフィリー・ジョー・ジョーンズのようだと言われた事がとても嬉しかったようです。50年代のサイコーのドラマーの一人ですからね、ソリャそうでしょう、、、聴いて不思議なくらい違和感なく、只々気持ちイイもん!

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e.s.t. 「STRANGE PLACE FOR SNOW」

 昨日、今日と私は公休日なんですが、何だか久し振りに充実した二日間でした、とても嬉しい、、、

 最近は休みになるとドッと疲れが出てグダグダだったんですよ、仕事中はサウナの中で動き回っているようなものなんで、休みになるとなかなか動けなくて大変だったのよ、やりたいことは沢山あるのに体が言う事を聞かないと凄くストレスが溜まりますでしょ?毎週そんなイラッとくる状態だったんですが、今週はちょっと頑張れたな、、、

 昨日は遂に死んでしまったパソコンを電気屋さんまで持って行って引き取ってもらい、そのままカミサンと中華街までうまいものを食べに行きました。久々に二人でウィンドウ・ショッピングを楽しみつつ、大好物の「鶏のから揚げカニミソ餡かけ」が食べられて超御満悦!

 今日は足の踏み場も無いほど汚くしていたパソコン兼マイ・オーディオルームの模様替えと大掃除で一日が終わってしまいましたが、何とか完成して気分がとても清々しい!また再び音楽を楽しめる環境が整ったのが嬉しいねぇ、、、ついでにカーテンまで洗濯したり、洗濯物を干したり、掃除機かけたり、、、う~ん、スゲ~気持ちが良い!

 元主夫だったから、こういう働きの大切さもよく判るし、やるべき事が出来た感を得るという快感はサイコーだね。これでさ、例えば働いて帰ってきたカミサンとか旦那さんがさ、喜んでくれたら何も言う事無しですな!

 あの悲し過ぎる事故から早1年が経ったんですな、思えば私のジャズに対する興味が徐々に薄れて行ったこの1年は、すべてあの出来事から始まってるような気がします。

 「SVENSSONの死」、、、ホントにお先真っ暗だったのよ、、、何を楽しみにあらゆる新作を期待すればいいのか分からない状態、どんなに間抜けな作品を聴いてもe.s.t.の新作がきっと私の感性を猛烈に刺激してくれるだろうという期待、この支えを失う喪失感はちょっとウマく言えない。

 奴が死んでしまってからe.s.t.も暫く聴けなかったんですが、最近になってまたターン・テーブルに乗せる事が出来るようになりました。悲しいんだよ、死んじまった事を思い出すからね、でもその演奏に宿る強烈な語り口や優雅さ、悶えてしまいたくなるような深遠で儚いメロディの応酬を改めて聴くとどうしても快感が走ってしまうんだよね、、、

 どうなんだろう、、、e.s.t.のスタイルを真似できるチームは居るには居ますね、でも快感に浸りながらも演奏者の問いかけに聴き手も何か応えたくなるような演奏、、、ってのかなぁ、、、自分も演奏に完全にシンクロしてしまう感じ、嵌ってしまった私にはそこまで言わなきゃいけないと思わせるほどのチームですよ、、、多分ね、リアル・タイムでコルトレーンを聴いていた方には判ってもらえるんじゃないかな、この何とも言えない気持ちが、、、

 今日、オーディオルームの再構築をしながら聴いていたのは、私が初めてe.s.t.の存在を知って、「スゲ~!!なんじゃコリャ~~?!」と思ったe.s.t. 「STRANGE PLACE FOR SNOW」でございます。心安らかに響くオルゴールのようでもあるし、けたたましく騒がしい、リズム感のある工事現場みたいでもある、、、これが出合いだったのよ、、、Strange_place_for_snow

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SAHIB SIHAB + GILSON UNIT 「LA MARCHE DANS LE DESERT」

 今日ってどうなんですか?暑い事は暑いけど比較的過ごし易くありません?例年ならこの時期は朝っぱらから風もムワ~っとしててグダグダになるんですが、今日は違ったな、風が爽やかでした。

