FREE AVANTGARDE SPIRITUAL

ROLF & JOACHIM KUHN QUARTET 「EAST BERLIN 1966」

 最近気になっているモノがあります。先日アメリカで発売されたiPad、どうもまだよく解っていないんですが、昔からこういうものがあればいいなぁ、、、と思っていたモノにかなり近い気がしています。

 とりあえず、やりたいと思うことは全て出来て、コンパクトで使い慣れればとてもシンプル、音も聴けて、画も見れて持ち運びも当然便利。前から何かないかなぁと思ってました。携帯電話はとても嫌い、カメラなんかいらないし、、、でも文章が書けて、画面が大きくて、、、そんなもの。

 前から使っていたもう一台のパソコンはそんなものを求めて買ったんですが、最近ヘタレだし遅いし、イラッと来てました。ノートより電話の方が便利になっちゃってからは尚更。そこでこのiPadの登場、何かピンと来るものがあるんですよね、私にとっては。もう少しよく調べようとは思っていますが、多分買っちゃうな。高性能な教科書であり、参考書であり、ノートであり、愛読書であり、ウォークマンであり、スクリーンなわけでしょ。多分かなり理想的、、、自分の生活様式に合う様な気がしています。

 ROLF & JOACHIM KUHN QUARTET 「EAST BERLIN 1966」、金字塔の一枚です。東西冷戦の真っ只中、これほどまでに辛辣で青白い炎が燃えている作品にはなかなか出合えませんね。フリー・ジャズを消化しながら♪の難解さよりも心に響くのは演奏、表現する事に対する熱い魂。しかも冷戦最前線のベルリンでこの録音が残された事に驚くばかりです。Rolf_joachim_kuhn_quartet_east_berl

 実は現役時代はあまり興味を持てなかったのよ、沢山の情報を処理するのに一杯イッパイで結局当時は本作を見逃してしまった。こういう見逃してしまった作品て結構あるのよね。今改めて聴いてみるとゾッとするほど自分の知識の無さに呆れてしまいます。仕事と趣味を切り離したからこそ気が付く事なのかもね。

 万華鏡のように様々な表情のJOAHIMのピアノ、ROLFの鋭いコール、強力です。ROLFのクラリネット1本で勝負してるのも新鮮です。西欧なら絶対サックスを絡めてくるところでしょ?全体のサウンドがクラリネットのおかげで凄く新鮮なんです。

 演奏というよりは会話ですね、コールとレスポンスが鋭く生々しい、それでいて音を垂れ流している様子は微塵も無く、演奏に迷いもない、シャープに切れる演奏です。深層心理を深く抉り取る感じかな、、、甘くないし、慣れない人にはフリスビーかもしれませんね。でもコレなんです、予定調和的な音楽なんぞ糞喰らえ!コレを聴いてみ!!って気分、今日は非常に攻撃的な自分がいる、そんな今の自分にはサイコーの作品です。

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JOHN COLTRANE 「SELFLESSNESS feat. MY FAVORITE THINGS」

/ M. C. エッシャーはお好きですか?だまし絵の達人ですな。横浜のそごう美術館で今エッシャー展をやってます。久しぶりにカミサンと美術観賞とシャレ込んできましたよ、昔はよく行ったもんです、何だか久々だったんでとても楽しかった、、、

 私が好きだったのは「滝」という作品、水の流れを辿っていくと錯覚しまくって変な気分になる絵ですね。あと「爬虫類」も大好き。ワニが絵から抜け出してグルッと一周するヤツ。ホント不思議な気分にさせられます。Image0050_s Image0051_s

 でも今回観ていて凄く良かったのはだまし絵を描く前のエッシャーの作品群、特にイタリア、カラブリア州のスケッチは不思議な国に迷い込んでしまったかのような気分にさせられました、独特の丸みがあって観た事のない建物と自然の不可思議な調和があって、、、ココは生きてるうちに一度は訪れてみたいと思いましたよ。Image0052_s_2

 カミサンと街に出かけるのも久しぶり、思い切って外食したり、ぶらりと街歩きして買い物を楽しんだり、楽しい一日でした。何とか頑張って、こんな休日がもっと増えるようにしていきたいなぁ、、、何てね、、、ゼニコもっと稼がにゃイカンなぁ、、、

 ヤッパリさ、原点ってわけじゃないんですけど、ジャズを聴くならこういうものに自分の感動のルーツを求めてしまいますね!

