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2009年10月

EDDIE HIGGINS 「HAUNTED HEART」

 先日古巣のレコ屋に顔を出して時間を潰していたら、いきなり女の人から声を掛けられましてね、何だろうと振り向くと現役時代に買ってくれてたお客様でした。大得意ってわけではなくて、たま~に来てはおしゃべりしてくれる気さくな人。それでも「こんなのないかしら、、、」とか言いながら買い物それ自体を楽しんでくれる素敵な人でね、顔を見るなり「あ~~~!どうも、どうも御無沙汰してます!」っとなりました。

 何年ぶりなんだろ、5、6年ぶりなんじゃなかろうか、、、有難いよねぇ、、、顔を覚えていて下さるなんてさ、相変わらずの調子で楽しげに話しかけてくれるので思わず1枚紹介して売ってしまいましたよ。「あら、悪いわねぇ、もう仕事じゃないのに時間取らせちゃって、、、でもあの頃は楽しかったわよねぇ、、、」何て言われちゃったらコチラも嬉しくなっちゃうじゃないですか、喜んでコレかな、アレかな、、、なんて考えつつ選ばせてもらいましたよ。楽しい時間、私の方が有難うと言いたいさ~~~!

 ちょっとベタな作品いっていい?久々に聴くなぁ、、、、EDDIE HIGGINS 「HAUNTED HEART」、ロマンティックで居心地が良くなる作品だな。改めて聴いてもそれは変わりませんわ、、、Eddie_higgins_haunted_heart

 本作は1997年、11月21日のリリース。アレから約12年か、、、月日の移ろいは早いものです、、、

 本作こそ、エディ旋風が巻き起こる切っ掛けですね、凄かったんだから、当時!現場でさ、幾ら発注掛けても追いつかない、っていう経験をさせてもらった作品の一つですよ。

 レコ屋の店頭演奏って大抵、J-POP中心の売れ筋ばかりでしょ?時にはガシャガシャ煩いだけで、お店に落ち着いた雰囲気が作れない事って多いんですよ、売れ筋なんだから売れ売れっ!てさ、馬鹿の一つ覚えみたいにね、、、

 だからさ、ピーク・タイム過ぎて、御客様の来店傾向を時間別に考えて店頭演奏を考えたらどうなの?って思ってね、徹底的にこの作品を裏で(っていうのは前と、後ろの二か所で店頭演奏は被らないように流す事のできる構造のお店だったからなんですがね。)流しまくった訳ですよ、そしたらお客様のリアクションが物凄い訳だ!

 「今流してるの一体何?!」という質問がガンガン飛んでくる、、、「ハイこちらです!!」って見せてあげると何も言わずに皆カウンターに持っていくわけですよ、ジャケも良いからねぇ、、、そんなこんなで年末の発注が全く読めなかった作品だったわけです。ちょっと覚えてないけど60~80はとりあえず抱えたんじゃなかったかなぁ、ギリギリって事で、、、

 この当時のEDDIEさんは曲に入る過程がスンゲ~魅力的なのよ、語りかけてくるようなプレリュードでビビッ!と来てしまう、その後のアドリヴの麗しい歌いっぷりがピアノ・トリオの魅力を存分に味あわせてくれる!

 スタンダードのオンパレードでこれだけの素直な魅力に満ちている作品は昨今あまりないし、最近の作品からは感じ取れない、達観した名手の魅力っていうのも本作には詰っていると思います。

 どうも最近のヴィーナスのリリースの仕方がおかしいなぁ、と思っていたら、EDDIEさん、亡くなってしまったんですね、3年くらい前からEDDIEさんの扱い方が違っていたので、もしかしたら、、、と思っていたんですが、やっぱりなぁ、、、残念です。EDDIEさん、我々日本人だけには沢山の名演を残してくれました、R. I. P. どうも有り難う、、、

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TINGVALL TRIO 「VATTENSAGA」

 カミサンの趣味がなかなかイイ、カミサンが御朱印帳を円覚寺で買ったんですが、これで色々と寺社仏閣を訪ねて御朱印を書いてもらうのがとても楽しい!まぁ、サイン帳なんですがそのサインがすげーカッコいい!