 今年は猛暑、とか酷暑っていう言葉が聞かれませんね、こういう年は久しぶりです。ここ3,4年は気が狂ってましたね、まるで南国の亜熱帯気候状態、うんざりしてましたが、今年は本来の熱さなんじゃないかな、日本らしいというか何というか、、、鎌倉近辺では少なくともそんな風に感じられるお天道様ですよ、若干愚図つく事も多かったですがね。

 こういうものを日本盤の帯をつけてリリースすることになる時代なんですね、恐れ入っちゃうし、売り手も、買い手もさぞかし楽しいだろうなぁ、、、なんて思っちゃうのは私だけ?そんな事ないよね、などと思いつつあまりに店頭に置いてない様子を見ると、フ~、、、やれやれ、、、でございます。

 SAHIB SHIHAB + GILSON UNIT 「LA MARCHE DANS LE DESERT」、これは一度現役時代に発注した事がありますが入らなかったな。だから私も本作を聴くのは今回が初めて。スゲ~カッコいいさ!やっぱりな!!でもジャズ=50~60年代に凝り固まってる単純なバイヤーやリスナーには先ずどうしようもないだろうね。研ぎ澄まされた感性を得たい輩には必聴の一枚だと思いますぜ!Sahib_sihab_gilson_unit_la_marche_d

  1. LA MARCHE DANS LE DESERT
  2. LES TOUCHES NOIRES
  3. MIRAGE Ⅰ
  4. MIRAGE Ⅱ

 本作は小唄1、2曲目のSAHIBのバリを楽しめば良し!2曲目のシャープでポリリズミックな演奏に期待は膨らみますな!

 そして3、4曲目の約40分間がグイグイと瞑想の世界へと誘います!不可思議なホイッスルの響き、躍動するリズム隊、内に籠ったようなフルートやソプラノ、囀るようなオルガン、何か聴き手の感性を試しているような内相的なメロディ。正にメディテーション、その音楽を単純に楽しんでいる自分と何処か飛んで行こうとする自分、人格が分離したかのような感覚だな、それでいて心に安らかな風が吹いているような醒めた感じ。堪らんね!私にとってはこれぞヒーリングですな。

 

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MAX IONATA QUARTET feat. FABRIZIO BOSSO 「INSPIRATION」

 久し振りにCDを7枚も買うと筆が進みますなぁ、、、アタリがあれば尚更だね。やっぱり私はジャズ・ホリックなんだなぁ、、、良い音楽がないと気分は凹むし、あればウハウハですよ。

 経済的に厳しいので今はかなり厳選してますが、厳選しちゃうとどうしても発見がないのが辛いですな。何となく自分の予測のつくものばかり選んでしまって、結局予測通りなので、キタ~~~っていう感動が得られない。こういう方程式は感性の衰えに繋がっちゃうんだよね。銭さえあれば、、、ああ、、、銭何とかならんか、、、

 まぁ、そんな中、予想通りだったにもかかわらず、気持ち良かったのがMAX IONATA QUARTET feat. FABRIZIO BOSSO 「INSPIRATION」。ベタだよなぁ、御免なさいね、、、でも気持ち良かったんだもん、、、Max_ionata_quartet_feat_fabrizio_bo

 MAX IONATAなんて、もうちっと日本で注目されてもいいよなぁ、、、なんて思って、以前にPIETRO LOMUSCIO TRIO 「STANDARD SUITE IN Bb MAJAOR」を紹介した事がありましたが、その後すぐよ、このアルバムが出るって知ったの、、、同じことを考えてる人がいるんだなぁ、、、と思ってちょっと嬉しかった。

 スカナピエコと比較される事があるようですが、なんつーの、この関係はもっぱらエリック・アレクサンダーとグラント・スチュワートの対比に似てるところがありますな。実はマルチなプレイヤーなんですけどね、IONATAの方が、、、

 相方にBOSSOを持ってきたところにレーベルの売るための戦略を意図的に感じますが、溌剌とした演奏、今最も充実しているイタリアン・ジャズの魅力を凄く判り易く伝えてくれる作品なので、敢えてそういう事に乗せて上げられるのも悪くないと思います。