 今日はJOHN COLTRANE 「SELFLESSNESS feat. MY FAVORITE THINGS」 を聴いて恍惚としています。本作のミソはドラムがエルヴィン・ジョーンズではなくてロイ・ヘインズだってこと。重厚に煽るエルヴィンと違い、ロイはスタッカート気味で跳ねるようにスウィングさせますな、このドラミングがメッチャ気持ち良い訳ですよ!1曲目のMY FAVORRITE THINGSは三つあるリアル・タイムの正規音源の中でも最もバランスが良い、屈指の名演です!!Image0053

 無調と有調の可能性の狭間で揺れ動いていたCOLTRANEの演奏の中で、1963年というのはとても興味深いものがありますね。凄い綱渡りをしているように感じてしまうんだな、正にギリギリの緊張感があって、、、

 2曲目I WANT TO TALK ABOUT YOUのぶっ壊さない有調の中で吹きまくるCOLTRANEの饒舌さが痺れる!バランス感がとても気持ちいい!!

 3曲目SELFNESSNESSは1965年の演奏、ココではエルヴィンがドラムですが、もう一線は完璧に超えていて、他のパーカッショニスト達の原初的なアクセントが本能的な快感を弄って来ます。万華鏡のようなピアノのアドリヴといい、PHAROAHの咆哮といい、もうどうにでもして、、、というくらい怒涛のサウンドの奔流に揉みしだかれてしまいます。それがまた気持ち良いんですけどね。

 

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MILES DAVIS 「PANGAEA」

 ウザ~イお話をイッパツ。テレビでたまに街歩きの人様のファッション・チェックなんてやってるでしょ?別にそれをやるのはイイと思うんだ、なるほどなぁ、と思う事も多いし、色遣いってなかなか素人じゃわからない事ばかりだし、専門家の目線だとどう映っているのかを知るって事は有難い事ですよ。

 只、頭に来るのはそういう番組企画に招かれて、チェックしてる専門家の中に時々とんでもなく奇をテラッたTVアイドルまがいな奴がいてイラッと来る事。人の反応を伺って、だったらちょいとこんな事言ってやろう、みたいな気の利いた事や意外な事を言って、周りが驚いてるのを観て悦に入ってるヤツ、ミエミエなんだよ。しかも本人はメッチャカッコ悪いし、センスもケバいだけでダッサダサなんだもん、うんざりだね。

 例えば、本業はファッションでもテレビに出てくる時は結構突っ込まれキャラなゲイの人でも、いざ本業の話になると凄くシャープで要点をビシビシ突いてる姿を見る、しかも目がギラッとしてるんだな、職人の目、プロの目だな、カッコいい~!って思いますよ。

 でも私が嫌いなその人の目にはギラッとしたものがない、説法鋭い割にニヤけた温い態度なんだな、遊びなんですよ、テレビで言いたい放題言う事が。果たしてどうなんだろうかと思う、こんな奴に金を払ってテレビでファッション・チェックさせる事がね、最近はソイツの名前が出るとチャンネルを変えるな。

 ギスギスしてるのさ、最近気持ちが、、、何だかスゲー貧乏だし、、、ついこういう気分の悪い話をしてしまう、読んでいて気分悪いよね、申し訳ないです、、、

 心の浄化が大切だな、そんな時気分を変えてくれる、棚にゴマンとある我がCD達に感謝しないとね。今日はそうだなぁ、、、すんごい王道を聴いちゃおうかなぁ、、、MILES DAVIS 「PANGAEA」、この作品を聴く時は大抵1曲目のZIMBABWEでお腹いっぱいになっちゃうんですが、今日もそんな感じです。すげーハイテンションで燃え尽きてしまうんですもん、、、Miles_davis_pangaea

 本作を発表後MILESは長き沈黙に入ってしまいますが、判る気がします、だってやり尽くしてるもの、しかも後進の若き連中から何のインスパイヤも受けなければ、牽引し続けるのはしんどいでしょ?結局引っ張り出されたとは言え、若き才能に出会うまでに6年も掛ったって事です。