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 凄く立派な字をやり直しがきかないワン・テイクで書くんだから大したモノですよ!っで、最近気がついた。お寺それぞれに御朱印帳ってものは売っていてそれが皆デザインが違う、御朱印を集めるのもいいけど、御朱印帳を集めるのも面白そう、、、建長寺の御朱印帳がこれまたカッコよかった!ただ物凄くお金が掛りそうで今はなるべく見ないようにしています。

 まぁ、ともかく、鎌倉の空気を吸いながらテクテクお寺廻りしてサインを貰う散歩ってなかなかイイでしょ?

 昨日チラッとユニオンさんを覗いたらTINGVALL TRIOの新作が出てました。あれま、いつ出たのかね、最近全然チェックしてないから完全に浦島太郎さんですよ。

「VATTENSAGA」、本作で3枚目ですね、益々耽美な雰囲気になってきたように感じます。Tingvall_triovattensaga

 流麗で美しいですよね、私はこの手のシンッと静寂を感じる演奏は大好きです。ジャケットについても何時も瞬間の美を感じさせてくれてハッとさせられますが今回のジャケは正にど真ん中ですな。演奏のイメージにピッタリだと思います。

 只、インパクトはあまりありません、全体的なイメージ・バランスがイイというだけで期待以上の何かがあるかと問われれば否、でございます、まぁ、スルメみたいに良く噛んで味わうと旨味が出る作品とでも申しましょうか、、、

 彼らは1stが一番イイ!サウンドのイメージ・バランスは2nd、3rdと変わらないんですが、何でしょうね、、、勢いかな、、、スタイルが固まる前のガムシャラな感じ、なに振りかまわず表現したい事をアピールする姿勢とでも言いますかね、1stにはそういう生々しさが音に表れてましたよ。

 ちょっと余談ですがね、ライナーを読んでウンザリ、、、「ポスト e. s. t. 問題」だって、、、やめなよ、引き合いに出すレベルがあまりに違い過ぎると思いませんか?ワールドワイドに認知されてしまった次元のグループをTINGVALL TRIOに「ポスト」のチャンスがどうのこうのと、、、そんなんじゃない、このグループのサウンドからしてそんな「ポスト」は気持ち悪いんじゃないかな、、、

 e. s. t.はさ、コルトレーンとある意味同じで「コンナもんじゃない!もっと何かできるはずだ!!」って模索し続けたグループさ!ゴールがない、だからある程度「らしさ」は残しても激変する事に何の違和感も感じない探究者なわけさ、それを感じさせてくれるからe. s. t.は凄いんだな。前にも書きましたが結果的にラストアルバムとなってしまった「ルーコサイト」は彼らの次への過程に過ぎないアルバムだと私は思っています。

 e. s. t.の名前を出して知られざるピアニストをレヴューする事って細心の注意が必要でしょうね、売り上げの思惑がチラつくんだよな、つーか、見え見え!バイヤーさん、カッコわりーからもうやめなよ、、、

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PHRONESIS 「GREEN DELAY」

 秋も深まる今日この頃、日が短くなって寂しい反面、日差しを浴びてもそこはかとなくタソガレる空気が漂いますな。つい何か考え事をしてしまう、、、そういう心のゆとりが秋という季節にはあります。

 春は希望の季節、夏は何だろう、、、燃えてくるような躍動感と只只楽しいというハイな気分、高揚感がありますね。冬は暗くて寒くて閉じこもってしまいがちですが、それだけに「温かい」物事に触れるととても幸せな気分になれる季節です。