 洗練されたスマートな演奏、鋭利な刃物のようでありながら、バピッシュな熱さを感じさせる、イタリアものは無機質にならないよねぇ、テクに奔って情感がない的なアメリカものとは大きく違う満足感、不思議と侘び寂が滲むんだな、スウィンギーに突っ走ってても何処か引っ掛かってくる情、この演奏は日本人だから解る演奏なんじゃないかな、勿論イタリアンもね。アメリカだったら間違いなく「オールド・スタイル」の一言で一蹴されちゃうだろうなぁ、、、

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FRANCESCO CAFISO 「ANGELICA」

 台風が突然現れては消えて、今日はとても夏らしい一日でした。今年は最近の夏に比べて過ごし易いけど、何となくはっきりしない夏ですね。

 おかげで野菜の高騰が見込まれるそうで、不景気のどん底の上に野菜が高騰ではやってくのも一苦労ですわ、試練の螺旋状態ですな、、、厳しいねぇ、、、

 暗くなるから話を変えよう、久々に映画館で映画を観ました、っと言ってもひと月ほど前ですが。

 私の年齢ですと、「ターミネーター」って凄い金字塔なんですよね、中学生の時に観たあの衝撃は未だに色褪せなくて、、、当然DVDを持ってまして何度見直してもスゲー、、、って感じになるんですが、、、

 「TERMINATOR SALVATION」を観たわけですな、金字塔のシリーズ続編ですから。感想としては、かなりピンと来てないです。映像も凄いし、ストーリーの組み立てもこれ以上無いほど完璧に近い。納得できる事ばかりだったんですが、何だか凄くまとまっちゃったと思いません?観た方だけに訊きたいんですが。Image0047

 マーカス・ライトの最後の決断(というか、すんなりそう行くんだろうなぁ、的な展開)、正直言って映画的には安っぽい!っと思ってしまった私です。実際の行為だったら絶対できない事ですがね。

 なんだか情感に乏しい描写と言いますか、、、かといってお涙頂戴のベッタベタも勘弁なんですが、、、判らないんですよ、マーカスの心情が、、、そんなにジョン・コナーと心を通わせた訳でもないだろうに何故なの?例えジョンが人類にとって欠くことのできない人物であると理解してもだ、自分を犠牲にしてまでする程の交流や理解をお互いに持っていたのかなぁ、、、マーカスがどんな状態だったとしても人間の心を持っているから尚更判らないんですよ。

 予定ではこれは新たなる三部作の第一部という事のようなんですが、どうなんだろう、、、かなり厳しいねぇ、、、クリストファー・ノーランならこの先どう組み立てていくのかな、バットマン・シリーズのあの重厚さをこの「ターミネーター」シリーズにも盛り込みたいなら(明らかにノーランのバットマンの雰囲気を盛り込みたがってるように思えるのは私だけでしょうか、、、)監督は彼しかいないと思いますけどね。でもノーラン監督は絶対やらないでしょう、同じ事はバットマンで出来ますからね、、、

 わっちゃ~、おいおいどうした?!まだ行き詰っちゃうには早いんでないかい???

 正直言って何かが違ってます!FRANCESCO CAFISO 「ANGELICA」、溌剌とした演奏が全くないではないか?!実は前作のヴィーナス盤があまりにも退屈だったので、「ソレはヴィーナス盤だからだな、、、ジャズ・スタンダードばかりやらせるなんて全くCAFISOの良い面を見抜いてない!なんておバカさんなんだろう、、、!」と勝手に思っていたんですが、本作を聴くとアレ~って感じFrancesco_cafiso_angelica_2

 本作もちっともアルトが弾けてこない、、、何でそんなコジンマリ纏ってんだよ、違うんじゃない、君は。小難しい事何て演らなくても君のアルトは世界をリードできるぜ!何て言いたくなるほど歯痒い作品ですね、だから店頭に置いてなかったんだ。