 昔、MILESのサウンドは目まぐるしく変わるのでなかなか理解できないと言った人が知り合いでいたんですが、確かに全体、グループとしてのサウンドは時代や、先を行く新しい問題定義としては変化していますが、MILESの演奏自体はどうかというと、それほど大きくは変わっていないというのが私の印象でして、、、

 優れた演奏者であると同時に、強烈に優れたサウンド・プロデューサーなんですよね、ロック界で言うとリッチー・ブラックモアがそんな感じ。だから表現したいサウンド・イメージに合わせてグループの中身(メンバー)を、イメージに近くなるようにドンドン変えていく事に全く躊躇しない、そこが凄い!

 っで本作なんですが、ぶっ飛んでるんですよね、弾け飛ぶリズム隊をバックに線の細~いMILESのトランペット、コレが逆にガツンと来るんだな!神憑ってるデカイ存在感!!転調してアルトを吹きまくるSONNY FORTUNE、ノイジーで情を叩き付けるREGGIE LUCAS(あれ?!どっち??PETE COSEYなのかな、、、)のギターが呪術的、演奏に身を委ねて、只々揺れている自分がいます。正にスピリチュアル!

 瞑想へと導く演奏、1曲40分は決して長くないです、×2は厳しいですけど、、、

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HANNIBAL MARVIN PETERSON 「TRIBUTE」

 日に日に空気が変わってきましたなぁ、大好きな秋がやって来ました。そろそろ金木犀の良い香りが其処ら中で香るんでしょうねぇ、、、

 昨日映画を観てきました。デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタの丁々発止を期待して観に行った「THE TAKING OF PELHAM 123(サブウェイ・123・激突)」、感想はまぁまぁ、かな。トニー・スコット監督の作品てさ、いつもこんな感じで何となく円く納まってしまって、後に何も残らないんだよな、、、ドキドキさせられたのに観終わった途端に後の祭りっていうか、何の感慨も無ければ考えさせられることも無い、忘れちゃうんですよ、どんな話だったか、、、映像が斬新って言うけどハッキリ言っていつも同じ、ただ目まぐるしいだけで毎回同じなら斬新とは言えんでしょ?何て言いつつ、「デジャヴ」、「マイ・ボディ・ガード」は感情があって好きなんですけどね。

 「ドミノ」を観てるみたいだったなぁ、キーラ・ナイトレイのヤツ。派手なんだけどだから何?って感じを受けたのと同じように今回も、ワシントンとトラヴォルタの会話はちょっと面白かったけど、っで何?って感じ。全体の粗筋はワクワクするんですよ、スリリングで。でも観てみると何かピンボケなんだよなぁ、、、DVD?買わないだろうなぁ、どんなもんか一度観れば十分かな、、、Image0049

 BAYSTATEってレーベルは評価がまずまずあるようですけど、自分にとっては何となく煮え切らないレーベルでして何度か再発になってますが、全然手が出なかったんですよね。でも今回はホントに久しぶりに出るという事で買ってしまいました、HANNIBAL MARVIN PETERSON 「TRIBUTE」

 いやぁ、、、良かった!!マグマのように蠢くサポートをバックにブリリアントに吹き倒してますぜ!!特にレコードの所謂A面、EVEN STEVEN、DAHOMEY DANCEはPETERSON ならではのスピリチュアルな演奏で気持ち良いったらありゃしません!Hannibal_marvin_peterson_tribute

 前にも書いたかもしれませんが、彼のトランペットは難解じゃないんだな、しかも美しい!人の心の小宇宙が爆発していく様を表現したいと思ったら贅肉など付けずに誰が吹いてもこうなって行くんじゃないか、と思わせるほどストレートに表現しているように感じます。理論がどうじゃなくて、そんな事を考える前に音は出てしまいました、的な剛速球!このガッツリ抜けた感じが堪らなく気持ち良いですよね!、、、

 後半B面はスタンダードなんですが、コイツらでのトランペット演奏が頗る分厚い!高らかに歌い、そして粘っこい、、、

 アヴァンギャルドな演奏をする人ほどプリミティヴな初期のジャズの香りが漂うのは何故なんでしょうね?