 前にも書きましたが、私は秋が一番好き、切なさや哀愁が空気に漂うでしょ?山が色付いてきたり、富士山が美しく輝いたり、、、人々の服装も何処かオシャレになったりね、センスのいい人のカッコを見るのは大好きさ!秋は身の回りの変化が最も美しく物憂げで、感慨深くなる季節、スローライフを感じられる素敵な時間が味わえますな。

 今日は珍しく新作もので行きましょう。久々にちょいと引っ掛かりましたよ。

 良く判りませんがHMVさんによるとベースのJASPER HOIBYが中心のピアノ・トリオ作。PHRONESIS 「GREEN DELAY」、グループ名がカッコいいね、ネットで調べると「個別具体的な場面のなかで、全体の善のために、意思決定し行動すべき最善の振る舞い方を見出す能力」なんだそうな、要は状況に応じて臨機応変に対応し、最上の結果を導き出していくってことでしょ?かなり好きな部類に入る言葉だな。Phronesis_green_delay

 演奏はどうかというとこれがまたタイトに締まったリズム隊がなかなか攻撃的で、ピアノが縦横無尽に駆け巡るタイプ、シャキッと背筋が伸びる演奏でありながらもメロディを疎かにしない、、、ベース・ラインも含めてビビットに歌う繊細な表情です。

 バンド名に合っているスタイルだと思います、リズム陣の展開に合わせて広がっていくピアノの歌いっぷりや、ピアノのレスポンスに対して更に躍動していくリズム隊のシャープな動き、ケミカルな相互反応を感じますね、三者が正にフロネシスな世界を構築していると言えるでしょうな。

 本作は2ndアルバムなんですね、1stは「ジャズ批評ピアノトリオVol.4」に載ってたんだ、、、気付かなかったなぁ、、、物凄く聴いてみたいんですが、手に入るんだろうか、、、

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JOHN COLTRANE 「SELFLESSNESS feat. MY FAVORITE THINGS」

/ M. C. エッシャーはお好きですか?だまし絵の達人ですな。横浜のそごう美術館で今エッシャー展をやってます。久しぶりにカミサンと美術観賞とシャレ込んできましたよ、昔はよく行ったもんです、何だか久々だったんでとても楽しかった、、、

 私が好きだったのは「滝」という作品、水の流れを辿っていくと錯覚しまくって変な気分になる絵ですね。あと「爬虫類」も大好き。ワニが絵から抜け出してグルッと一周するヤツ。ホント不思議な気分にさせられます。Image0050_s Image0051_s

 でも今回観ていて凄く良かったのはだまし絵を描く前のエッシャーの作品群、特にイタリア、カラブリア州のスケッチは不思議な国に迷い込んでしまったかのような気分にさせられました、独特の丸みがあって観た事のない建物と自然の不可思議な調和があって、、、ココは生きてるうちに一度は訪れてみたいと思いましたよ。Image0052_s_2

 カミサンと街に出かけるのも久しぶり、思い切って外食したり、ぶらりと街歩きして買い物を楽しんだり、楽しい一日でした。何とか頑張って、こんな休日がもっと増えるようにしていきたいなぁ、、、何てね、、、ゼニコもっと稼がにゃイカンなぁ、、、

 ヤッパリさ、原点ってわけじゃないんですけど、ジャズを聴くならこういうものに自分の感動のルーツを求めてしまいますね!

 今日はJOHN COLTRANE 「SELFLESSNESS feat. MY FAVORITE THINGS」 を聴いて恍惚としています。本作のミソはドラムがエルヴィン・ジョーンズではなくてロイ・ヘインズだってこと。重厚に煽るエルヴィンと違い、ロイはスタッカート気味で跳ねるようにスウィングさせますな、このドラミングがメッチャ気持ち良い訳ですよ!1曲目のMY FAVORRITE THINGSは三つあるリアル・タイムの正規音源の中でも最もバランスが良い、屈指の名演です!!Image0053

 無調と有調の可能性の狭間で揺れ動いていたCOLTRANEの演奏の中で、1963年というのはとても興味深いものがありますね。凄い綱渡りをしているように感じてしまうんだな、正にギリギリの緊張感があって、、、

 2曲目I WANT TO TALK ABOUT YOUのぶっ壊さない有調の中で吹きまくるCOLTRANEの饒舌さが痺れる!バランス感がとても気持ちいい!!