 全体的には悪くないよ、決してね、でもCAFISOの演奏はコンナもんじゃないでしょ、深遠なんかまだ掘り下げないでよ、唄い捲る姿勢を通らないとその深遠さの意味を誤解しちゃうぞ!ってなことを言いたくなる作品でした。

 石川遼さんみたいな溌剌とした雰囲気、そんな感じが欲しかったよ、、、

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EERO KOIVISTOINEN 「ODYSSEUS」

 10歳にもなる息子がいる家庭で麻薬が押収される状況って、一体どういうことなんですか?もう判らん、、、まったく理解できない、、、辛いとか、悲しい、残念とか、そういうことじゃなくて、只タダ、何だソレ???って感じですよね。

 日本は何時からこんな責任感のない行いが蔓延る世の中になったんでしょうね、、、判らねぇ、、、この国は問題が多すぎますよ、、、(はっきり言ってバカな)政治、パチンコしてて子供を殺す親、今度は麻薬かよ、、、

 NHKかな、日本人はクール!みたいなクッダラない番組をやっているのを見たことがありますが、はっきり言って止めてほしい、、、顔から火が出るほど恥ずかしいよ、、、

 覚醒剤なんて間抜けなものを使わなくても自分を覚醒させる方法なんて、実は幾らでもあるんだぜ!

 音楽こそ我が命!今日は自分がナチュラル・トリップしてしまう一枚を紹介しましょう!!

 EERO KOIVISTOINEN 「ODYSSEUS」、フィンランドの隠れた名盤です!1969年の作品。Eero_koivistoinen_odysseus_2

  1. ODYSSEUS
  2. FOR FUN
  3. TRANEOLOGY
  4. SLEEPING
  5. SO NICE
  6. COUNTRY JIVE

 本作の醍醐味は何と言っても弾け飛ぶ勢い!これに尽きる!1曲目のモーダルな雰囲気の中でガンガンに歌いまくるアドリヴの応酬、突っ込んでくるテーマ・メロディの魅力、サイコーだね!トランペットのBERTIL LOVGREN、EEROの爆発する演奏が堪らんです!そうだなぁ、、、溶鉱炉に放り込まれた煮え滾る音符の嵐だな!ピアノのPENTTI HIETANENも素晴らしい!!

 オーセンティックなハモリを聴かせる2曲目も上々、聴いて居て、「唸らせるねぇ、この野郎!、、、」なんてね、69年当時の芸術的なバランス感覚がよく表現されてるんじゃないかな、、、

 トランペットとソプラノのユニゾンがバッチリ決まる3曲目が本作のキラーですな、猛烈に奔るソプラノ・ソロに熱くならずには居られない!すげ~、サイコ~、ピアノのソロの走りっぷりは正に先走る落ち着きを知らない万華鏡のようです。

 自由奔放なソプラノ・サックスって、こういう緊張感がある状況ではサイコーの味わいだな、、、かなり支離滅裂かもしれませんが、、、何だか今日はこういうのを無性に聴きたかった。薬なんか全く必要ないね。

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GENE DI NOVI 「SO IN LOVE」

 40歳という年になって凄く変わったこと、それは今更ながら自分流ファッションに目覚めてしまったことかな。

 ついこの間まで着る物なんかどうでもいいよ、くらいに考えていたのですが、カミサンが私を着せ替え人形にするのが大好きでデパートのセールが始まるとカッコいいシャツとかを買ってきてくれます。最初の頃はちょっと派手目な花柄とかを買ってくれて、「なんだか恥ずかしいよ、、、」何て思っていたんですが、「絶対似合うと思うから、着てごらん。」何て言われて勇気を出して着てみるとこれがなかなか気持ち良いんですな。しかも良いものを選ぶカミサンのセンスが理解できるとますます楽しくなってきたりして、、、

 極め付けはIKAさんの素晴らしいベルボトムに出会ってしまった事。これで大爆発しちゃったな、「何ちゅうカッコしてんだ、コイツ、、、」的な目線を浴びる事に快感を感じるようになってしまいました。仕方ないですね、人がどう思おうと好きな服を着ると自分では凄く気持ち良いんですから、、、