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 THE AWAKENING 「HEAR, SENCE, AND FELL」

 涼しいですねぇ、、、ココ二、三日で空気がガラッと変わりましたな、、、今年は結局、猛暑、酷暑の言葉は聞かれず、過ごし易い秋への移行が期待できます。これが普通だったんじゃない日本の夏って、、、多少作物の出来が遅くなっているので、野菜等の価格が上がっているのが厳しいところですが、、、

 先週のお休みはかなり活動的で充実していましたが、今週はまたグダグダ、、、アザラシのように寝込んでしまう始末でヤンなりましたよ。何だろうねぇ、、、年を感じるなぁ、、、気持ちは前向きでアレもやりたい、コレもやりたい、、、なんですが、ちっとも体が付いて来なくて結局アザラシ状態、こういうのって凄くストレスが溜まりますわ。

 などと言いつつ、月曜日はカミサンと鎌倉までプラッと散歩。長谷寺まで歩いたり、普段は乗らないバスに乗ったり、気分転換が出来ました。ウィンドウ・ショッピングは楽しいですな。職人が作るカバンのお店とかがあって、ちょっといいのよ、長谷寺に続く御成り通り。だんだん変わってきたように感じます、ジワジワ個性的なお店が並んできて何となく楽しいんだな。最近までは閑散とした不景気な雰囲気が漂っていてね、小町や大通りに比べるとシラッとしてました。でも昔から反対側のコッチの方が好きでね、こちらの方が鎌倉の落ち着いた感じが味わえます。等身大の鎌倉って感じ、、、いや良いんですよ!メイン通りを楽しんで鎌倉を満喫していただければね!!、、、(などと取り繕って、反対側の魅力を何となくかわしてみるつい閉鎖的になる私、、、)

 BLACK JAZZがユニオンさんのおかげで再発になってますな!ちょっと嬉しいです。前はP-VINEさんが出してくれてましたけど、当時は全く無知だったせいで触手が全然動きませんでした。

 BLACK JAZZとは何ぞや?という問いに答える為にちょいと、小川充さん監修の「JAZZ NEXT STANDARD SPIRITUAL JAZZ」から引用致しましょう。

 アフロ・アメリカンの誇りに根差したドス黒く骨太な作品を残す、西海岸の黒人専門レーベル

 ちゅー事なんです。詳しくはこの本を買って、BLACK JAZZの概要をお書きになっている塚本謙さんの解説を楽しんでくださいな。

 正直言ってつい最近まで私の狭いジャズ感ではこの世界は未聴の物が多すぎて話にならなかったんですが、ココ一年ほどで何となく増えております。「スピリチュアル」には大いに興味があったし、メディテーションの味には癖になる魅力を感じていたんですが、そこに「クラブ」という形容詞が付くとスンゴク引いちゃう自分もいたりして、、、

 っで、何を買ったかというと、THE AWAKENING 「HEAR, SENCE, AND FELL」、ハッキリ言って軽く聴けちゃいます、不思議なんですよね、、、繊細でスピリチュアルなんですけど、馴染んでくる感じです。例えばコルトレーンみたいな呪術的で心の奥底から絞り出してくるようなヒリヒリした演奏ではなく、ちょびっとアンビエント、ちょびっと実はバピッシュ、何だかこう、実はかなり微妙な綱の上を渡っているようなバランス感覚を感じまして、コイツら凄くセンス良いんじゃないか!っという印象ですよ!The_awakening_hear_sence_and_fell

  1. AWAKENING-PROLOGUE SPRING THING
  2. WHEN WILL IT EVER END
  3. CONVULSIONS
  4. KERA'S DANCE
  5. JUPITER
  6. BRAND NEW FEELING
  7. AWAKENING-EPILOGUE

 なんだろうねぇ、、、エレピは万華鏡の移り変わりのように美しいし、フルートもクールに飛翔する、、、70年代のフリーソウルの感覚ですわ、う~ん、モドカシイ!言葉で表そうとしてもカッコが着かない、ごめん、、、この作品大好きだ!っと言うしかないです

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SAHIB SIHAB + GILSON UNIT 「LA MARCHE DANS LE DESERT」

 今日ってどうなんですか?暑い事は暑いけど比較的過ごし易くありません?例年ならこの時期は朝っぱらから風もムワ~っとしててグダグダになるんですが、今日は違ったな、風が爽やかでした。