 3曲目SELFNESSNESSは1965年の演奏、ココではエルヴィンがドラムですが、もう一線は完璧に超えていて、他のパーカッショニスト達の原初的なアクセントが本能的な快感を弄って来ます。万華鏡のようなピアノのアドリヴといい、PHAROAHの咆哮といい、もうどうにでもして、、、というくらい怒涛のサウンドの奔流に揉みしだかれてしまいます。それがまた気持ち良いんですけどね。

 

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MILES DAVIS 「PANGAEA」

 ウザ~イお話をイッパツ。テレビでたまに街歩きの人様のファッション・チェックなんてやってるでしょ?別にそれをやるのはイイと思うんだ、なるほどなぁ、と思う事も多いし、色遣いってなかなか素人じゃわからない事ばかりだし、専門家の目線だとどう映っているのかを知るって事は有難い事ですよ。

 只、頭に来るのはそういう番組企画に招かれて、チェックしてる専門家の中に時々とんでもなく奇をテラッたTVアイドルまがいな奴がいてイラッと来る事。人の反応を伺って、だったらちょいとこんな事言ってやろう、みたいな気の利いた事や意外な事を言って、周りが驚いてるのを観て悦に入ってるヤツ、ミエミエなんだよ。しかも本人はメッチャカッコ悪いし、センスもケバいだけでダッサダサなんだもん、うんざりだね。

 例えば、本業はファッションでもテレビに出てくる時は結構突っ込まれキャラなゲイの人でも、いざ本業の話になると凄くシャープで要点をビシビシ突いてる姿を見る、しかも目がギラッとしてるんだな、職人の目、プロの目だな、カッコいい~!って思いますよ。

 でも私が嫌いなその人の目にはギラッとしたものがない、説法鋭い割にニヤけた温い態度なんだな、遊びなんですよ、テレビで言いたい放題言う事が。果たしてどうなんだろうかと思う、こんな奴に金を払ってテレビでファッション・チェックさせる事がね、最近はソイツの名前が出るとチャンネルを変えるな。

 ギスギスしてるのさ、最近気持ちが、、、何だかスゲー貧乏だし、、、ついこういう気分の悪い話をしてしまう、読んでいて気分悪いよね、申し訳ないです、、、

 心の浄化が大切だな、そんな時気分を変えてくれる、棚にゴマンとある我がCD達に感謝しないとね。今日はそうだなぁ、、、すんごい王道を聴いちゃおうかなぁ、、、MILES DAVIS 「PANGAEA」、この作品を聴く時は大抵1曲目のZIMBABWEでお腹いっぱいになっちゃうんですが、今日もそんな感じです。すげーハイテンションで燃え尽きてしまうんですもん、、、Miles_davis_pangaea

 本作を発表後MILESは長き沈黙に入ってしまいますが、判る気がします、だってやり尽くしてるもの、しかも後進の若き連中から何のインスパイヤも受けなければ、牽引し続けるのはしんどいでしょ?結局引っ張り出されたとは言え、若き才能に出会うまでに6年も掛ったって事です。

 昔、MILESのサウンドは目まぐるしく変わるのでなかなか理解できないと言った人が知り合いでいたんですが、確かに全体、グループとしてのサウンドは時代や、先を行く新しい問題定義としては変化していますが、MILESの演奏自体はどうかというと、それほど大きくは変わっていないというのが私の印象でして、、、

 優れた演奏者であると同時に、強烈に優れたサウンド・プロデューサーなんですよね、ロック界で言うとリッチー・ブラックモアがそんな感じ。だから表現したいサウンド・イメージに合わせてグループの中身(メンバー)を、イメージに近くなるようにドンドン変えていく事に全く躊躇しない、そこが凄い!