 前レコ屋さんだったでしょ?当時はジャズ好きのお客様に囲まれて、会話を楽しみながら「これサイコーに良いですぜ!」なんて紹介して、後で「アレ、すげー良かったよ~~~」なんてリアクションされることで自己顕示欲が満たされていたんでしょうね。なんか役に立ってる、自分は、、、そういうのって自信に繋がるよね、、、

 今はそういうことがなくなった代わりに、自分で納得の行く仕事のやり方を模索しつつ(どうすればより良い状態で豆を炊き上げて、仕上げてくれるウルフさん達に引き渡せるのか、なんて事に夢中の毎日だったりする。)、もっといける!何かできる!そんな気持ちでいっぱい、、、でもまだまだ、、、そこで満たされない自己顕示欲を自分流ファッションで補おうとしてるのかもね。

 それは兎も角、人が着ていないだろうという服装を身に纏うのはホントに気持ちが良いです。かなりケバくなってるかも、、、今日もIKAさんのところでなかなか手に入り辛いダイシキのシャツを2着も購入して金がないながらもご満悦な私でございます。

 今日はまた落ち着いた気分に浸りたい、、、そんな感じ。棚を眺める、、、やっぱりピアノかな、、、

 最近はレコ屋に行ってもネットで検索してみても、益々触手が動かない、ニュー・リリースものに全くイメージが湧いてこない、感性がついに枯れてしまったのかな、、、まぁ、仕方ない。金が回らない、だから冒険ができない、そうすると発見がない、、、詰らないですね。今のレコ屋大不況も結局は消費者の生活難から始まってる訳で、、、こういう状況を私は負のサイクルと呼んでいます、、、

 どうしても話がくらい方向に行ってしまうな、、、ヤンなっちゃうね、、、この作品は今の景気がここまで落ち込むなんて思ってもみなかった頃に出会った作品、要は良いものを発見すればドンドン仕入れても文句は言われなかった時代、2001年の作品です。

 それはそれは、よく売ったさ!買ってくれたお客様には私なりの聴いてほしいポイントを熱く語ってね、、、GENE DI NOVI 「SO IN LOVE」。本作の最大の特徴は円熟、それでいて攻め処に来た時に軽快なスウィング感を保ちつつ、グイグイ引っ張ってくれるところかな。Gene_di_novi_so_in_love_5

 惰性でアルバムを作ってない、という演奏者の気持ちが何だか伝わってくるんですよね、そういう意味では色々ピアニストを起用してるけど音が皆一緒な某人気レーベルのピアノモノとはちょいと違う。少なくとも当時のこのレーベルの作品に関してはかなり大推薦盤が多かったです、作品によっては、「何でこんなに音が悪いの?っていうかバランスが悪すぎる!!」って文句を言った事もありますが、、、

 さぁ、当時をそのまま再現してみますか、、、(接客させて頂いて、なんて言っていたか、、、)本作は全体的に受ける印象もとても良いんですが、何が良いって、これ!ここ!て言えるところがある作品は最近なかなか出合えないんですよね、そういう意味では本作はそれがありますよ、まず3曲目LADY ANN、さざ波が寄せては返すようなスウィング感にフワフワと寛ぎながら、何となく可愛らしいメロディが印象的でしてね、、テーマはあるようでない、どう展開しても寛ぐために演奏されたかのような麗しさ、イメージを広げたらドンドン展開しそうな程、自由な空気に溢れている、それは兎も角、気持ち良いっすわ!

 っで、極め付けは6曲目AUTUMN FLIGHT、迸ってますでしょ?情が、、、アドリヴのメロディ・ラインも引き付けられるし、聴いてて気持ちがグイグイ乗ってくる!こういう演奏がピアノ・トリオを聴いていて嵌るツボなんですよ、云々、、、

 久し振りに聴いたけど、やっぱりこれは良いねぇ、、、アルバム全体に気持ちの良いストーリーがありますな。

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