 今年は猛暑、とか酷暑っていう言葉が聞かれませんね、こういう年は久しぶりです。ここ3,4年は気が狂ってましたね、まるで南国の亜熱帯気候状態、うんざりしてましたが、今年は本来の熱さなんじゃないかな、日本らしいというか何というか、、、鎌倉近辺では少なくともそんな風に感じられるお天道様ですよ、若干愚図つく事も多かったですがね。

 こういうものを日本盤の帯をつけてリリースすることになる時代なんですね、恐れ入っちゃうし、売り手も、買い手もさぞかし楽しいだろうなぁ、、、なんて思っちゃうのは私だけ?そんな事ないよね、などと思いつつあまりに店頭に置いてない様子を見ると、フ~、、、やれやれ、、、でございます。

 SAHIB SHIHAB + GILSON UNIT 「LA MARCHE DANS LE DESERT」、これは一度現役時代に発注した事がありますが入らなかったな。だから私も本作を聴くのは今回が初めて。スゲ~カッコいいさ!やっぱりな!!でもジャズ=50~60年代に凝り固まってる単純なバイヤーやリスナーには先ずどうしようもないだろうね。研ぎ澄まされた感性を得たい輩には必聴の一枚だと思いますぜ!Sahib_sihab_gilson_unit_la_marche_d

  1. LA MARCHE DANS LE DESERT
  2. LES TOUCHES NOIRES
  3. MIRAGE Ⅰ
  4. MIRAGE Ⅱ

 本作は小唄1、2曲目のSAHIBのバリを楽しめば良し!2曲目のシャープでポリリズミックな演奏に期待は膨らみますな!

 そして3、4曲目の約40分間がグイグイと瞑想の世界へと誘います!不可思議なホイッスルの響き、躍動するリズム隊、内に籠ったようなフルートやソプラノ、囀るようなオルガン、何か聴き手の感性を試しているような内相的なメロディ。正にメディテーション、その音楽を単純に楽しんでいる自分と何処か飛んで行こうとする自分、人格が分離したかのような感覚だな、それでいて心に安らかな風が吹いているような醒めた感じ。堪らんね!私にとってはこれぞヒーリングですな。

 

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CLIFFORD JORDAN 「GLASS BEAD GAMES」

 一昨日は何気に忙しかった。仕事じゃないですよ、お休みです。

 先ずは渋谷までIKAさんの所まで行って、ベルボトムのリペアをお願いしたついでに、また一本ベルボトムを購入し、横浜に戻って前にお世話になったうどん屋さんで腹ごしらえして、それから歩いてハマスタ近くに、前の仕事でお世話になったクラシックの大家が一年前からお店を出してるのを思い出し、探し回ってビールの差し入れと、、、何だかんだで19時くらいまで掛かってしまった。本当は色々やりたい事もあったんですが。

 このクラシックの大家、正に生き字引みたいな人でちょっと質問すればポンポン即答が帰ってくる脅威のクラシック・ホリック、前の会社でもこの人のために店を一つ作ってしまうくらいの実力者だったんですが、残念ながら前の会社は経営状態に問題ありで結局、所謂有識者を皆追い出してしまったわけですな。例え、売ってくれても、もう有識者に投資は出来ませ~ん、って事になったわけ。私もJFYK beckさんも、このクラシックの大家も全く同じタイミングでお払い箱になったわけですな。

 っで大家のお店、とっても寛いだ雰囲気があって、しかもお店に大家のクラシックに対する世界観みたいなものが漂っていて、とても良い、カラーがあるんだな、個性というかね。クラシックの事はよう判らんけど、どうやらかなりコアな品揃えみたい、でも良い物を厳選してるはずなのでビギナーにもきっと判って貰えるんじゃないかな、、、

 敷居は確かに高い、そう感じるのは仕方ないけど、実は敷居を高くしてるのはお店ではなくて、構えてしまう自分です。ジャズでも、高尚な感じ、、、何ていう人がいるけどそうじゃありませんよ。音楽の楽しみ方は人ソレゾレ、聴いてみたい!そう思う気持ちに素直になってくれれば、ちょいとカジッてる私からすると、ウェルカム!!なワケです。