 っで本作なんですが、ぶっ飛んでるんですよね、弾け飛ぶリズム隊をバックに線の細~いMILESのトランペット、コレが逆にガツンと来るんだな!神憑ってるデカイ存在感!!転調してアルトを吹きまくるSONNY FORTUNE、ノイジーで情を叩き付けるREGGIE LUCAS(あれ?!どっち??PETE COSEYなのかな、、、)のギターが呪術的、演奏に身を委ねて、只々揺れている自分がいます。正にスピリチュアル!

 瞑想へと導く演奏、1曲40分は決して長くないです、×2は厳しいですけど、、、

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DIEGO BARBER 「CALIMA」

 いや~、久々に見応えのある映画を観てきましたよ。最近ハズレばっかしでうんざりしてたところ、コイツは観る価値大ありです!

 「3:10 TO YUMA(3時10分、決断のとき)」、大好きな西部劇、しかもラッセル・クロウとクリスチャン・ベールの共演というだけでも観る気満々だったんですが、西部劇はあまり人気がないせいか、東京まで行かないとヤッテナイ。やれやれ、、、都会まで行かにゃイカンのか、とウンザリしてたら先週から横浜でも観れるって言うじゃな~い、、、ウキウキしながら朝っぱらからハマまで観に行って来たさ~!310_s

 期待通り、、、というかそれ以上の作品でしたよ!メッチャ嬉しい!!人間の心情みたいなものが浮き彫りでね、登場人物それぞれの心の機微が生々しくて、誰に対しても感情移入できる、その立場に自分がなったら辛いよなぁ、苦しいよなぁ、悔しいよなぁ、、、クリスチャン・ベール演じるダンさんの心情、息子の跳ねっ返りたくなる気持ち、奥さんの心配、、、そうだよなぁ、、、でもそのハードルを越えた時、こういう葛藤が家族の絆ってヤツをより一層強くするよなぁ、、、

 ラッセル・クロウ演じるベン・ウェイドは物凄く人間味があって、でも冷酷で、人を観る目が何処か超然としている天才的かつ芸術的なキャラクター、凄く魅力的です。何かを観て美しいと思う心を持っている冷徹な大悪党、そんな感じ。

 クライマックスを終えた後の何とも言えない脱力感、それはそれぞれの登場人物の立場に立つと様々な心情が湧いてくる、、、達成感だったり、泣きたくても泣けない孤独感だったり、自分に対するどうしようもない憤慨だったり、、、

 辛くてもグッと堪える人間の姿ってヤツを感じさせる、久々のハードボイルドな逸品でしたよ。

 今日も草臥れました。疲れを癒す、ゆったりしたものでも聴こうかな、、、

 LARRY GRENADIER、JEFF BALLARDなんていうブラッド・メルドー・トリオのシャープなリズム隊が全面サポートしたギタリスト、DIEGO BARBER「CALIMA」なんてどうでしょう?非常に透明感があってクリスタル・クリアな音世界、そう、ジャズというより音世界って感じがピンと来る作品だな、、、Diego_barber_calima

 パット・メセニーみたいなピーンと張り詰めたものがありますな、でももっと私のような凡人寄りというか、判り易いというか、単純に美しい生ギターの音色を楽しむにはこのくらいが良い。

 今、聴いていて思う事、曲が進むに連れて気持ちにゆとりが出来てくる感じかな、ジャケットの自然の神秘的な雰囲気がこれまたイメージを膨らましてくれる、こういう空に実際出会ったら、マザー・アースに対して何とも言えない畏敬の念が湧いてきませんか?その時にもしこの作品が頭の中に浮かんだなら、ちょいと気持ち良いな、、、何だか色々な状況や環境、自分の身の回りにある全ての事と自分には繋がりがあるんだ、何ていう気分にさせてくれる。

