GEORGES ARVANITAS 「SOUL JAZZ」
こういう話は確かした事がないと思うので私のジャズ・ルーツについて書こうかな。うん、してないはずだ。
ジャズとの出会いは約20年前の大学時代ですな、それまではゴリゴリのヘヴィ・メタル小僧だった訳でそれについては何度か触れましたね。何でジャズを聴き出したかというと大学の近くに気になるBARがあったんです。何時も前を素通りするだけで「ココ何だろうなぁ、、、」と気になってはいたんです。そしたらある日そこでバイトを始めた友達がおりましてね、俄然入りやすくなったと言いますか、「ラッッキー!!!行ってみるべ!!!」って事になった訳です。
入ってみるとスモーキーで雰囲気たっぷりな照明、正にジャズ・バーだったんです。小僧の私はちょいと背伸びできるような、、、そんな大人な感じに触れたいお年頃、渋い空気にやられちゃうわけですな。ウマい酒と料理を楽しみながらだ、ちょいとバックで流れているジャズが余計居心地を良くしてくれる。「ハハ~ン、コリャ、堪らんな、、、」って事で気さくなマスターに「ジャズの基本を教えてくれ!」と申しましてね、またマスターがホントに良い人でアレもコレもって感じで仕事そっちのけで20枚くらい教えてくれてね、全部メモりましたよ。
それからというもの、かなりそこには入り浸りましてね、ホントにお世話になりました。ソソウも数々、、、でもいつも温かく迎えてくれてね、いつしか気が着くと「BGMは適当に頼むよ。」と言われていました。
そっから先はね、ジャズの師匠と会社で出会えたり、自分で掘り下げてみたり、、、でも私のジャズのスタートはその気さくなジャズ・バーから始ったわけです。良い思い出です、、、おかげで人生が豊かになったと思いますよ。
久しぶりに頼んでいたCDが沢山届きました。最近全然買ってなかったんでちょっと嬉しい、、、っていうのはちょいと前の話、、、
その中の一枚、CD化を待っていた幻の名盤が特に嬉しいですな。GEORGES ARVANITAS 「SOUL JAZZ」、1960年の傑作ですな。コレはよく出せたなぁ、、、フランスのコロンビア原盤でしょ?あれ?EMIになってる、、、良く判りませんがいずれにしても超幻なわけです。
師匠に言わせると(先日電話がかかってきてちょっと話しました。)、「アッそう、、、出たんだ、、、まぁ、まぁまぁだな、、、」だって。やれやれ師匠!ソレは感動が足りないっしょ、、、現役時代なら初回50で、少なくとも追っかけ100はやるでしょ???そういう名盤ですよ!
ライナーに個人的には頷ける事が書いてある、、、「思い返せば澤野工房の記念すべき第一弾は、、、」のくだり、そうだよな、ホントに思い返しちゃいますよ、GEORGES ARVANITAS ってちょっと特別な存在として見てしまいますよ、澤野さんのおかげでヨーロッパものの見方がガラッと変わった、そのきっかけになったピアニストですからね。一般の日本のジャズ・ファンの目線が広がったきっかけだと思う。
- THIS HERE (B. TIMMONS)
- BEMSHA SWING (T. MONK)
- OBLIVION (B. POWELL)
- SONNY7 MOON FOR TWO (S. ROLLINS)
- MISTER X (M. ROACH)
- POCO LOCO (B. POWELL)
- BOHEMIA AFTER DARK (O. PETIFOORD)
- MONK'S MOOD (T. MONK)
- BOUNCIN' WITH BUD (B. POWELL)
こういう書き方は本当に久しぶりですね、曲名まで紹介する書き方。今日はチョビットだけゆとりあり。
ハード・バップの王道ですな!正にジャズの醍醐味!!そういう音が演奏に滲み込んでます。私個人としてはFRANCOIS JEANNEAUのテナーをもっとちゃんと聴いてみたい!という欲望が本作で達せられた事と、BERNARD VITETの、フリーに行く前のオーソドックスなトランペットがとても気持ち良かったのが嬉しかった、二管ハード・バップのサイコーの逸品ですね!
ジャケもセンスバッチリだし、コレは超お勧めですよ!
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