 っということで大家のお店、「プレミアムジーク」っていいます。クラシックを味わいたいと思うなら、ヘタな大手のレコ屋さんに行くより、大家に相談した方がいいと思いますよ、、、

 しかしまぁ、凄いなぁ、、、私もこんな雰囲気でジャズのお店をやりたい!と正直思いました、辞めた時、、、でも出来なかったなぁ、自信ないですよ、、、大家は何の迷いもなく立ち上げた、色んな苦労はあったんでしょうけどね。夢を実現した大家を私は尊敬しますよ、これから応援もしていきます、いいお店だもん、、、紋切り型の、店員の顔も見えないレコ屋が多い中、こういうお店こそ存在する意味があると私は思います。

 一音を聴いてどうしようもなく好きになる作品ってありませんか?結構私はありますね、最初の頃ブログで書いていたものは皆そう、、、そしてココにもう一枚加わりました、Clifford Jordan/Glass Bead Games (Ltd)(Pps)(Rmt)、テクじゃない、滲み出てくる演奏の雰囲気、チャラい気持ちで演ってない感じ、自分の身を削ってしまうほどの生々しい語り口調、聴き手の胸を締め付けるような遣る瀬無さ、何だろうね、、、心に響きっぱなしで凄いとしか言えませんな、、、

 「イン・ザ・ワールド」を聴き直して、改めて欲しいと思いました。早速買いにIKAさんの所の序でに渋谷に行けばあるんだな、コレが、、、Clifford_jordan_glass_bead_games

  1. POWERFUL PAUL ROBESON (JORDAN)
  2. GLASS BEAD GAMES (JORDAN)
  3. PRAYER TO THE PEOPLE (JORDAN)
  4. CAL MASSEY (STANLEY COWELL)
  5. JOHN COLTRANE (BILL-CLIFFTON LEE)
  6. EDIIE HARRIS (BILL LEE)
  7. BISKIT (BILL LEE)
  8. SHOULDERS (CEDAR WALTON)
  9. BRIDGEWORK (WALTON)
  10. MAIMOUN (COWELL)
  11. ALIAS BUSTER HENRY (BILLY HIGGINS)
  12. ONE FOR AMOS (SAM JONES)

 1曲目はアレかい?!公民権運動家にしてバスバリトンの黒人名歌手をトリビュートしたのかい?、、、やるねぇ、、、聴いた事あります?ポール・ロブソン、すんばらしい声の持ち主ですよ!パワフルの形容詞が正に似合う凄い歌い手、この曲で先ずはブラック・アイデンティティを本作に感じますね。コルトレーンばりの孤高を感じさせるJORDANの吹きっぷり、後に続くCOWELLのピアノが心のヒダまで掬い取るような麗しさでゾクゾクします。

 2曲目、ワンホーンが縦横無尽に駆け巡るのはタイトなリズム陣のサポートのお蔭だな、ココではCEDAR WALTON、SAM JONES、BILLY HIGGINSがシャープな切れ味。

 一つの山場はやはり5曲目です。ポリリズミックなHIGGINSのドラミング、哀愁と力強さを感じさせるJORDANのテナーがテーマからジワジワと胸に迫ってきます。コルトレーンと完全に同化してしまったかのような雰囲気、ヴォーカル・リフレインの呪術的な「ジョン・コルトレーン」のコール、蠢くベース・ラインはBILL LEE、一聴、ふ~ん、、、って感じかもしれませんが、コレが後々ボディ・ブロウのように脳天に効いて来る、まるで麻薬だね。

 もう1曲、10曲目は私の好きな曲、マリオン・ブラウンの演奏、前に紹介しましたが、本作では何処か日が暮れていくイメージ、マリオンの演奏は夜が明けるイメージでした。何れにしてもベース・ラインが印象的で心に残ります。

 1973年作品、ボンバさんから出てた紙ジャケで買いました。他にも色々買ってしまったのよ、、、こういうのがお店で買えるって何だかとても嬉しいなぁ、、、

 

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CLIFFORD JORDAN 「IN THE WORLD」

 ウ~ム、、、凄いアルバムだ!久々に聴いてまたも痺れてしまった!Clifford Jordan/In The World (Pps)!!Clifford_jordan_in_the_world