 テナーを吹くのはMARK TURNER、野暮ったいところなく、雰囲気に合わせて切れ込んでくる情感のない演奏、何て言うと語弊大ありなんですが、要するにカメレオンのように本作に溶け込んでいると言いたい。リーダーが目指している作品の空気感に存在感を残しながらも溶け込んでいく、大好きです、センスのある演奏ですね

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宮本直介セクステット 「STEP !」

 御無沙汰しております、またまた久しぶりの更新。どうも最近ねぇ、、、CDは何も買ってないし、金も無いし、話すネタも無くて、コンピューターを立ち上げる気にもならず、、、無い無い尽くしの毎日を送っております。

 ジャズのCDで全くワクワクしてくるものに出会えないので最近はJ-POPや昔の歌謡曲に投資しています。絢香さんのベストAyaka’s History 2006 2009、いや~、良いわコレ。ミディアム~スローは全部泣けるな。「三日月」、「手をつなごう」、「おかえり」、「みんな空の下」、、、歌がウマいわ、心に響いてくるわで堪んないね、特に「みんな空の下」のピアノ・ヴァージョン、恥ずかしながら号泣しちゃいましたよ、何て素晴らしいんだろう、、、活動を一時休止されるそうで何とも残念です、出来るだけ早く復帰してまた泣かして下さいな。

 もう一つはジュリー、沢田研二さんですな、ガキの頃大好きだったなぁ、、、カッコいいんだもん、歌から容姿から、、、なんだこれはベストなのか、、、「ROYAL STRAIGHT FLUSH」、小学生の頃に盛り上がってた曲がてんこ盛りです。残念なのはコレって所謂オリジナル、気合を入れて録った最初のレコーディングですわな、私は「ドリフ」とか、「ザ・ベスト・テン」とかを観てた世代なのでそういう番組に登場する頃にはかなり歌い尽くしてる、正にサイコーの状態を聴いている訳で、そういう意味ではちょっと堅いというか、咀嚼しきれていない感じがあってね、レコードではちょっと物足りなかったです。でもエエわぁ、、、「勝手にしやがれ」は改めて名曲だと思いました。

 その他、まだ欲しいのがあります、安全地帯に寺尾アキラ、J-POPならSUPERFLYかな、、、おっとと、若干毛色が違うかもしれんけど、SUPERFLYを聴いたら、当然温故知新の意味も込めて最高のジャパニーズ・ロック・バンド、FLOWER TRAVELLIN' BANDも聴かにゃイケんよ!! 

 なんて書いてたらムズムズしてきた!ぶっ飛びの日本人の演奏、サッと手にとってターン・テーブルに乗せたのは宮本直介セクステット/STEP!!熱いぜ~!!1973年作品。Step_2

 1曲目STEP RIGHT UP TO THE BOTTOMの流動していくような躍動感!ゴワゴワと煽り捲るベース・ラインに乗って古谷充のアルト、信貴勲次のトランペットが強烈に爆発!スゲ~さ!!グイグイ引っ張られる演奏、コレだな!!生々しく聴き手を蹂躙するようなストーミーなプレイに“LIGHT MY FIRE”さ!

 2曲目ONE FOR TRANEは本作でテナー、ソプラノを吹いている後藤剛のオリジナル、実は摑み所が難しい演奏になってますが、ソプラノで弾けるスピリチュアルが聴きもの、良いじゃないですか、カッコいいんだし、、、コルトレーンの魂は後藤さんにも受け継がれてますぜ、素晴らしい事です!

 3曲目A NEW SHADE OF BLUE、ハロルド・ランドが好きなんだな、イイよね、燻銀で。無骨な感じが型にはまらないテナーマンで、ちょっと同時代の人とは違う個性がありますよね、一言でB級なんていってしまっては詰らないな、、、要約して全てを語った気になるのはあまり好きじゃないし、意味も無いと思います、なんちゃって、、、

 こういう作品を聴くとジョン・コルトレーンの残したものが如何に大きいか、つくづく感じちゃいますね。

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