 コレはレコ屋時代、2006年に紙ジャケで復刻されたものなんですが、注文書に乗っていたのを全く見落としてまして(って言うか、この作品がどんなに凄いものなのか全く知らなかったんですが、、、)。何故気が付いたんだっけな、メーカーさんが電話をくれたんだったかな、、、

 いや違うな、お客さんが教えてくれたのかも、ウン、そうだった気がする、確か一度、発売が延期になったんじゃなかったかな、それで「入ってないの?」って訊かれて、メーカーさんに発売の確認をして「延期になっちゃったんです~、、、」何て知ったかぶり、その後慌ててまたメーカーさんに電話!「コレ何???」って訊いてみて、大変な復刻だと判明した、、、そんな感じだったと思います。

 この作品の復刻の経緯はライナーに詳しい。レコーディングは1969年ながら発売されたのは1972年、ストラタ・イーストからのリリースでしたが、何故かそれ以降復刻はされなかったようです。原版の所有権をJORDANの奥様が持っていると判明して日本のP-VINE RECORDが連絡したことから世界初CD化が実現したという事です、ジャズ好きの復刻への情熱が奇跡を生んだと言えますね。

 実は似たような経験を何度かしたことがあります。エヘヘ、、、ちょっと自慢話しちゃいますと、LONE HILL JAZZから出てる「THE PIANO SCENE OF DAVE McKENNA」のリリースには私もちょびっとだけ絡んでます。「LONE HILLに復刻してほしい作品を投げるからネタをくれないか。」とメーカーさんに相談されて、選んだのがソレ。「出してくれるなら一ヶ月で60~80は何とかしちゃうよ。」何て言ったら数ヵ月後に、「出すことになったよ~!」って連絡が来て、とても嬉しかった!勿論沢山のお客様にご紹介できましたよ。

 はい、脱線!詰らん余談です。

 本作は何と言っても1曲目VIENNA!もう殆どコレで決まりだね!!スピリチュアルで、思わず瞑想に耽る逸品です、JORDANの情熱のテナーとDON CHERRYの哀愁のトランペットが入り混じった演奏に胸を掻き毟られます!WILBUR WAREとRICHARD DAVISのダブル・ベース、ALBERT HEATHのドラムが地響きを立てて迫ってくる!驚きはWYNTON KELLYが場違いのように見えて、彼の粘り強いブルージーな演奏がバッチリ嵌っている事。この泣きの味わいには欠かせない存在です!凄い曲、演奏です、これほどの生々しさにはなかなか出会えません!

 心に汗を掻かされる1曲目の17分間の後、2曲目DOUG'S PRELUDEは骨太なスロー・バラード、少しだけ光が差してくるような印象で、JORDAN~KELLY~PRIESTER~JORDANがソロをユッタリと聴かせてくれます。骨太なのはDAVISのベースが強靭だからですね。

 3曲目OUAGOUDOUGOUではJORDANのバップ魂が炸裂する燻し銀の演奏、ココではKENNY DORHAMが粘りのあるトランペットで渋みを増します。柔らかく、よく歌うPRIESTERのトロンボーン、KELLYのピアノは饒舌で熱い!贅沢なダブル・ベースに、更にココではED BLACKWELL、ROY HAYNESのダブル・ドラムとなって益々重厚なリズムの嵐が展開します!

 4曲目872は3曲目と同メンバー、全員が一丸となって押し寄せてくるアンサンブルとソロが怒涛の如く押し寄せてきます!

 いや~、エライ長ったらしくなった、、、今日はレヴューだけにします。

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THE ENSEMBLE AL-SALAAM 「THE SOJOURNER」

 何でこんなに聴くべきものに当らないんだろう、感性が衰えているのか、本当にないのか、、、ストレスが溜ります。買っても買っても、「あ~、はいはい、、、」っていうのばかりです。

 そんな中、随分前に買ったコレは何かというとよく聴いています。

 THE ENSEMBLE AL-SALAAM 「THE SOJOURNER」はストラタ・イーストの中でもかなりのレア盤、まぁ、普通こういうものをCD化しようなんて思うのは日本人の通な人だけでしょうな。The_ensemble_alsalaam_the_sojourner

  1. MUSIC IS NOTHING BUT A PRAYER
  2. ECSTASY
  3. THE SOJOURNER
  4. CIRCLES
  5. TRACES OF TRANE
  6. VIBRATION LOVE CALL
  7. MALIKA
  8. OPTIMYSTICAL
  9. PEACE

 当然、全てメンバーのオリジナル、なんだろうねぇ、、、ジャズじゃないですよ、音的にはプログレッシヴ・ロックに近いですよね。でも何で聴いちゃうかというと、ピュアで生々しくて、作為的なところがない純化した音楽の、等身大の魅力が溢れているとでも言いますかね、ダイレクトに心に訴えかけてくる音楽の前では、ジャンルがどうのこうのというのはあまり意味がないですね。渦巻く音世界にその身を任せるだけです。

 全編に透明感を漂わせるBEATRICE PARKERのヴォーカルと、グルーヴィーなLEROY SEALSのベースが頭から離れなくなります。

 1974年の作品、本作を聴いてイメージとして浮かんでくるのが、1970年代のアメリカ映画、例えば「マンハッタン無宿」、クリント・イーストウッドのヤツね、昨日偶々観たんですが、今で言うクラブで、犯人のガールフレンドを訪ねるシーン。カラフルな色に埋もれながら、裸同然でゴー・ゴー・ダンスに興じている若者達の陶酔感。本作にはそういう陶酔を促す媚薬のような働きがありますね。

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MARION BROWN 「VISTA」

 奥様に上着を買ってもらった、凄く嬉しかった。実はその上着、合皮のジャケットなんですが、前からカッコいいなぁ、と思っていて、、、でも稼ぎも悪いし、こんな高いもの買うわけにはイカンなぁ、、、なんて思っていたんです。そう言いながら2回も見に行ったりしてね。カミサンは「気に入ってるみたいだから買おうよ、」何て言ってくれてたんですが、なかなかね、そうもイカンでしょ。「うんにゃ、こんな贅沢なもの、買うわけにはいかん。」と頑なに、「NO~!」といってきたんですが、冬のセールも終わり、カミサンと久々の外歩きのついでにまた、ちょいと見に行ったんですな。

 そしたらまだあるんです。カミサン曰く、「今時期にまだ冬物が店頭においてあるなんて、普通考えられない。」ンだそうな。不景気なんですねぇ、、、

 価格が何と、最初に見たときの半額以下、正に信じられない程の不況の嵐、いいもの出しても売れないのは辛いよねぇ、、、カミサンが「このジャケットとは結局、縁があるんだよ。」の言葉に負けて、遂に買っていただきました。本当は、買うなら自腹でと言ったんですが、別に大したことじゃないとカミサン、、、あり難し、、、

 ウチはお金にはそれ程執着が無い、二人ともね。(ある範囲においてですよ、勿論。)だから欲しいと思ったらお互いに、よし!行っちゃえ!という方です。でも今回のジャケットに関しては欲しいけど、う~ん、、、と思っていただけに、凄く嬉しいです。ウチは大らかだ、あまり聞かないよないよなぁ、こんなこと、、、

 とりあえず、今日はハードなのがいい、でもちょいと癒されたい気分、で、選んだのはMARION BROWN 「VISTA」。コイツは1曲目MAIMOUNが美しいですね、コンガっぽいリズムと遠くを見詰めるようなアルト・サックス、アフリカのイメージを思い浮かべつつ、整然とした雰囲気でジャジーではないけど、何となく心に引っかかります。STANLEY COWELLのエレピがいいですね。Marion_brown_vista

 2曲目VISIONSはスティーヴィー・ワンダーの名曲、上手いってワケではありませんが(いや、味があって上手いな。)、何となく心地良い男性の歌声が心に残る。

 ジャズの範疇を越えてフュージョン的とも言えますが、本作は決してスウィートではない。ユッタリした癒しの中に何処か深遠な、心の旅のようなスピリチュアルな世界が広がります。たうたう味わい深さ、心が浄化されていく、、、所謂ヒーリング・ミュージック、スムーズ・ジャズとは次元が違います。只心地良い、聴き易いなんてことじゃない。深化した世界に身を委ねる事でしか得られない爽快感、正に心のラマダンが本作の最大の魅力です。

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